BULLはやめられない

海外ドラマが好きだ。
ジャニタレや朝ドラ女優(中にはいい人もいるけど)頼みじゃなく
基本半年間22〜24話で1シーズンだから慌ただしさもない
じっくりテーマを掘り下げてくれる
何より人気がないとシーズン途中でも打ち切られる緊張感がある

そんな海外ドラマでの最近のお気に入りはBULLである
もうシーズン5(日本では)まで来ているから人気が定着しているのだろう
海外ドラマの定番、弁護士ものであるが、裁判科学と言って
陪審員裁判に特化していかに有利な陪審員を選ぶか、
証人や裁判戦略も陪審員の心理をいかに動かすかをテーマにしている
悪気いえば心理誘導だが、人気があるのはその裁判のテーマだ

果たしてこれが裁判になるのか?と言うものがほとんど
シーズン5ではSOHOで貧乏芸術家に放置された空倉庫を紹介(自分のものではない)その倉庫が崩れて芸術家が亡くなった。当然、刑事では裁判にならないが遺族が紹介者に莫大な損害賠償を請求する民事裁判を起こすと言うもの
あるいは刑務所の刑務官が移送中、女囚をレイプしたが、その際逃げ出した女囚を追いかける時に追いかけた同僚を間違って射殺してしまう。それを女囚が銃を奪って殺害したものとして刑事裁判となる。証拠は何もない、当事者の証言のみ
いずれにしても単純な事件は何もない
そこをどう立証して陪審員の判断を得るかが醍醐味だ

もう一つ、日本では馴染みがないが地方検事は有権者による選挙で選出される
✳︎昨今の日本の検察は権力者に忖度する情けない状況だから、これは是非日本も導入してほしい
そして多くの場合、政治家へのステップとして地方検事になることが多い
当然、出世欲(検事として偉くなるだけでなく、議員や首長になるという)が強い分、注目される裁判での勝敗にこだわるから、弁護士との駆け引きは熾烈だ
まあ、それがエンタテイメントとなる訳である

日本のように起訴されれば有罪率が99.9%では起こり得ない醍醐味である

最後に当然脚色はあるのだが、この番組の下敷はリアルな裁判科学、心理学者の実話であること
こんな裁判なら裁判員(陪審員)に選ばれるのも悪くないかも知れない。

2022・1・12



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