【検証】100万円の腕時計を欲しがってた私は1万円の腕時計で満足できるのか
欲しかった時計はこちらです、ご査収ください。
買った時計はこちら。
買った理由は(まずROLEXの方は人気がありそもそも買えない前提があるけどそこは割愛)、
100万円との違いを確かめたい
モノ自体もそうだがそれを保有する精神面の違いなどを確認したくてとりあえずポチってみた。ROLEXは持っていないがROLEX店舗で5回ほど着用させてもらっているので着用感なども比較できるはずだ。着用レビューなどはコチラを参照ください▼
なんか色々似ている点もあるが、別モン。
というのが最初の感想。色は一応ターコイズブルーだけど、ベゼルはフルーテッドベゼルでデイトジャストに近しい。材質に限っては真鍮なのでステンレスと比較して光り方が鈍くない。安い光の反射の仕方である。径も38㎜でROLEXと比較して2㎜だけ大きいがサイズは小さめ。ダイヤルや針も磨きが足らず妙に丸みもあり当たり前だが全体的に安く感じる。ただ、
妻に写真を見比べしてもらったがどっちもわからん、とのこと。
つまりそのことから解る事として比較して安く感じるのは、それに対する知識と経験があるからだ。私は高い方を知っているし経験もしているからそう感じるだけであって、高い方の成りを知っていなければ良し悪しの判断ができないのではないか。私が化粧品の良し悪しや良い紅茶の違いが分からない様に。あくまでその特定の狭い範囲の経験と教養の上で成り立つものなのだ。まぁそれが資本主義なのだが。
正直ここまでは想像どおり。つけてみて1週間したのでその感想についてつらつら書いていくがその前に1週間の着用写真をどうぞ。
客観と主観の感想を書くがまずは客観的な感想から。そこで1つ事件がおきた。
ROLEXと間違えられたのだ。
ROLEXを持っている会社の人から「それもしかしてオイパぺターコイズ?正規?やべーな。」と突っ込みを受けたのだ。確かに遠目から見ると雰囲気は似ているので、会社ですれ違った程度だからこそ、向こうがROLEXの知識があるからこそ、こんな間違いが発生したのだと思う。(すぐ違うじゃんwとなったけど。)これをどう捉えるべきなのだろうか。
「ROLEXでターコイズブルーの人気の時計がある。」なんて情報を一般人でどれくらいの割合が知っているのだろうか。甘く推測しても95%は知らないと思う。90%は時計に興味がなくて、5%は時計に興味があってもそれは知らないのだ。
しかも写真の通り、時計はしっかりとは見えない。袖から覗く程度なのだ。シューズやジャケットはある程度上質なものであるからこそ勝手に時計もある程度以上だと勘違いしてくれる節はあるかもしれないが、少し覗く範囲では人は1万円と100万の違いを判断する事が出来ないかもしれない。
そして時計の興味のない人(特に女性)からは、ターコイズブルーというカラーの時計自体は珍しく映るらしく「可愛い」「おしゃれ」「上等テク」など想定以上にお褒めの言葉を頂けたことは伝えておきたい。
ここから感じた事は上質な服やシューズを着用し袖から覗く程度であれば(≒見せびらかす感じではない限り)、99%はその時計の本質は読み取れないのだろう。
つまり、ROLEXの値段の高さの本質は客観性にはないと思うのだ。
(ただあからさまにに煌びやかに付けているよ!を主張するデイトナやGMTは勿論この限りではないと思うとは付け加えさせていただく。)
そこで大事になってくるのは主観である。例えば、ROLEXの偽物なんて海外では路上で当たり前の様に陳列し販売されているが、あーいうものは大人になると「偽物を付けている自分」に嫌気を感じてしまい着用を続けられないのだ。(若い頃は憧れの気持ちが勝り着用してしまうのも理解できる。)
ただ今回は偽物ではなく、似ているだけの違う別の正規品である。どう感じるのだろうか。購入前に感じていた事は、「『偽物を付けている自分に嫌気』と同じで、『本物に似てるけど似てるだけの劣化品を付けている自分に嫌気』を感じるんだろうなぁ。」だった。
そこはちょっと明確に感想が違った。
劣化品をつけている感覚はなく全く別物。
良く見れば仕上げが甘くメッキ感の強いそんなCASIOちゃんですが、それはそれでおもちゃみたいで可愛い。劣化品という感覚は一切なく「こーゆー時計」と認めた上で着用できている心境だ。
それでいて自分には合っているかもしれないと思った。購入できるだけの資産があってもどこまで行っても100万円の時計は高級だし、どこまで行っても背伸びした存在である事は間違いない。まさに身の丈を超えない、安心感のある時計なのだ。
こんなそんなであり、現在はROLEXに対する情熱は下火で100万円儲かったぜ!という思いすらある(笑)。またいつか欲しくなるかもしれないけど、この身の丈を超えない安心感を感じた事は忘れないでいたい。