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「光秀の選択」 鈴木輝一郎著【読書記録】

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」もついに2月7日で最終回。そんなタイミングで読んだのが、「光秀の選択」という歴史小説です(図書館で借りました)。

「本能寺の変」の10年前。織田か、足利が。自由か、安定か。牢人上がり、一世一代の大博打。足利義昭上洛(1568)から槙島城の戦い(1573)へ―信長と光秀の迷走と決断!  
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足利義昭と織田信長の双方に仕える明智光秀が、ふたりの争いに翻弄されながら走り回る。いくつもの決断に迫られながら一国の城主へと上り詰めていく。そんなお話です。

★★★

「麒麟がくる」を見るまで、明智光秀についてはほとんど何も知りませんでした。

・本能寺の変で織田信長を討った謀反人

・細川ガラシャの父親

・織田信長の居城・安土城に徳川家康を招いた酒宴の席で信長に激しく叱責された武将

信長麾下の中では地味な武将というイメージしかありませんでした。

★★★

「麒麟がくる」では将軍・足利義昭と光秀の深い関係や正親町天皇からも言葉をかけられるシーンが描かれています。

一方、「光秀の選択」では、光秀は義昭の家臣ではあるものの信頼関係はそれほど深くはありません。正親町天皇の御前に上がるどころか、関わりを表す場面すらありませんでした。

共通している部分もありました。

光秀は外様にもかかわらず、信長から厚い信頼を寄せられているということです。

比叡山焼き討ち、丹波攻略など、光秀は次々と大仕事を任されていきます。無理難題と言ったほうがしっくりくるほど、困難で重要な仕事ばかり。それだけ能力が高かったのだと思います。

「麒麟がくる」「光秀の選択」を通じて、違った切り口で描かれた物語を見て、読むことで”明智光秀”という武将についてより深く知ることが出来ました。

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