Never forget~クラファン開始~
こんにちは。CBBで短期インターンをしている原拓真(はら たくま)です。
週末を利用してカンボジアの負の遺産「トゥールスレン」「キリングフィールド」を訪れたので、それらについて書きたいと思います。最後には、私たちCBBが行っているクラウドファンディングについても記載しています。
「トゥ―ルスレン」
カンボジアにはかつて、「原始共産主義」をめざしたポル・ポト政権という政権があり、ここは、その時代の政治犯収容所として使われました。
「原始共産主義」とは、資本主義の反対に位置する考え方で、「原始時代の生活は素晴らしい、互いに協力して農業をしよう、お金などいらない」というものです。
この考えに反対する大勢の政治犯が捕らえられましたが、実際は、そのほとんどが罪なき一般人、農民、教師、技術者であり、家族とともに、ここに収容されました。眼鏡をかけているだけで知識人とみなされ、捕らえられた人もいました。
ここに監禁された人々は、拷問を受け続け、最終的には殺されました。トゥールスレンで殺された人は、約2万人。罪のない人々が不条理にも殺されたのです。
施設内には、拷問に使われたベッドや人をつなぐための鎖など、当時使用されたものが展示されていました。
生々しい血の痕跡も、独房の床に残されていました。
独房の壁には、そこで殺され、のちに発見されたときの遺体の写真がかかっていました。
Name of prisonerのところを見ると、Unknownと記載されています。
名前さえ知られず、残虐な拷問によって、殺されてしまったのです。
結果的にカンボジア全土で300万人が殺されてしまったのです。
それも、たった40年前ほどのことです。
「キリングフィールド」
キリングフィールドは、ポル・ポト政権下のカンボジアで、大量虐殺が行われた刑場です。実際に虐殺が行われた場所が現在、一般公開されています。
処刑が行われた場所。
殺された人々が埋葬された場所。
赤ちゃんをたたきつけ、殺すのに使われた木。
処刑に使われた道具。
掘り出された遺骨。
怒り、恐怖、憎悪。
この場所は、後世に二度と同じ過ちを犯さないように伝えるために佇んでいるようでした。
死者の声
フランスの詩人ポール・ヴァレリーの一節にはこのようなものがあります。
「湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ入っていく」
手漕ぎのボートをまっすぐ進ませるには、進む方向と逆方向をみて漕がなくてはなりません。
人間の歩みも同様。過去を直視して初めて、まっすぐ前に進めるのではないかということを意味しています。
過去を直視したときに見えるのは、死者たちの存在。
過去に執着するわけではなく、過去から学び、今に生きることが大切なのだと思います。
良いことも、悪いことも過去から学ぶことで、私たちは、同じ過ちを犯さず、良いことに関しては、さらに発展させていくことができるのだと思います。
今、私たちにできること
今を生きる私たちにできることは何でしょう。
キリングフィールドを訪れた際に、このような様子を見ました。
母親が子供たちに、カンボジアで起きた負の歴史を言い伝える様子だったと思います。自国で起きたことを次の世代に言い伝えていく様子を、私はしばらく眺めていました。
これも私たちにできる方法の一つだと思います。
私は、やはり「教育」が鍵を握っているように思います。
人類が犯した過ちを、繰り返さないためには、知識が必要です。
何が良くて、何が悪いかを判断できるような倫理観も必要です。
これらがどこで養われるかを考えたとき、やはり、「教育」が重要だと感じます。
しかしながら、現在でもすべての子供たちがきちんと教育を受けられてい現状があるのです。
私たちCBBはそれを、何とかしたい。より多くの子どもたちに、教育を提供したい。
9月2日から、CBBはクラウドファンディングを開始しました。
https://readyfor.jp/projects/NGOCBB←クラウドファンディングのページ
(現在、数あるプロジェクトの中でも、注目のプロジェクトとして選ばれています。)
学校をドロップアウトしてしまった子どもたちの復学支援のための必要な費用を集めるためです。
このプロジェクトが成功すれば、子どもたちの復学が実現し、就学し、未来を担う存在になると確信しています。
また、このクラウドファンディングのセカンドゴールである276万円が集まれば、CBBに太陽光パネルと井戸の設置が可能となり、プロジェクトが持続可能なものとなっていくでしょう。
皆さんのご協力なしで、このプロジェクトを成功させることはできません。
このプロジェクトに興味を持っていただいた方はぜひ、SNSでの拡散、支援の方をお願いしたいです。
どうかよろしくお願いします。
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