【WEBTOON】 クリエイター(制作チーム)と編集者が同じ場所で一緒に働いて分かった3つのメリット
はじめましての人もそうでない人もこんにちは!
漫画大好きっ子38歳。ナンバーナインの小林です。
Studio No.9の設立とWEBTOONの原稿料や印税を業界で初めてフルオープンしてから1年以上が経過しました。
Studio No.9はギルド型のWEBTOON制作スタジオとして、日本を代表する作品を作るために日々頑張っています。
制作スタジオ設立当初、たった10人からスタートしたStudio No.9の作家登録者数も現在は400人を超え、国内最大規模だと自負しております。
そんなStudio No.9の中心人物は『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』の原作・ネーム担当の江藤俊司さんになるのですが、江藤さんはStudio No.9の設立当初から週5でナンバーナインのオフィスに常駐して、編集チームと机を並べて仕事してもらっています。
設立当初の制作チームはクリエイティブ職(社内クリエイター)として22新卒入社したNさんと江藤さんの2人しか居なかったのですが、現在は23新卒も含めて15人を超す大所帯になってきました。(編集チームも含めると25人規模の事業部になります。)
毎日毎日クリエイターと編集者が机を並べて同じ場所で働くということが、いままでの漫画業界的にはなかなか無かった習慣だと思いますが、実際に1年以上一緒に働いて分かったことを今回お伝えしたいと思います。
WEBTOON制作スタジオが社内クリエイターを抱えて分かった3つのメリット
1、意思疎通のミスマッチがほとんど発生しない
チーム制作で本当によくあることは、意思疎通のミスマッチ(コミュニケーション・トラブル)です。
Aという指示をだしたのに、Bになって戻ってきたなんて話はザラにあります。それくらいチーム制作において意思疎通は重要であり、きちんとイメージを伝えることが制作チームを取りまとめる編集者に求められます。
しかし机を並べて一緒に働いてみるとどうでしょう。
実際に『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』では原作・ネーム・線画・着色担当が机を並べて働いています。(背景制作に関しては世界四大プロ漫画アシスタントの一人と噂されている柚木元さん率いる株式会社 3rd Ieさんに発注させて頂いております。)
イメージの差異がまったく生まれないのです。
だって!隣で見てるから!!
原作・ネームを作った人が隣にいるから、線画で何か分からない所だったり、イメージが掴みきれない所があっても聞けば良いんです。
いまの時代、LINEやZOOMなどのオンラインMTGが非常に便利で重宝されていますが、隣の人に話しかける以上に簡単なコミュニケーションはありません!
しかも実際にいま自分が悩んでいる画面を見せながら相談できるんです。
だって!隣に居るから!!
着色もそうです。原作者や線画担当者が隣にいるからこそ、正式に決まっていない部分の着色作業も雑談ベースですぐにヒアリングできちゃいます。
(主要キャラクターのカラーリングなどは最初に用意していますが、キャラクターの私服だったりモブキャラの着色などは正式に決まっていないことが多いです。)
悩んだら即相談、即解決、即実行。
「悪・即・斬」ばりの超スピードで物事が決まっていく様は見ていて気持ちが良いです。
2、一緒に考え、一緒に作っているという実感
同じ釜の飯を食うという訳ではありませんが、毎日机を並べて上記の様に1から10まで相談しながら制作していると、心の底から一緒に作っているという実感を持つことができます。
繰り返しになりますが、WEBTOON制作はチーム制作です。
たった一人の才能と熱量だけでどうにかなる世界ではありません。
そのため、チームメンバー全員が同じ熱量を持って仕事することが何よりも大事だと考えているのですが、この「同じ熱量」をチーム全員が持つことが本当に難しいのです。
そのためにStudio No.9では「必読リスト」などを作って共通言語を作ったり、制作チームメンバー全員に印税を渡したりしているのですが、同じ場所で働くということが一番同じ熱量を持つことに繋がるなと感じました。
一緒に作っていると実感できるからこそ一緒に悩むことができるし、一緒に喜ぶことがきます。
真の意味でのチーム制作とは同じ熱量を持つことであり、熱量を生み出すのは場所なんだと気づくことができました。
3、ノウハウの共有が多重影分身レベル
『NARUTO-ナルト-』にでてくる忍術に「多重影分身の術」があります。
この忍術は実体を作り出す高等忍術であり、漫画のコマを埋め尽くす程の分身の数は視聴的インパクトも非常に大きいです。
でもこの忍術の本当にすごい所は「影分身体が経験したことは術が解けるとオリジナルに還元される」というチート能力にあります。
つまり10人の影分身体を作り出せば、経験値が10倍手に入る訳です。
成長スピードが半端ないですよね。
同じ場所で働くということは、この多重影分身のチート能力に近い所があります。
WEBTOON制作に限らず、ものづくりでは度々トラブルが発生します。
むしろトラブルが発生しないことが無いと言っても過言ではないくらい、毎日なにかしらのトラブルが発生するのが制作現場です。それがリアルであり日常です。
そんな現場に一緒にいるからこそ、良い経験も悪い経験も実際に体験することができるので成長スピードが半端ないです。
隣の人の成功や失敗が自分の糧になるのです。
何事も本で読んだり人から聞いて学ぶのと、実際に自分が経験することでは経験値に天と地ほどの差があります。
隣の人の成功や失敗は物理的にあまりにも距離が近い成功・失敗になるため、本で読んだり人から聞いて学ぶのとはまったく違う学びになります。
トライアンドエラーなWEBTOON制作において、トライとエラーの数こそが制作スタジオの強さに直結するのではないかと考えています。
一人でできるトライには限りがあります。
だからみんなで色んなトライをするのです。
それが血となり骨となる。
WEBTOON制作は沢山のトライアンドエラーの上に成り立っているのです。
今後もクオリティの高いオリジナルWEBTOONを公開予定
手前味噌ではありますが、『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』はちゃんとWEBTOONを研究し、WEBTOONの特徴を活かしながらも、従来の漫画の面白さを上手くミックスできていると自負しております。
神に選ばれし いじめられっ子、世界を救う!
特に23話・24話あたりに関しては原作・ネーム担当の江藤さんの作家性が存分に発揮されており、韓国製のWEBTOONとは一味違った従来の横読み漫画らしさが散りばめられています。これこそが純日本製のWEBTOONなんだと胸を張って言える出来になっています。
そして、Studio No.9は今後も『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』に負けない様な作品をガンガン配信していきます!
これは、実話に基づく物語である。
『左ききのエレン』作者であるかっぴーさんが原作を務めるロケット開発WEBTOON『晴天のデルタブイ』は2023年2月に公開しました。
最狂の監督が挑む、究極の学園アクション撮影物語!
その他にも『送球ボーイズ』作者であるフウワイさんが原作・ネームを務める『下克上監督』も2023年2月に公開しています。
不正は許しません!!
Studio No.9初の女性向けWEBTOON『エリート財務官は恋より仕事に忙しい!』も2023年5月に公開予定です。
正直、どの作品もめちゃくちゃ面白いですし、自信を持ってオススメできる作品になっています。
上記の作品以外にも現在(2023年4月時点)実際に制作が進んでいる作品は10本以上もあります。
これからもStudio No.9はWEBTOON制作スタジオとして、日本を代表する作品を作るために日々頑張っています。
応援の程よろしくお願いいたします。
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