巷にあるSIGMA fp のアクセサリ: 2025年1月26日 追加差分
私が愛用しているデジカメ「SIGMA fp / fp L」のアクセサリについて、世の中にどんなモノがあるのか、可能なかぎり調べました。
この記事は、2022年1月30日に公開した note「巷にある「SIGMA fpのアクセサリ」をまとめてみた」の、2025年1月26日時点での追加情報の抜粋です。
すべての情報をまとめた大元の記事が、2万字超とあまりに長大で読みづらくなりました。この記事は最新の追加分を確認したい方向けです。
2019年に fp が発売してから5年経過したにもかかわらず、2024年はfp人気が再燃した1年となりました。いっときは、新品購入するためには数ヶ月待ち、ネットの中古市場からもほぼ消える、という事態にもなりました。
さらに、3Dプリンタが普及したこともあいまって、fp用の新アクセサリも大豊作です。制作された方々の努力や発想に敬意を抱きます。
私も今期は感化されて、アルミ切削のアクセサリ2点を作成・発売しました。
さて、この記事では、SIGMA純正アクセサリ、3rdパーティ企業、個人制作物を調査して、まとめています。
・どれを買おうか悩んでいる方
・自分でもアクセサリを作ってみようと考えていて先行事例を知りたい方
・そもそも探すのが大変だという方
・カメラのカスタマイズを見るのが好きという方
そのようなカメラ好きな皆様の参考になれば幸いです。
大元の記事はコチラ↓です。
■ SIGMA純正品編
追加アクセサリはありません。
■ 3rdパーティ製品(企業)編
□ XLCS DESIGNS
・販売状況:販売中
豪華なケージシステムが発売されました。所狭しと並べられたネジ穴に加え、ケージの左手側の隅に直接ポールが取り付けられるネジ穴もついているシステムです。フォーカスノブや外部バッテリーパックなどの拡張もしやすくなっています。
□ Kinotehnik
・販売状況:販売中
様々なカメラに対応する汎用ビューファインダーです。対応機種にSIGMA fpが明記されていますので追加しました。
■ 3rdパーティ製品(個人)編
□ Takuma (著者)
販売状況:2025年2月の再販に向けて準備中
私にとってこれこそがミニマルと思う、サムレストとアルカスイス互換突起をあしらった縦吊ストラップホルダです。アルミニウムの削り出し、アルマイト加工です。
□ rawtalentt さん
販売状況:非売品
3Dプリンタ製。power chung (DPL) 氏のチルト液晶を換装したうえで、fpの背後にバッテリーパックやSSDなどを搭載できるシネバックです。
□ Fair-Indication6178 さん
販売状況:非売品
「Dr.スランプ アラレちゃん」に登場する「コピーくん」でしょうか?
……冗談はさておき、ケーブルをとりまわす治具と足のカスタマイズです。三脚座に取り付けられるようにしていると案外不安定になるので、このような足はアリかもしれません。
□ harako さん
販売状況:非売品
コルクを削って作られた、SIGMA HG-11に装着する拡張グリップ。指先のあたりが柔らかそうです。
販売状況:非売品
横のネジ穴を利用してとめるブラケットです。着脱が容易になりますね。
□ Hayashi, Koji さん
販売状況:販売中
高価で大切なfpですから、このように紛失時に追えるタグを埋め込めるのは良いアイデアです。3Dプリントのインフィルを意匠に取り入れている点が高価的です。
□ jabananaja さん
販売状況:非売品
排熱スリットにスライドしてとりつけるタイプのビューファインダーです。3Dプリント製です。
□ Kitamura Kei さん
販売状況:非売品
ウエストレベルで液晶を覗けるファインダーです。
販売状況:非売品
しっかりと握れそうなループと、曲線と直角が融合した特徴的なデザインです。こういったループがついたグリップは、現行品だとM型ライカくらいしか知らないのですが、良さそうだと感じました。
販売状況:非売品
往年のハンディカム(ビデオカメラ)風の持ちかたができるグリップです。
手ブレ補正のないfpでも安定して動画を撮れそうです。fpのfirmwareはボタンカスタマイズの自由度が高いので、このような握り方でも操作しやすいようにカスタマイズできそうです。
□ Ko10ry(雨門言吏) さん
販売状況:非売品
往年のカメラのような丸みを両サイドにつけ加えています。思いつけそうで誰も思いつかなかったカスタマイズですね。シャッターチャージ風のサムレストは、意匠と機能が両立しています。
販売状況:非売品
販売状況:非売品
銀色の冴えたグリップ。小指のかかりが良さそうです。
□ shiura さん
・販売状況:販売中
ファインダに拡大鏡がついているのでピント合わせがしやすくなる点や着脱しやすい点が素敵です。DMM.makeで販売開始されたようなので情報を更新しました。
3Dデータは無償公開なさっています。ありがたや。
□ suke3 | 花火4桁回撮影の人 さん
販売状況:非売品
がっしりした印象の中にもやわらかさを感じます。握りやすそう。
販売状況:非売品
長時間撮影されるかたや、映像を撮られるかたは、バッテリー問題を解決するアクセサリをつくる傾向にありますね。
販売状況:非売品
設計途中のようです。青いバッテリーホルダーのネジ穴がどのように活躍するか気になります。
□ Tadanori Noguchi さん
販売状況:非売品
3Dプリンタなどは使用せず、地道な工作で実現されたとのこと。ブロニカのファインダーは、排熱穴にささっているのでしょうか?
□ toshisan さん
販売状況:販売中
多機能なL字プレートです。
販売状況:非売品
レザーの握り心地だけでなく、3Dプリントされた樹脂部の凸凹したデザインも気になります。
販売状況:販売中
プレートの回転防止ネジがついている工夫が興味深いです。
販売状況:非売品
レザーのあたりが柔らかそうで、長く撮影を楽しめそうです。
toshisanさんの一部アイテムは下記BOOTHにて販売しています。
□ Toro Elmar さん
販売状況:非売品
縦吊りストラップホルダーと、そこから伸びたアクセサリーシューも一体となったアクセサリーです。
□ Yasmin さん
販売状況:販売中
3Dプリント製のSSDホルダです。
□ WluhWluh さん
販売状況:非売品
排熱穴に差し込む形の、可動式ミラーです。液晶画面をウエストレベルで見たり、自撮り角度で見たりできるようになります。
3Dデータは無償公開されています。
□ 33rd Frame さん
販売状況:非売品
コールドシュー、SSDホルダー兼グリップ、各種端子カバーのセットです。
3DデータはGoogleドライブに公開されています。
□ 7110 さん
・販売状況:非売品
(前回掲載時にはツルッとした3Dプリントでしたが、よりディテールを詰められたようです。)
フランスでプロダクトデザイナをされている7110さん(読みはナイトーさんだと勝手に思っています)。ハッセルブラッドの Stellar 調のグリップでありつつfpのデザインに合ったさすがのモデリングです。縦吊りもできるようです。
□ +Mono|クロスモノ さん
販売状況:販売中
アルミニウム製にかわり、先だって販売されていた 「Thumb Grip I」の3Dプリント製から強度が増しています。
□ いなさ さん
販売状況:非売品
ストラップホール付きの3Dプリント製ハンドグリップです。
□ かつや さん
販売状況:非売品
短いコネクタを使って向きを変えたSSDやUSB端子を保護するホルダーです。
□ じくこま さん
販売状況:2025年1Q発売予定
初回掲載時は販売未定でしたが、発売予定とのことです。シンプルかつソリッドな外観です。さらにデザインを改善なさっているそうです。
□ プルライカ さん
販売状況:非売品
排熱スリットにスライドして装着するビューファインダーです。
□ ゆず さん
販売状況:非売品
丁寧な工作が素晴らしいですし、純正グリップHG-11との間に挟むアイデアも素晴らしいと感じました。
販売状況:非売品
昨今はやっていたローポリとは違う、まさしく天然石的な滑らかさと面の美しさが両立したデザインだと感じました。
□ 市川恭平 さん
販売状況:販売中
Amazonで販売されている液晶画面の3倍拡大鏡をfpに取り付けるアタッチメント兼シェードです。
販売状況:非売品
手が大きいかた向けのハンドグリップ。平面に置いたときに傾かないように脚が伸びています。
□ 写真にこだわる さん
販売状況:非売品
型紙、カーボンインテリアシート、両面テープを素材として使った、極薄の液晶サンシェードです。折りたためる液晶のひさしとしては最薄ではないでしょうか。
□ 十魅夜 さん
販売状況:非売品
既存アイテムの組み合わせなので掲載するか迷いましたが、斬新なカスタマイズだと感じたので、とり上げさせてください。
外部SSDを面ファスナでとりつけるカスタマイズは様々なカメラで知られていますが、ビューファインダを面ファスナで装着する発想はありませんでした。面ファスナのさらなる活用を考えたくなります。
□ 里芳 さん
販売状況:非売品
アルカスイスプレートを兼ねた、底部に取り付けるSSDケースです。
■ スタイル編
□ Tim Burton 監督
fp はディレクターズビューファインダー(アングルファインダー)としての機能も充実しています。
fpは様々な映画のいちカメラとして、あるいは様々な映画監督の眼として、活躍しているそうです。
■ おわりに
2019年10月に SIGMA fp が発売され、5年3ヶ月もの月日が経ちました。
冒頭にも書きましたとおり、fp が発売してから5年経過したにもかかわらず、2024年はfp人気が再燃した年でした。
いっときは、新品購入するためには数ヶ月待ち、ネットの中古市場からもほぼ消えるという事態にもなっていました。
さらに、3Dプリンタが普及したこともあいまって、fp用の新アクセサリも大豊作でした。
「カメラの脱構築」をコンセプトとして掲げたカメラが、長期間に渡って多くの方に愛され、おのおのの楽しみ方が開拓され続けています。
いちユーザーとして、このような稀有な機種、ムーブメントに関われたことを嬉しく思います。
今回で、このfpアクセサリ大全の更新を終了します。
これまでの記事、ならびに大元の記事が、みなさまの fp/fpL ライフのお役に立てれば幸いです。