🧸【人間失格 太宰治と3人の女たち】を鑑賞(各視点の大渋滞)
【メディア】
こんにちは田熊です。
今回はAmazonPrimeVideoでこちらの作品を観賞しました。
【あらすじ】
本作は人間失格、太宰治と3人の女たち。
そんなタイトル通り、小栗旬さん演じる太宰治が3人の女性と関わり、そのエッセンスを作品に落とし込み、大作を生み出す生涯を描いたフィクションである。
【所感】
本作において浮気は芸術であるという世界観のもとで進んでいく。
ピュアな恋物語を好む方には難解な作品かと思ったが、別視点から作品を見るとピュアな物語なのではないかと見終えた私は感じていた。
3人のおんなたち、現代でいうと妻、不倫A、不倫Bと言ったところだろうか。
作品に惚れこんだ妻(宮沢りえ)、「家庭を壊しても描きなさい、死なずにかける作品は傑作にはならない」
才能に惚れこみ、DNAを取り込めば自由にすれば良いというA(沢尻エリカ)「人間は恋と革命の為に生まれてきたのだ」
あなたがいなければ生きていけないB(二階堂ふみ)「絶対離れないような結び方です」
三者三葉よりどりみどりである。
本作において愛と恋の違いについて描かれているシーンが沢山見受けられる。誰もが一度は愛、恋とはということについて考えてたことはあるのではないかと思うが、現代令和であっても、この論争の結論を耳にしたことがない永遠のテーマ。
太宰治のようなナルシストで自分に酔っている生き方、一度は憧れを抱いた人も少なくないだろう。だが決して誰でも真似できるものではなく、この映画を観賞することによって共感し、自己欲求を満たした人は少なからずいるであろう、そして満たせる作品であるとも思う。
ラストでは作品の思いが散りばめられたシーンの応酬。
愛し愛され、信じるとはないかを深く考えさせられる作品であった。
【原作】太宰治さんの人間失格ではない
太宰治さんの人間失格が原作ではなく、「人間失格」の誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実を基にしたフィクション物語である。
【主題歌】
東京スカパラダイスオーケストラ「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」
【twitter】https://twitter.com/takuma222takuma
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