Playroom第1期終了
2020年3月27日、6ヶ月間通ったPlayroomの第1期が終了した。
その振り返りをnoteに残す。
最初の稽古で俳優としての課題を立てたとき、僕は「役と自分がマッチする打率を上げたい」と言った。
その課題がどれだけの達成度かは今後の活動でわかる事になると思うので、今回は触れないこととする。
乞う御期待だ。
そもそもなぜPlayroomに通おうと思ったのかというと、自分の芝居に行き詰まりを感じていたからだ。
芝居の核を目的と行動に絞ったシンプルな演技。
これが僕の目指すところではあるのだが、あまり上手くいった経験がない。
同じような理想を掲げる団体を見ると、俳優が何もしてないように感じられることが多い。
何が足りないのかと考えたとき、やり取りの質や量の問題だと結論づけた。
特に量が少ないことが多い。
世莉さんのワークはリピテーションをベースとしたシンプルなものだし、リピはやり取りを鍛えるにはもってこいのエクササイズだ。
現実では長い時間がかかる目的も演劇では短いシーンの間に達成しなければいけない場合が多い。
リピは社会性という鎧を剥ぎ取って身体の欲求に素直になることを求めるし、欲求を満たそうとすれば相手を変えなければいけない。
よく言われる「相手役を動かす」ってやつだ。
僕はこういった理由で参加した。
リピをやるのは久々で、ぶっちゃけ怖かった。
時間堂の劇団員時代、一番嫌だったのがリピテーションだ。
上手くできないし、上手くできなくて困ってるとだんだん相手がイライラしてきて負の連鎖が始まる。
必要だと思って参加したPlayroomだけどすごく不安だった。
時間堂が解散してから4年あまり、少しは余裕ができたらしくリピも気軽にできるようになったみたいで拍子抜けした。
特に、感じていることが分からなくなったときにあまり困らなくなった。
まあいいか、的なことになれるようになったのは大きい。
怖いことは怖いし、相手とネガティブなリピになったときは辛いことも多いけど。
余裕ができて自分の課題も見えるようになった。
成長したと実感できたことの一つだ。
シーンは苦手な感じの役だったし最初は苦労したど、途中から楽しくなった。
外連のチャレンジが楽しくて、途中で目的からだいぶ脱線したけど。
発表も以前なら楽しくやれてなさそうなシーンだったけど、すごく楽しかった。
周りの人に恵まれたなと思う。
世莉さんも主催の野村くんも参加者のみんなも真摯に演劇に取り組んでるいいチームだった。
この出会いは大事にしたい。
そう思えることはとても幸せなことだ。
前進しよう。
一歩ずつ、地道に。