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YouTube Premiumで聞く!作業用DJライブ10選|2019 Spring

音楽サブスク界に遅れてやってきたGoogleからの刺客YouTube Premium

乱立する音楽系サブスクリプションサービス。Spotify・Apple Musicもそれなりに使いこんだ上で私がおすすめするのは、業界最後発のタイミングでGoogleがはじめたYouTube Premiumです。

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もともとあったGoogle Play ミュージックを廃止してYouTube Musicとしてブランド統合しつつ、YouTubeの視聴体験のストレスでもある広告を一切表示させずに、アプリのバックグラウンド再生をも可能にした音楽&動画視聴サブスクサービスとして新たに生まれたこのサービス。

一見すると音楽系サービスとしては華がなく、最後発だけにシェアも奪えていないように見えますが、その強みは、プロアマ問わずさまざまなコンテンツホルダーが参加するYouTubeだからこその、「コンテンツの幅広さ」にあります。


プロが出版するCDというパッケージを「曲」という単位に分け、それを時間の許す限り定額で聞けてしまう音楽ストリーミングサービスは、たしかに流通革命ではありました。

しかし、SpotifyやApple Musicがプラットフォームに載せるコンテンツの仕入れ先は、現状ではレコード会社のみ。その音源は、「プロが作った完成度100%のパッケージ化された曲」だけであることに、変わりはありません。

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これに対し、YouTubeの真の優位性は、もともとがプロアマ問わず「動画付きの音声」が日々投稿されるUGC(User Generated Contents)サービスであった、という点にあります。そこにSpotifyやApple Musicと同等の「完成度100%のパッケージ化された曲」という音源も加わったもの、という見方がYouTube Premiumの本質でしょう。

理屈だけで言えば、最強の音楽系サブスクリプションサービスとなる運命が確定していると言っても過言ではないと思います。

自分でプレイリストを作る・AIによる自動選曲が楽しいのは最初だけ

では具体的に、SpotifyやApple Musicでは聴けない「YouTube Premiumならではの音楽コンテンツ」とはなんでしょうか?

その代表選手であり、まさに私が愛聴しているのが、プロのDJたちによるLIVE音源(動画付き)です。

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私たちは通勤通学、そして家やオフィスで作業をするときなど、生活の端々で「BGM」としての音楽を必要としています。そんなとき、無限のライブラリの中から好きな曲を選んで聞くことができる音楽系サブスクリプションサービスはもってこいの存在です。

ところが、サブスクサービスを使って途切れなくBGMを流そうとするとき、そこには良い曲・好きな曲が一定時間途切れなく流れるよう、プレイリストとして曲を並べるという作業の手間が発生します。これにそこそこの時間を消費してしまうのです。

最近ではプレイリストをユーザー間でシェアしたり、AIがユーザーの好みに合わせて曲をプレイリスト化してくれる機能なども、当たり前のように用意されています。とはいえ、玉石混交のプレイリストからいいものを探したり、AIに自分の好みの曲を選んでもらうための「教師データ」とするために、ユーザーが何かしら検索と選択をしなければいけない状況に変わりはありません。

最初のうちは、良い曲・好きな曲のプレイリストを組み立てていく作業自体が楽しかったりもします。しかし、それが楽しいのも最初の数ヶ月。だんだんとプレイリストに入れる曲は固定化し、自分の好みに飽きもくるでしょう。かと言って、あくまでバックグラウンド、決してそれ自体主目的では無いBGMを聴くために、毎日毎日良い曲を探してはプレイリストを作り直すという作業を強いられていては、本末転倒です。

選曲のことなら曲で空間を作るプロ=DJに任せるべき

そこで私たちが思い出すべきは、世の中には、「曲を選んで聴かせること」を生業としているプロの方々がいるということ。それがDJという職業です。

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DJは、多くの人がまだ知らない良い音楽を日頃からアンテナ高く探し続け、ライブが始まれば自分の持ち時間の限り観客を飽きさせないように曲をノンストップでつなぎ、観客と一体となって音で空間を作るアーティストです。DJの力を借りれば、あなた自身が曲を探す必要も、プレイリストを更新する作業をする必要も、かけていた曲が止まるたびにプレイボタンを押しなおす必要もなくなります。

そして、現在の音楽系サブスクリプションサービスにおいて、最新のDJ音源が最も豊富に集まっているのが、(レコード会社ではなく)ライブ主催者が公式に撮影したライブ動画をUGCとして豊富にもつYouTube Premium なのです。

作業用BGMにぴったりな珠玉のEDM・テクノ・ハウスライブ10選

では実際に、私が作業用BGMとして最近リアルにお世話になっているEDM・テクノ・ハウス系DJライヴリストを10コ、セレクトして載せてみたいと思います(こうやってまとめておくと自分が便利だったりする)。


まず、作業開始の1時間目サイクル、朝イチのBGMとして最近の私がヘビロテしているのが、Alesso(アレッソ)のこのライブです。BPMはちょっと抑えめ、ひたすら4つ打ちでリズムにひねりを入れてこないので、作業の「ゾーン」に速攻で入っていけます。

同じく4つ打ち中心で無心になれる系ではMartin Garrix (マーティン・ギャリックス)のこちらも。ダンスミュージックの中でも耳馴染みのよいヒット歌謡曲を集めたような、押し付けがましくない淡々とした感じは、まさにBGM向けです。


さて、お昼ごはんも食べたしもうちょっとアゲていくか、なんていう頃合いにこちら。そのコード(和音)進行に日本人誰もがキュンキュンしてしまうヒット曲を多数持つZedd(ゼッド)のライブ。ダンスミュージックがあまり好きでない方でも受け入れられる入門編としてもいいかと思います。

日系アメリカ人のSteve Aoki(スティーブ・アオキ)も、同じ血が流れているからでしょうか、日本人ウケする選曲だと思います。本当は2017年秋の日本でのライブ音源が最高だったのですが、権利関係で何かあったのかYouTubeから引っ込めてしまったようなので、ちょっと古めの2015年のライブから。


ちょっと男臭すぎたので女性DJから綺麗どころを二人ご紹介。まずはウクライナのNASTIA(ナスティア)によるハッピーなイビサの風。この時は非常に女性らしいNASTIAですが、この翌年、何があったのか金髪坊主のパンクガールになってしまいましたw。

対して、ゴリゴリのテクノDJ、ベルギーのAmelie Lens(エイメリー・レンズ)。テクノは歌が乗ってないので本当に作業に集中できますね。


夕方、作業にも疲れてちょっと変化がほしいなというときには、BPM高め・シンセベースゴリゴリ・ハネるようなリズムの「フューチャーベース」と呼ばれるジャンルはいかがでしょう。世界的ヒットゲーム マインクラフトにも登場し子どもたちにも有名になったMarshmello(マシュメロ)。先日日本にも来日したばかりの(私も見に行きました)大人気DJです。珍しい覆面DJではありますが、すでに正体は割れています。

ちょっとマイナーめになりますが、Marshmelloをもう少しゴリゴリさせた感じのSlushii(スラッシー)。彼は日本のアニメ・オタク文化が大好きで、そうした雰囲気が選曲からも伝わってきます。


夜も迫って作業完成に向けて追い込み!という時間帯におすすめなのがDavid Guetta(デヴィッド・ゲッタ)おじさんのこのライブです。一時期の彼はどうみても薬漬けでしたが、最近もちなおしたようできちんとDJしていてパワフルです。PCに頼らず、自分のウデで曲と曲をつないでる感じもライブ感があっていいですね。

同じ系統で、DJとしてはそんな好きではないのですが、Afrojack(アフロジャック)のこのライブは神がかってます。というか、今回の10選のうち半分近くがMiami Ultra Music Festival 2019からになってまして、今年のマイアミUMF自体がイベントとして神がかっていたのかもしれません。


全て動画付きのYouTubeコンテンツですが、YouTube Premiumに加入すれば、ダウンロードもできますし、それを動画を消してバックグラウンド再生で音だけ流すこともできます。これを先日購入したHarman/Kardonのスピーカーで流せば最高&最強。

Premiumなら広告も入らず、バックグラウンド再生によりiPadやiPhoneをいつもの作業に使うのを邪魔しません。

各ライブともに1時間〜1時間半。ライブが一本終わるたびに休憩を入れると、作業のペースメーカーとしてほんと丁度いい感じなんですよ。

そしてこの10人のDJを聞き終わる頃にはちょうど1日の業務時間が終わって、いい感じに成果も上がっているはずです。


サポートをご検討くださるなんて、神様のような方ですね…。