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『TRACTION』ー19のマーケティングチャネル

買って良かったマーケティング本をリストしていくnote、その2冊目。


まだお金も知名度もないスタートアップが、いかにしてTRACTION =成長の兆しを獲得していけばよいか。そのための19のチャネルの具体的な使い方を、米国の40人の企業家たちにヒアリングして解説する本。


mediumで圧倒的な濃度の情報発信を続け、『逆説のスタートアップ思考』の著者としても知られるTaka Umada氏がまとめたSaaS業界のバイブル「セールスアニマルになろう 」 でも推薦されている一冊。私が所属するクラウドサインでも、マーケターのみならず、入社したらまず読むべき本として教科書指定されています。


何がいいのかといえば、およそ考えつくサブスクリプションサービスのマーケ施策の選択肢が、まんべんなく・網羅的に書いてある点でしょう。

今日入社したばかりマーケ担当がとりあえずどこから手をつけるかを考える時、ベテランマーケターがマンネリ気味でいい企画が思いつかない時、経営者が全社のマーケティング戦略を振り返る時……どのような立場の人でも、これを開き、まだ手をつけてないチャネルの施策を考えることで、何もしない空白の時間を産まずに済みます。


特に、オンライン施策ばかりやっているデジタルマーケターにとっては、目先を変えてオフライン系の施策、たとえば本書で紹介されているPR・交通広告・パートナー・展示会・イベント・コミュニティなどに目を向けることで、施策の幅が広がります。


マーケ担当にジョブチェンジしてからひしひしと感じていることの一つが、自分やその周りにいる人たちのようにインターネットで検索したりSNSを活用し自ら積極的に情報を得ようとしている人は、一般社会では非常に限られているという現実です。

展示会・ダイレクトメールのようなオフラインチャネル、オンラインでもメールマガジンなど、一見古典的に思えてしまう手法でないと、自社のビジネスの存在を知っていただけないお客様もたくさんいらっしゃいます。BtoBビジネスであればなおさらです。

本書を読むと、ウェブサービスのスタートアップ企業であっても、そうした取り組みが必要であることが理解できます。


マーケティングを成功させるには、一点集中の予算投下も必要ですが、幅広く選択肢を広げてアイデアを出していくことも必要だよ〜ということで。


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