三論宗学僧が読んでいる基本典籍
書き出してわかるのは、あくまでも『三論』を中心に、翻訳者や注釈、解釈の歴史であるということ。
※メモ的なもので、網羅を目指してません
三論(四論)
竜樹(Nāgārjuna)
『中論』『十二門論』(『大智度論』)
提婆(Āryadeva)
『百論』
青目
『中論青目釈』
三論の翻訳・理解
鳩摩羅什(Kumārajīva)
『中論』他の訳者
僧肇
鳩摩羅什と共に訳経『肇論』
廬山の慧遠
鳩摩羅什との往復書簡『大乗大義章』
三論学派
僧朗→僧詮→法朗→吉蔵
文献は残っていないが、吉蔵が引用
吉蔵(嘉祥大師)
三論宗を大成。著書多数。『三論玄義』『中観論疏』他
日本で盛んに研究された
世親(Vasubandhu)
『阿毘達磨倶舎論』
清弁(Bhāviveka)
『大乗掌珍論』『般若燈論』
浄影寺の慧遠
『大乗義章』
日本
玄叡
天長六本宗書の一『大乗三論大義鈔』
珍海
三論宗の辞書的な書『三論玄疏文義要』