兵庫知事選挙で起こったこと
今回の兵庫県知事選挙で起こったことについて尼崎に生まれた人間として、発信したいと思う。SNSでは広がらない(後述)ので、一人でも多くの方に伝わればと思う。
稲村さんについて
兵庫県知事選挙に稲村さんが立候補すると聞いて、それは安心だと思った。
自動小銃で乱射事件が起きるような尼崎で暴力団を追放し、遊郭を潰し、学力も向上させた。市バスを民間譲渡して将来の赤字のリスクをなくし、財政改革もした。
決して断言したものの言い方をせず、対立構造を作らずに笑顔で改革を進めていた。はっきりものを言うのはカッコいいけど、対抗勢力が反発して改革できないのが日本社会。稲村さんは今の日本社会にあったリーダーだと思う。
稲村さんの仕事の進め方はここにわかりやすく書かれている。
一番すごいと思ったのは、遊郭をつぶした時の記者会見だ。
はっきりと「自分が命令した」と発言すれば、大きな反発があり、また、命の危険性もあったかもしれない。だからこんな発言をしたのだろう。でも、周到に準備をしていて、再開できないように、すぐに建物・土地の買収を予算化した。遊郭はこれまでも何度か休業しては、時間がたてば再開していたからだ。
兵庫県知事選挙
知事選挙が始まり、最初は楽勝と言われていた。ところが投票1週間前ぐらいから急激に風向きが変わりはじめた。
たくさんの間違った情報が発信された。
●稲村は極左
ネットでは稲村は極左と言う情報が流れた。本人は中道左派と言ってるけど、実際の尼崎での政策は維新より改革派だったと思う。多くの改革でコストカットし、市の財政を改善した。「汚い、危ない、学力が低い」という尼崎のイメージを一新し、JR尼崎や阪神沿線には多くのマンションが建った。
なのに市外の左翼が張り切って勝手に選挙応援し始めたので、間違ったイメージが作られ、さらに対立構造が生まれて実像が全く伝わらなかった。
●幼稚園をつぶした
幼稚園は統廃合したが、ビルやマンションの1階に小さな保育所がたくさんできた。尼崎の市長選挙ならこんな情報が飛び交っても、みんな保育所ができているのを目にしているから「何を言っているのか???」となっただろうが、尼崎を知らない人は「幼稚園を潰した」と言う大量の投稿を信じた。
●退職金が5倍
1期目は選挙公約で大幅カットしたが、2期目からは審議会で慎重に検討して、従来規程の1/3をカットして中核市では最低レベルの退職金にした。数字だけみたら5倍だけど、実態はこんなことだ。満額の退職金をもらっている他の中核市の市長より少ないのに批判されるのは筋違いだし、あまりに安いと優秀な人が政治家をしなくなると思う。
そもそも、自動小銃で乱射事件が起きる街から命がけで暴力団を追放した人なのだから個人的には1億円払っても安いと思う。
●応援している22市長は既得権益の塊りだ
市長たちが怒っていたのは、知事が市町村と相談せずに政策をすすめていたことだ。決して既得権益を守ることではない。
企業と手を組んで、子供たちに万博へ無料で行かせることが新聞記事に出た。しかし、市長たちは全く知らなかった。しかもバス代は市町村が負担となった。
ネットの言論封殺
投票1週間前ぐらいから急激に風向きが変わりはじめたので、急遽、ネットでの発信を始めた。上記のような稲村さんの実績をXで発信しても、アカウントをブロックや通報する人が大量にでてきたようで、他のアカウントからみると投稿が「センシティブの警告」となり「表示ボタン」を押さないと表示されなくなった。あえて表示ボタンを押す人は少ないだろうから、情報が全く広がらなかった。
SNSは自由に発信できると言うが、このような手法を使えば言論封殺ができるので大変危険性をはらんでいると思う。SNSの運営会社は政治的な発言では、AIで判定した誹謗中傷以外の発信は、通報が来ても対応しないアルゴリズムに変える必要があると思う。
この投稿が一人でも多くの方の目に届けばと思う。