親友が初音ミクにメッセージを隠して送ってきた話

こんにちは。Takuanです。

先日、電気通信大学バーチャルライブ研究会(VLL)さんが主催する、ファンメイドボカロライブ「MIKUEC2022」に参戦しました。

こちらのライブの制作側に私の親友がいて、開催の5か月前くらいから「絶対来てくれ」と念押しされたので、今回初参戦ですが、3公演全て現地で観覧させていただいたのですが、その親友が今回の公演にヤバすぎる演出を仕込んでいたので、今回はそれについて書かせていただきます。

※注意
この記事は、とてもたくさんの
①自分(たち)語り
②#MIKUEC2022 のセトリ等のネタバレ

が含まれます。お読みの際はご注意ください。


中学校で出会った2人のオタク

MIKUECに誘ってくれた親友の名前は「Kintrue」(かいんとぅるー)くん。Twitterでは別名「揚げ鶏・イエローベース」と名乗っている(推しのVTuberにもらった名前らしい)ので、この後は「揚げ鶏くん」と呼びます。

揚げ鶏くんと僕は、中学校の同じクラスで出会いました。
中学1年生のころ、もう6年前のことなので出会ったきっかけとかはちゃんと覚えていませんが、当時から2人ともボカロ曲をよく聴いていたので、ボカロ曲の話をたくさんしていたと思います。

揚げ鶏くんとの一番大きな思い出は、中学校の3年生を送る会で、出し物として2人で「踊ってみた」で体育館のステージに立ったことです。

一緒にボカロを踊った3年間

3年生を送る会の有志の募集が出た時に、当時「踊ってみた」に少し興味を持っていた僕が揚げ鶏くんに「踊ってみたやってみない?」と持ち掛けたのが全ての始まりでした。(正直ちゃんと覚えてないから誘ったのは逆の可能性もある…)

中学1年の2月、初めて踊ったのは『Calc.』の踊オフ2016の振付でした。
踊ってみたをやるのは初めてだったので、振付動画を何度も見て、頑張って練習していました。
本番もしっかり成功させることができて、とても楽しかったことを覚えています。

このイベントから始まり、僕たち2人は3年間通してボカロを楽しみ続け、踊ってみたも続けていました。
2年生では『バタフライ・グラフィティ』と『きみはだいじょうぶ』を踊り、3年生の夏休みは林間学校で『ワールドワイドフェスティバル』を踊りました。

3年の夏休みが終わったころ、揚げ鶏くんは推薦入学で私立高校に進むことが決まったため、中学校最後の舞台として、2月の3年生を送る会の有志に出ようと誘ってきました。

しかし、僕は公立高校に進みたいと考えていたため、練習時間をあまり確保できないことからフルで一緒に踊ることはできませんでした。

しかし、今まで2人でやってきたことの最後の舞台に参加しないわけにはいかないので、1曲目と2曲目の途中までは林間学校で手伝ってくれていたもう1人の友達(Nくん)と揚げ鶏くんに任せて、僕は2曲目の最後だけ入ることにしました。

迎えた最後の舞台。1曲目は『ロケットサイダー』。
揚げ鶏くんとNくんがとても楽しそうに踊っているのを僕は舞台袖で眺めていました。

そしてやってくる僕らの最後の演目。曲は『39』
途中までは揚げ鶏くんとNくんの2人で。
それだけでも十分綺麗だった。
でも、2人で始めたものだから。
最後もしっかり、2人で締めたい。

流れてくるラスサビ。
「みんな、ありがとう。Yeah!」
僕は舞台に飛び出しました。
アウトロだけでも、全員で。


僕らの中学生最後の舞台は大成功で終わりました。


それぞれの道で、それぞれのボカロを

そして僕たちは中学校を卒業し、揚げ鶏くんは私立高校へ、僕は公立高校へ、それぞれ別の高校に進学しました。

高校に入って、僕は自分からマイナー曲をある程度漁るレベルのボカロリスナーになり、揚げ鶏くんはそこまでたくさんの曲を聴くわけではないですが、様々なイベントに参加するなど、ボカロオタクを続けていました。

学校が別になった後も、僕たち2人はTwitterなどでボカロの話をし続けています。
2020年には、それぞれ別で撮った『I meets You!!』の踊ってみたを1つの動画にまとめて、ネット超会議の踊オフに参加しました。


親友からの招待状

そしてお互いに大学受験を終え、晴れて大学生になった2022年の7月。
揚げ鶏くんから、1通のDMが届きました。

「12月17日と18日、うちの講堂がライブ会場になるから予定空けといて。」

何言ってるのか全くわかりませんでした。5ヶ月後だぞ??
とりあえずカレンダーアプリに予定を入れて待つことに。

最初にこう言われたときは、このライブに関する詳細が何も公開されていなかった(というか前に公演があったことも知らなかった)ので、完全に「?」状態でしたが、日が経つにつれて少しずつ情報が公開され、僕も何を見せられるのか少しずつわかってきました。

イベントの名前は「MIKUEC」(みくえっく)。電気通信大学の公認サークルであるバーチャルライブ研究会(VLL)の方々が作るボーカロイドのファンメイドライブです。

以前の公演に参加し、今回も参戦を決めているフォロワーさんには、「ファンメイドとは思えないくらいクオリティ高い」とまで言っている方が…恐ろしいよ~

ドキドキしながら当日を迎え、いざ会場へ。

開演1時間前、いざ入場。
するといきなり、ロビーにて素敵な展示が迎えてくれました。

メインビジュアルの立て看板。かわいい…
各キャラクターの好きな物とか並んでるの良すぎ
お手洗いの案内まで小ネタ満載ですき
そんなん逆効果やろがい

そしてロビーを抜けてホールへ。
開演前もボカロ曲やテーマソングを流してくれてたり、スクリーンに注意事項やテーマソングのMVを流してくれてたりしてて、全く飽きることなく開演を待つことができました!

案内の中で淡々と言われる「生ネギの持ち込みは禁止です」っていうセリフ、めちゃくちゃ面白かったなあ…

ほんとにね、サービスがマジミラレベルに手厚すぎる。これファンメイドってマジ?


そんなこんなで、ついにMIKUEC2022の公演が始まりました。

公演の内容の詳細なレビュー(感想)は他の人の記事に任せます(もしくは後でちゃんと書くかも)。

今回の記事では、公演が終わったあとに発覚した、僕と揚げ鶏くんに関わる演出について書かせていただきます。

本題:親友が初音ミクにメッセージを隠して送ってきた話

2日目の千秋楽終了後。
同行していたオタクたちと共に、入り口前で運営のみなさんに愛を伝える会を終えた帰り道。

「いやあ…演出もセトリも何もかも良すぎる公演だったなあ…」とひとり余韻ツイートをしていました。

無事帰宅し、シャワーで一日の疲れを洗い流したそのあと。


揚げ鶏くんのTwitterから、衝撃の一言が。



………はい???



…お前は、何を、言っているんだ???

驚きそのままに、YouTubeライブのアーカイブを見返しに行きました。


…そこに、いました。

6年前から踊ってきた、僕たちが見慣れた『Calc.』の振り付けを踊るミクさんが、僕の目の前にいました。


…………え?


「自分にとっての大切な思い出」………


待ってください。

このライブ、2日間で何百人という人数を動員する大規模なボカロライブなんですよ。

どうしてそんな公演で、たった2人の思い出を振り返る演出がされているんですか???


………そういえば、そういう目線で振り返ると、『Hatsune』って1曲目だったんですよね。この公演の。

そしてこの公演、千秋楽の大トリを『39』で〆たんですよね。
2公演目までは『Connecting』だったのに。

そして、僕たちの中学校時代の思い出は、『Calc.』に始まって、『39』で締まったんですよね。


『Calc.』(の振り付け)に始まり、『39』で締まった、僕たちの思い出と、MIKUEC2022。



やってくれたな。お前。


何百人という人数を動員するイベントに、自分と、たった1人の観客にしか伝わらない演出を盛り込んで来た男が、ここにいます。

本当に頭がおかしい。


6年間の2人の思い出を、MIKUEC2022という大規模なライブイベントに詰め込んで、1対1のラブコールを初音ミクに託して送ってくる男。

Kintrue、またの名を、揚げ鶏・イエローベース

本当に、ヤバいやつです。


終わりに

さて、途中から怪文書みたいな感じになってひまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。満足しました。

これからも、こんなやべーやつ2人ですが、どうか暖かく見守ってやってくれると幸いです。

最後に、この言葉で締めさせてください。

最後まで読んでくださったみなさんへ。

そして何より、揚げ鶏へ


39。

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