不平等がおよぼす健康被害
これからの日本の姿
今の日本に経済を立て直す地力があるのだろうか。
私が20代の頃に比べて、本当に貧しくなった日本。
海外に出ると弱くなったなぁと実感する。
物価高・円安・増税など生活が苦しくなる一方で、過去最高益に湧き税収アップという2極化が進んでいる。
みんながそろって貧しいより、貧富の差があることのほうが健康に大きな影響があることが科学的にも分かっているのでそのご紹介をします。
貧困がもたらす健康被害の実体
貧困による健康悪化は、まず医療サービスが受けにくいことや病気にかかりやすい地域に住んでいるなどの社会経済的地位(SES)を思い浮かべるがそれだけではない。
じつは貧しいことそのものが及ぼす被害は限定的だ。貧しさは健康に悪いが、周囲が豊かな中での貧しさ(不平等)の方が平均余命、肥満、殺人なとすべての点で悪いことが明らかになっている。
つまり、自分が持っていないものを他人が持っているのを常に見せつけれることによって蝕まれることが多いのである。
少し前に流行った、インスタ映えと呼ばれるような写真ばかりを見て、他の人はこんなに華やかな生活を送っているのに私は…のような状態は最悪だ。おそらくそのインスタの人も盛りに盛って最大限に華やかにし、羨望を得たいのだ。だからそこに付き合う必要は無いのだ。
いや、むしろ害なのである。
ストレスの影響でさらに貧しくなる理由
ストレスホルモンの濃度を計測する方法で人体への影響を測ると、次の3項目に特に顕著な結果が得られた。
1 慢性炎症
2 染色体の老化
3 脳機能への影響
この3番目の「脳機能」の影響についてであるが、これがまた貧しさへと結びつくのである。
それはどのような仕組みなのだろうか。
慢性的なストレスは脳の中にある報酬と期待、モチベーション(やる気)に重要な領域である「中脳辺縁系ドーパミン系)に影響することが分かっている。
この領域は、すぐに報酬をもらうか少し待って大きな報酬を手にするかという「時間割引」を激しくするのである。
一般的に投資などのお金を増やす行動はその投資の時間に連動する。
簡単にいえば長く待てばより増える、ということである。
ここで待つことのできない脳の人はすぐに手離してしまう。
結果として将来の大きなリターンを損なうというものである。
これは頭でわかっていても難しい問題ですよね。今すぐにお金が必要という状況はありますからね。
心身ともに健康で元気であること、そして脳を鍛え人間関係を整えればお金はいくらでも稼げます。まず元気でいないと、出費がかさみ損をする。
当然のことですが、一つ一つの行動を自分なりに金額に換算して行動してみると意外と自制できるかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?