挑戦
与えられた場所で咲く。
私は今、大きな壁を前にしている。
Iリーグ前期、私は最初の2試合以外、ウイングバックでプレーした。
前期、ウイングバックで出場した試合は2試合2ゴール2アシストと結果を残した。
自分の中でも「これが俺だ。」と価値を証明できていた実感があった。
いい形で中断期間を迎えた。
中断期間である8月、私たちは金沢で行われたユニオンドリームチャレンジカップに出場した。
普段あまり出来ない関東やその他の強豪大学との連戦。
いつもの練習や練習試合では味わえないような思いをした。
それは、ユニオンドリームチャレンジカップの準々決勝vs慶應義塾大学戦。
その相手のフォワードには同世代の高校選抜、世代別日本代表にも選ばれていた塩貝が出ていた。
私はウイングバックでは無く、センターバックとして出場し、その塩貝とマッチアップをする機会を得た。
結果はボロ負け。
一瞬のスピード、動き出し、駆け引き、全てにおいて完敗した。
仕舞いにはハットトリックを献上し、チームも2-3で敗れ、目標であったユニオン優勝を成し遂げることは出来なかった。
同世代のトップから、お前はこんなもんなのかと言われている。そんな感じがした。
悔しくて仕方ない。自分の無力さを肌で感じた。
高校から始めたセンターバック。初めてここまで通用しないと思った。
貴重な経験。この経験は無駄にしない。この悔しさはIリーグ全国で晴らす。
そんな苦い思いをして、遠征を終えた。
そして今、Iリーグ後期開幕を目前とし、私は大きな壁にぶつかっている。
高校時代から苦手であったビルドアップ。
今になってなかなか上手くいかない。
色々考え、悩み、普段では考えられないようなミスをする。
ただ、やり続けることに意味がある。
何度も繰り返しトライして失敗する。
その失敗から得る。学ぶ。
消極的なミスはしてはいけないミスだけど積極的なトライをしてのミスは次に繋がる。
何度失敗してもトライし続ける。
出たくても出れない、ユニフォームも貰えなかった同期、先輩方が居ることを自覚しないといけない。
そんな人たちがいるのにトライをやめてどうする。
成長を止めてどうする。
何人もの人が俺以上に悔しい思いをしているのに挑戦をやめてどうする。
俺の価値を証明するのは俺。
今頑張り時耐え時闘い時
毎日の失敗、苦しみすらも、その状況を楽しめ。
周りから下手って言われても使えないって言われても関係ない。
結果で俺が必要と示し、黙らせたらいい。
自分自身で何ができるのか。チームに何をもたらせるのか。
Iリーグ日本一を目指して、また大きな一歩を踏み出す。
そして何より、大好きな先輩方と1日でも長くサッカーができるように。
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