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幾度となく立ちはだかる壁

こんばんは。

今回は、最近起こった衝撃的な出来事について、ありのままに話をしようと思う。

私は、今シーズン、大阪体育大学Bチームの一員として、Iリーグを戦った。

Iリーグは、リーグの上位2チームが決勝トーナメントへと進出。

トーナメントで上位2チームとなれば、全国大会への出場が決まる。

そんな全国へと繋がる大会である。

私たちはリーグ戦を2位で通過。決勝トーナメントへと進出した。

トーナメントでも、自分たちのサッカーを明確にしながら、一戦一戦勝ちを重ね、準決勝のびわこ成蹊スポーツ大学戦に1-0で勝利し、全国大会の切符を手に入れた。


簡単な事じゃなかった。1年間の積み重ねが実った、そんな瞬間だった。

そのびわこ戦の翌週、Iリーグ関西の頂点を決める決勝戦が行われた。

チームは全国大会にベクトルを向けていた。

決勝戦には全国大会に向けたチーム作りをする上で普段チャンスを貰っていない人がメインで出場する。

そんなニュアンスでミーティングや、練習は進められていった。


いつものメンバーじゃなく挑む関西の決勝戦。
私はスターティングメンバーの一人だった。

先輩達の重なる怪我など、色んなことが考えられる。

でも、どんな状況でも、俺はチャンスを貰った。
このチャンスをどう生かせるかが、今後トップへと上がって活躍する為に大切なんだ。と自分に言い聞かせ、試合に臨んだ。

相手は関西学院大学B1。
リーグ戦でも1度戦っている相手。

大学としては、B1が1-1、B2がトーナメントで0-1と1度も勝てていない相手。

もう負けられない。背水の陣で決勝戦へ。

いくら、全国が決まっているとはいえ、関西の王者を決める試合。

グラウンドには緊張感が漂う。

大学のプライドをかけた1戦は緊張感に包まれながらキックオフした。

試合は幸運にも、前半4分に、ロングスローから、こぼれ球をミドルシュートで、先制に成功。

だが、自分にとって今シーズンの終わりを告げる不運な出来事がこのあとすぐに起こる。

前半6分。 まだ立ち上がりで、ボールも落ち着かない。

そんな中、相手との接触で、意識を失い、緊急搬送される事になった。

自分の競りの技術が足らなかったことなど、様々な要因が考えられる。

その後、自分は意識を失い、緊急搬送先の病院のICU(集中治療室)で治療を受けた。

なんとか意識を取り戻し、目を覚ます頃にはとっくに試合は終わっており、チームは3-0で勝利を収め、関西の王者となっていた。

目を覚ましたのは日付の変わった午前3時。両親が迎えに病院まで来ていた。

そしてその日の14時頃、親から携帯電話を渡され、LINEやInstagramを確認すると多くのメッセージを確認した。

たく、やったぞ。勝ったぞ。

結果報告のメッセージや、心配のメッセージを合計80件ほど頂いた。

もちろん、試合には最初の5分くらいしか関与していない。

そんな中でも一緒に戦ってくれた、仲間がいた。

素直に嬉しかった。

でも悔しい思いもある。
せっかく貰ったチャンスを活かせず、試合にはほとんど出場出来なかった。しかもこの先の全国大会への出場も厳しくなった。全国大会は自分にとってトップチームに上がるための通過点であると考えていたし、絶好の機会だと思っていた。そのチャンスが無くなった、ショックはかなり大きい。

1人で悔しがっていた、そんなところで支えてくれたのが、仲間たちである。

沢山のメンションされたストーリー、メッセージ、病院にお見舞いに来てくれた選手、学生スタッフなど。たくさんの人に支えられた。

そして自分は前を向くことが出来た。前を向いて、また1から頑張ろうと、そう思えた。

自分の今シーズンは終わったけど、チームはまだラストの全国大会を残している。

思いは1つ。今までお世話になった方々に日本一という結果で恩返しする。
1年間チームを引っ張ってくれた4回生はじめ、先輩方、試合の運営に携わってくれた会場設営の方々、学生スタッフ、審判の皆さんなど。

一つ一つに感謝を忘れず、最後まで諦めず、泥臭く、体大らしいサッカーで日本一を。

自分はプレー出来ないけれど、チームの一員として、最後まで戦い続ける。

大阪体育大学サッカー部へのご声援よろしくお願いします。


今回の搬送にあたり、様々な方々にお世話になりました。感謝してもしきれません。
今、生きれているのは、皆様の行動があったからです。本当にありがとうございました。

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