合理的にふるまわない

自分の思考は自分の中で動いているものです。
だから思考に従って動いたら結果は想定内になることは自然の帰結です。
結果を想定内でベストに収める事が思考を使って出来る事です。
ですが想定内なので状況は変わりません。

思考のもう一つの性質は状況を変えない事といっても過言ではないでしょう。
ですが私たちの人生は常に変化する状況の中で自らを変化させ適応させて行く必要があります。
また有意義に人生を生きて行く為には自ら変化を起こして状況を作っていく必要があります。

そこで立ち上がる疑問があります。
私たちはなんのために生きているのでしょう。
それがわかればずいぶんと楽になるでしょうが、そこは簡単にはわかりません。
なぜなら自分にも色々な役割や立場や視点があり、それぞれが異なる答えをもっているからです。
ですがその答えは一点に集約される。
それが人生という道であり、今を生きる一人称の自分が主人公の物語だと思います。
物語の作者もまた、色々な自分の一人です。

様々な自分の役割や立場や視点によって合理性も異なります。
それらの視点を程よくかけ持ち、バランスよく役割を振る舞う事が人生を円満に過ごす秘訣だと思います。
今の自分が重んじる合理性とはどのような立場に立ったものなのか考える必要があります。
その異なる視点を感じる事が人生の物語に新しい光をもたらすかもしれません。