アメリカ大学受験の『概要』①
※この記事の内容には、一般的な事実に加えて主観的な意見も入っています。この内容が全ての大学に当てはまらないことだけはご了承ください。
アメリカの大学受験の仕組み
「入るのも出るのも難しい」
世間では「アメリカの大学は卒業するのは難しいけど、入学するのは簡単だ」と言われています。ですが、アメリカの大学は入学するのも十分難しいです!今後の記事で描かれる私の経験や、他のアメリカ大学受験を経験した方のお話から、それはお分かり頂けると思います。
ただ、それと同時に、日本の大学受験も同じくらい難しいのではないでしょうか。実際、同じタイミングで大学受験に取り組んでいた日本の同級生たちの勉強量や勉強に対する姿勢を目にする度に、日本の受験生は本当に凄いと感じていました。
アメリカの大学受験と日本の大学受験では、その仕組みも、求められることも全く異なります。つまり、どちらの受験方式でも、易しいと感じる人や難しいと感じる人がそれぞれいます。
両者を比べることには何の意味もありません。大事なのは、どちらがより『自分』を評価してもらうに当たってふさわしいのかを考えることではないでしょうか。
「相性」+「数字」
アメリカの大学は、学生との「相性」を非常に重視します。エッセイや面接、推薦状といった方法で、受験者の人間性を徹底的に評価します。その上で、その人物が大学の校風やコミュニティ、ミッション・ビジョン(大学の理念)に馴染み、ポテンシャルを発揮できるかを検証します。
高校の成績やSAT、TOEFL、IELTSといったテストはあくまで評価の一部です。もちろん良い点数に越したことはないですが、それらの「数字」が悪いからといって受験を諦めてしまう必要は全くありません。なぜなら、アメリカの大学の多くは「Holistic Review」と言われる、学生の「全体的な評価」を行なっているからです。
したがって、成績やテストスコアが多少悪くとも、課外活動や受賞歴、エッセイなど他の部分が秀でていれば、合格をつかみ取れるチャンスは大いにあります。
受験時期や必要な書類、出願プロセスといった、より詳しいアメリカの大学受験の仕組みについては、他のサイトで詳しく述べられていますので、ぜひそちらをご参照下さい。
また、「受験準備編」の記事でも詳しく解説していきます!
「近況」
近年、アメリカの大学受験者数はアメリカ国内でも、世界中でも急増しています。例えば、今年(2022年度)のハーバード大学の受験者数は、昨年に比べ約7%増加し、年々増加傾向にあります。
加えて、昨今のパンデミックの影響で一時期減少傾向にあった海外からの留学生が、海外渡航やビザに関する制限緩和によって戻りつつあります。毎年ほぼ一定の合格者数に対して、より多くの人が受験するため、年々合格率は下がっています。
ただ、幸いなことに、受験のサポートをしてくれる団体や奨学金を給付する財団は続々と増えてきています!ネット上で海外大受験に関する情報も得やすくなり、実際にアメリカの大学を受験した方のお話を聞ける機会も増えています。
これまで最大の壁であった「情報不足」が解消され、ますます日本からアメリカの大学に挑戦する人が多くなることでしょう。「受験のサポート」に関しては、今後の記事でより詳しく解説します!
まとめ
最後に
アメリカの大学受験について、少しは理解が深まったでしょうか?
様々な情報が入るようになった現在でも、アメリカ大学受験は未だ多くのベールに包まれています。そんなベールを1枚ずつ剥がし、皆さんがアメリカの大学を目指す手がかりに、このnoteをして頂けたら幸いです!
次のアメリカ大学受験の『概要』②では、また違った視点からアメリカの大学受験を取り上げます。
また次回、お会いできるのを楽しみにしています!