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株価の底を見極める指標。買い増しのチャンスはどこか?



1. 株式投資のチャンスは恐怖の中にある

株式市場では、投資家の感情が大きく影響を与えます。特に、恐怖が広がっているときには、株価が大きく下がることが多いです。しかし、この恐怖に打ち勝ち、冷静に行動できる投資家には、素晴らしいチャンスが待っています。

2008年のリーマンショックや2020年の新型コロナウイルスの時、市場は急激に下落しました。多くの投資家がパニックに陥り、株を売りましたが、その一方で、この恐怖の中で株を買った人たちは、その後の回復で大きな利益を得ました。これは、株式投資の基本である「安く買って高く売る」を実現するための絶好の機会が、恐怖が最も強いときに訪れることを示しています。

投資家のウォーレン・バフェットも、「他人が恐れているときに貪欲になり、他人が貪欲になっているときに恐れるべきだ」と言っています。市場が恐怖に包まれているときこそ、冷静に市場を分析して、買い時を見極めることが重要です。

2. 買い時を見極めるための指標

米国株式市場には、買い時を判断するためのいくつかの重要な指標があります。特に注目すべきなのは、下記になります。

1.「Fear and Greed Index(恐怖と欲望指数)」

2.「VIX(恐怖指数)」

3. 「プットコールレシオ」

4. 「ブルベア指数」

これらの指標を理解し、活用することで、投資家は市場の動きをより正確に読み取り、最適なタイミングで株を購入することができます。

3. Fear and Greed Index

Fear and Greed Index(恐怖と欲望指数)は、投資家がどれだけ恐怖を感じているか、またはどれだけ欲望を抱いているかを示す指標です。この指数は、0から100までの範囲で表示され、0に近いほど市場に恐怖が広がっていることを、100に近いほど市場に欲望が広がっていることを示します。

EXTREME GREED(極度の強欲)
GREED(強欲)
NEUTRAL(中立)
FEAR(恐怖)
EXTREME FEAR(極度の恐怖)

例えば、この指数が25以下(EXTREME FEAR)のときは、投資家が極度の恐怖を感じている状態であり、市場が底に近づいている可能性があります。一方、80以上(EXTREME GREED)の場合は、投資家が強気になりすぎている状態で、市場が過熱しているかもしれません。この指数を利用することで、感情に左右されずに冷静な投資判断を下すことができます。

4. VIX(恐怖指数)

VIX(Volatility Index)は、市場のボラティリティ(変動性)を測定する指標であり、「恐怖指数」とも呼ばれます。VIXが高いときは、市場が不安定で、投資家が恐怖を感じていることを示します。

VIXが20を超えると市場が不安定であるとされ、30を超えると極度の恐怖が広がっている状態と見なされます。このような状況では、市場が底を打ち、反発する可能性が高まります。逆張りを狙う投資家にとっては、VIXが高いときに市場に参入することで、長期的なリターンを得られるチャンスがあります。

20以下は「投資家は安心している」
20超で「投資家は心配している」
30以上で「投資家が恐怖を感じている」

暴落時はこの指標は跳ね上がり、リーマンショック時は96、コロナショック時は85まで急騰しています。

相場が大きく荒れた時に、チャンスがあり相場の市況を見ながら逆張りは大きな富を生み出すことが多いです。

5. プットコールレシオ

プットコールレシオは、オプション市場でのプットオプション(売り)とコールオプション(買い)の取引量の比率を示します。これにより、投資家が市場に対してどれだけ悲観的かを判断できます。

一般的に、プットアンドコールレシオが1を超えると、投資家が弱気になっていることを示します。このレシオが1.5以上になると、多くの投資家が市場に対して極端に悲観的になっているため、逆に買いのチャンスが訪れている可能性があります。この指標は、投資家の心理を反映しており、市場の転換点を見つけるのに役立ちます。

他とベア、下記の数値を見ると、プットコールレシオは、1.38になっており投資家が弱気はで、買い場の1.5まであと少しであることを示しています。

6. ブルベア指数

ブルベア指数は、投資家が強気(ブル)か弱気(ベア)かを示す指標です。この指数は、株式市場における投資家の心理状態を数値化したもので、毎週更新されます。具体的には、ブル(強気)の投資家の割合とベア(弱気)の投資家の割合を比較し、どちらの勢力が強いかを測ります。

例えば、ブルベア指数は中央値は0です。単位はパーセントになっています。ブルベア指数が高い場合、投資家の多くが強気で、株価が上昇することを期待しています。しかし、指数が低く、特に-20%以下になると、多くの投資家が弱気になっていることを意味します。このような状況は、逆に市場が底を打つ可能性が高いと考えられるため、買い時かもしれません。

 例えば下記の数値でみると直近の数値は3.09%になっており、かろうじて強気派が弱気派よりもおおいことを示しています。

投資家はこの指数を参考にして、市場の過熱感や過度な悲観を判断し、自分の投資戦略に役立てることができます。

7. まとめ

株価が下落しているときこそ、冷静に市場を分析し、底を見極めることが重要です。ブルベア指数、Fear and Greed Index、プットコールレシオ、VIXといった指標を活用することで、感情に流されることなく、最適な買い時を見つけることができます。市場の動きをしっかりと捉え、データに基づいた判断をすることで、投資家としての成功に近づけるでしょう。

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