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歩み続ける愚者、歩みを止めた賢者

※この記事は2021年12月31日にstand.fmで放送した内容を記事に起こしたものだ。



「歩み続ける愚者、歩みを止めた患者」

これは僕が昔見てた「ろくでなし魔術講師と禁忌教典」というアニメで使われてたセリフだ。
このアニメそのものに強い思い入れは特にないが、このセリフだけはよく覚えている。

どんな人が愚かで、どんな人が賢いかを一概に判断はできないが、言わんとすることは分かる。要は、「目標を達成する人間のほとんどは、自分の成長ために前に進もうとするバカが多い」という話だ。

逆にいうと、どれだけ賢い人間であっても、自分の成長を考えないままではバカに抜かれる、とも言える。

当然これには色々な考え方があって、最初から自分の成長にあまり関心がない、どちらかというと、平穏に毎日を過ごせればそれでいい、それに幸せを感じるという人もたくさんいる。なので、この考えはどんな人間にも当てはまるわけではない。

ただ、少なくとも一生のうちで自分がどれだけ成長できるのか試していたいと考える人間にとっては、いくらか参考になる考え方だと僕は思う。

例えば歴史を一つ引き合いに出すと、アメリカの独立の歴史が今回の話に割と関連している。産業革命が起こるまでのアメリカ大陸は、それまでヨーロッパの植民地として利用されているだけで、まさに歩みを止めていた大陸だった。

ところが、「フレンチ=インディアン戦争」という、ブリトゥンとフランスによる植民地の取り合い戦争によって、植民地のアメリカにブリトゥンが重税をかけて戦費を賄おうとしたことで、現地に住むアメリカの人々は、「代表なくして課税なし」というスローガンを掲げて、議会に植民地代表も送ってこない状況では課税に賛成はできない!と言って、アメリカ大陸にす住む人々の権利を主張し始めた。この課税が皮切りとなって、アメリカはその後「ボストン茶会事件」を起こしたり、「独立宣言」を作ったりしながら独立戦争を勝ち抜いていったことで、後に「合衆国憲法」を制定してようやく「一つの国」として認められた、という経緯がある。
課税に反対したあたりから、アメリカは自由の獲得に向けて「歩み始めた」わけだ。今となってはアメリカは世界一の経済大国になっている。

こういう歴史から見ても、自分が何かの権利を得たり、成長を続けていくためには「バカなりに前に進む」ことで得られる財産はたくさんあることに気付かされる。それは純粋にお金かもしれないが、それだけじゃない、培った経験であったり、人との出会いかもしれない。

・成長には人それぞれいろんな考えからがあるだろうから、「これが絶対正しい!」というものは存在しない。そんなものが最初からあるなら誰も苦労しないだろう。とはいえ、参考にすることはできる。僕はこの言葉を大事な考え方の一つとして、来年も活動していこうと思う。

せっかくの大晦日なので、来年の活躍につながる話をしてみた。参考にしてくれると嬉しい。

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