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【MMU杯 2022】FX自動売買は本当に勝てるのか!?Vol.7
とうとう9月が終わり、MMU杯も1ヶ月半が経過
この1ヶ月半でも様々な事が起こりました。
自動売買運用におけるリアルな部分がおおく見れたなとも感じます。
今回は伝えたいこともあり、普段より長くなりますが最後まで読んでいただけると幸いです。
それでは毎度恒例、順位発表から行います!!
前回記事を読んでない方はぜひこちらもご覧ください。
●MMU杯 全順位発表
10/1 6:30時点 全順位一覧
![](https://assets.st-note.com/img/1664695144190-G7XV5rDMKJ.png?width=1200)
週間比較での順位変動が目まぐるしく感じます。
特にこの1週間で大きく増えた人が多いです。
8/15開始時から見ていくと以下の通り
増えているEA 20/35(57.1%)
減っているEA 15/35(42.9%)
失格したEA 1
稼働開始から1ヶ月半で6割近いEAが増えている
この結果はとても凄いことではないでしょうか。
なにより開発者のほとんどが開発歴1年に満たない人ばかり
この事実にはだれもが驚くことだと思います。
しかし、その未熟さから残念な結果になったEAがあるのも事実です。
●失格対象のルール追加
今週、大会失格になったEAがでました。
失格理由は『EAの誤作動による大量注文』
誤作動による大量注文は過去にも起きていました。
今回は同一EAが2度続けて誤作動を発生する事態に。
その都度、運営と参加者が話し合いを実施。
そして、新たに追加されたルールがこちら
誤作動による注文が発生した場合
・プラス収支なら、失格
・マイナス収支なら、それを背負って継続(コード修正可)
今回は新ルールが適応され、失格EAが出ることとなりました。
このルールが決まった背景にはMMU杯の主旨が大きく影響しています。
”MMU杯は真の実力を競い合う大会にしたい”
この大原則から誤発注によるプラス収支は実力外の成績とみなし、失格
マイナス収支の場合はその実力不足を背負ったままになるので継続可
※参加者からの辞退があった場合は辞退となることもある
以上のことから、このようなルールが決まりました。
失格者が出たことは悲しいことですが、これを機に更なる飛躍をしていくことだと思っています。
失格についての説明はここまで
ここからは話を大会成績に戻します。
●アノマリーEAの躍進
今週成績がプラスのEAは全体の約6割近くでした。
詳細は以下の通り
週間プラスのEA 19/35
~10%未満・・・11/19
10%~20%未満・・・3/19
20%以上・・・5/19
増えたEAの1/4以上が20%以上増という結果
これだけ大きく増えたのには理由があります。
それはアノマリー系EAを使用していることです。
特にアノマリー系の比重が高い人ほどその傾向が強くなっています。
9月最終日は30日(ゴトー日)ということもありこの日の結果次第で成績は大きく変動する可能性が。
結果、アノマリー系EAにとっては満足できる成績となりました。
●アノマリーが最強!?
アノマリーEAの成績がそんなに良いならアノマリーだけでいいじゃん!
そんな風に思った人いませんか??
この考えは一見、正しそうに思えますが危険な考えです。
なぜ、危険なのか?
投資においてひとつだけに依存する運用は不安定さを招きます。
では、不安定さを解消する方法はなにがあるのか??
●投資家の命題 ポートフォリオを組む
みなさんは『ポートフォリオ』という言葉を聞いたことがありますか?
ポートフォリオとは様々な意味を持っていますが
金融業界では金融商品の分散・組み合わせを意味します。
よくひとつのかごに卵を乗せるなといった話で例えられていますね。
今回のMMU杯で例えるなら成績好調なアノマリーEA
これひとつだけでは危険な運用方法だよってことです。
野球で例えてみましょう。
超高校級のバッターを"アノマリーEA"とします。
この最強バッター1人だけでのチーム成績はどうなるでしょう。
短期決戦や最強バッターの調子がすこぶるいい時は勝てると思います。
しかし、プロ野球のように長い期間を闘うとなると不安定さがあると感じませんか?
このように単独EAの成績がどんなに良くてもそれだけに依存することは避けたほうが賢明だと言えます。
●ポートフォリオを組むためには
単純にポートフォリオを組むといっても難易度は高いです。
まさに”言うは易く行うは難し”
組み合わせによっては本来のパフォーマンスを低下させることも。
ポートフォリオを組むうえで必要な考え方は
最もリターンが大きく、リスクが小さい組み合わせ
この組み合わせを考えていくことがポートフォリオ理論となります。
もし、EAでポートフォリオを組んでいくためには
・各EAの強み、弱みを把握する
・組み合わせた際の結果は単独時と比較
・様々な組み合わせを試し検証
それらを繰り返すことで最適なポートフォリオが完成すると思います。
また、ポートフォリオに絶対解はありません。
大切なことは運用する人がなにを重視するか?
運用者自身が安心できる設計でやることがなによりも大切です。
そのためには自身の経験を積んでいくしか方法はありません。
このMMU杯を通して、様々なEAの結果を見ることでなにかのきっかけにするのもアリだと思います。
●おわりに
今回は成績の著しいアノマリーEAに注目
その成績のハデさだけにとらわれると大切なことを見落としかねません。
MMU杯自体は増減額で競っています。
しかし、たった1.2ヶ月でEAを評価することは短絡的。
また、増減額だけでは測れないことも多く存在します。
こういったEAがあるんだなと思いながら、自分だったらこのEAとこのEAを組み合わせようかな?など考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
みなさんがひとつの物差しだけで判断をしない。
EAのリテラシー向上にMMU杯が役立てばと考えています。
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