ロイターNY市場サマリーで今週を振り返る。2023年5月27日
以下、記事の要約です。
2023年5月22日
UPDATE 1-NY市場サマリー(22日)ドル/円6カ月ぶり高値に迫る、株まちまち
ハイテク大手のアルファベットとメタ・プラットフォームズは上昇し、ナスダック総合指数を支えたが、S&P 500指数はほぼ横ばいで終了した。バイデン大統領とマッカーシー下院議長による債務上限問題をめぐる協議が注目され、大きな取引は控えられた。中国のインターネット規制当局はマイクロン・テクノロジーの製品を不合格とし、重要インフラ事業者からの調達を禁止すると発表したため、マイクロンの株価は下落した。一方、地銀株は上昇し、地銀持ち株会社のパックウエスト・バンコープは不動産開発向け融資を売却したことで急伸した。また、合併・買収助言会社のグリーンヒルはみずほフィナンシャルグループによる買収発表で大幅に上昇した。
2023年5月23日
UPDATE 1-NY市場サマリー(23日)ドル上昇、株下落・利回り低下
米国の株式市場は下落し、米債務上限問題に関する政権と共和党の協議の進展の不確実性が投資家の不安を引き起こしました。投資家は米連邦準備理事会(FRB)の政策手がかりを求めて、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を待っています。地銀株は続伸し、地銀持ち株会社のパックウエスト・バンコープが上昇しました。KBW地銀株指数も上昇しました。半導体大手のブロードコムは1.2%上昇し、アップルと数十億ドル規模の複数年契約を締結しましたが、アップルの株価は1.5%下落しました。ビデオ会議サービスのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは8%以上の下落を記録しました。売上高の成長が鈍化したことが市場で懸念されました。
2023年5月24日
NY市場サマリー(24日)ドル上昇・株続落、Tビル利回り急上昇
米株市場は続落し、債務上限交渉の停滞と6月1日の債務不履行懸念が高まっている。S&P 500指数の主要11セクターのうち、不動産以外の10セクターが下落。投資家の不安を示すVIX指数も高水準。FOMC議事要旨では、追加利上げの必要性について当局者の一致見解が示された。シティグループは売却断念で3.1%下落し、アジレント・テクノロジーズも見通し引き下げで約6%下落した。
2023年5月25日
UPDATE 1-NY市場サマリー(25日)ドル140円台に上昇、ナスダック急上昇
ナスダック総合は急上昇し、米債務上限問題の進展に注目が集まりました。半導体大手のエヌビディアは好調な業績見通しを発表し、株価が大幅に上昇しました。エヌビディアは第2四半期の売上高見通しを市場予想を大幅に上回り、AI向け半導体の需要増に対応するため供給を強化していることも明らかにしました。マイクロソフトとアルファベットもAI分野への注力が評価されて株価が上昇しました。また、半導体大手のAMD、マイクロン・テクノロジー、ブロードコムも株価が急騰しました。フィラデルフィア半導体指数も6.8%上昇し、1年以上ぶりの高値を記録しました。
2023年5月26日
NY市場サマリー(26日)ドル3週連騰へ、株価大幅高 2年債利回り上昇
米国株市場は大幅上昇して取引を終えました。連邦債務上限引き上げ協議の進展が期待され、半導体銘柄は2日連続で急騰しました。共和党のマッカーシー下院議長が協議の進展を明らかにし、投資家は債務上限交渉の行方を注視しました。フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は6.3%急騰し、2営業日で13%上昇しました。マーベル・テクノロジー・グループが人工知能(AI)に関連する売上高の倍増見通しを示したことも好感されました。エヌビディアも業績見通しの発表により株価が上昇しました。S&P 500の8業種が上昇し、情報技術と一般消費財が特に上昇しました。週間ではS&P総合500種が0.3%上昇し、ダウ工業株30種が1.0%下落し、ナスダック総合が2.5%急騰しました。フォード・モーターとテスラも株価が上昇しました。
所感。
今週は債務上限問題を睨みつつ企業業績を眺めていました。米国債券10年は1週間通じて上昇傾向、相関して円安ドル高。日米ともに株式指数は1部の銘柄が引っ張る雰囲気で跛行色が目立った展開だったという感想です。
意図的にインデックスを持ち上げているのか、全体のポジション傾向なのか読めませんが、正常な相場であれば債務上限問題が解決、メジャーSQ通過後に循環物色へと進んでくれると良いなと思うところです。
ではまた。
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