
南国ピアス~上から見るか下から見るか~
昨日は那覇芸術文化劇場なはーとで見取り図×ニューヨークの「南国ピアス」でした。那覇とアートを組み合わせて、なはーと。なるほど。
因みにこの内容はネタバレは含みません!
僕自身の南国ピアスの取り組みについてどう考えて仕事をしたか、を綴っております。
昨秋オープンした劇場なのでとても綺麗!!
場内もオシャレ!

3階席まであり、キャパは1600席を越えます。
新しく出来た劇場なので、設備も抜群で凄く仕事がやりやすい環境でした。
が。
難易度高すぎる!!
これ、僕はもうこの道20年近くのキャリアがあるから、ある程度は対処出来るけど、地方慣れしていない舞台監督だと、かなり手こずる劇場です。

公演の横幅や、高さの基準は舞台監督が決定します。
高さの基準は様々で、
客席の形状だったり、演出や内容、今回の様に配信のカメラがある場合、など様々な条件の中から自分の中の「これがベストだ!」と思う高さに設定します。
今回で言えばかなり高低差がある劇場なので、二階席のド真ん前くらいからの目線で基準を作りたいと最初は思ったのですが、
この劇場の珍しいのが
二階席より三階席の方が圧倒的に座席が多い。
さらに三階席の奥は相当な高さがある。
そこからスクリーンが見えるのが絶対的な条件。
なので、まず一番最初にスクリーンの高さを配信カメラあたりから全体の構図として決定しました。

そして、それが見えるように二階席、三階席へと上がり、スクリーンがちゃんと見えるように上部の幕の高さを決定しました。


事前の打ち合わせで、劇場さん(なはーと)主催の時はスクリーンをもう少し前に吊って、最後列からも見えるようにしてますと助言も頂きました。
確かにスクリーンを前方に吊ると死角は減るので見やすくなります。しかし、400インチという大きなスクリーンがあまり前方にあると圧迫感が強くなるのと、明転している時の照明がスクリーンにも射し込み、コーナーやライブカメラ投影の絵が薄くなってしまいます。
なので、劇場基準より少し奥に吊り、尚且つ客席最後列からも見える位置が今回のベストだと考えました。
しかし、唯一誤算がありました!!
劇場が新しすぎて、舞台が木目でも白に近く、照明が反射してスクリーンの下側にうっすらハレーションが出来てました…。

大抵の市民会館の舞台は年季が入って褐色に近付いてゆきます。


こまかーい部分なんですけど、こういうポイント一つで舞台の見え方は随分変わります!
今回はハレーションが起こることを想定していませんでしたが、新しい劇場で仕事をするケースの一つとして勉強になりました。
公演が終わって、ニューヨークの屋敷くんと少し話してて知ったのですが、彼は僕のnoteに過去、課金までして読んでくれたことがあったと知ってとても嬉しかった!!
そしてニューヨークが初めてNGKで単独ライブやった時も前田さんが舞台監督してくれてましたよね!とちゃんと覚えててくれて、普通にテンション上がりました(笑)
何を隠そう、私はニューヨークのファンなのです😊


まぁまぁちゃんとYouTube見てます(笑)
なのでこのピアスの公演を担当させて貰えるのはとても光栄だし、彼らの作る世界を裏方の力で広げてあげたいと思います。
ぜひ、アーカイブでも見れるので南国ピアスをご視聴頂きたいです😊
またいつか担当させて頂ける日を楽しみにしてます😊ご来場下さったみなさま、既に配信をご視聴下さったみなさま、ありがとうございました!!