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ど真ん中に入ろう!〜人間関係の作り方〜
舞台監督になった頃、組織のリーダー的ポジションに就くからにはみんなの真ん中に入って、みんなと軋轢もなく、仲良くよりよい仕事をしよう!と思ってたわけです。
舞台監督になって7年くらい経ち気付きました、結論から(持論)言うと、僕が最初に目指してた真ん中は二次元での話しでした。
板に書かれた図形は丸でも三角でも四角でもだいたい見たらどこが中心点か分かりますよね。
みんなと仲良くするために真ん中に入って差配すれば和気あいあいと楽しいモノが作れる!
そんな簡単な世界じゃ無かったですね!(当たり前)
舞台の裏側は個性のぶつかり合いと、協調性や阿吽の呼吸の職人狂気の世界です。
若いときに何となく俯瞰で見ていた二次元のカタチが実は立方体であり、組織の真ん中に立つのは中心では無く、重心を捉える必要がある事に気付きました。
仕事はほぼ人間関係で成り立つので、その人間関係が織り成すいびつな立方体の重心を見付けるのは外から見てては絶対に不可能です。
人間関係立方体には重さの違う、人の考え方という物質(僕の場合この重さを熱量と意識で計ってます)が不均一な物質の混合体です。混合体といってもコロッケのように均一に混ぜることは出来ません。
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でも、必ずその不均一なモノにも重心点があります。
その重心が組織や公演の在り方などを推し進める中心となります。
例えてみると、日本列島の中心点は標準時の子午線が通る明石かもしれませんが、経済や人口などを知れば東京が日本の重心点だと皆が分かるようなものです。
惜しい先輩などは、重心にいるように感じておられるけど、僕から見ると「昔はそこが重心だったんですけどねぇ…。今は重心移動してますよ…」と思うこともあるし、若い後輩達を見てると、頑張るポイントそこじゃないのになぁ…。などと思ったりもします。
そしてそういう人たち側から見ると、僕の取り組み方がズレてる様に感じると思います。
人間関係は非常に難しいです。
重心点を捉えられたら(捉える意識が出来たら)外の軽々しい人たちの言動は取るに足らなくなってきます。(我々は接する人が多いからこういう考え方も出来ますが、少人数のお勤め先の方には当てはまらないかも)
中心点は計算で割り出せるけど、重心は自分がそれを手にして、或いは中に潜り込まないと絶対に分からないもんです。
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棒の中心では無く荷物の重さで重心が変わるのと同じようなもので、やはり重心を握るのが最も効率が良いのではと思うし、先輩方と意見が食い違ったりして相手に非があっても僕は絶対に論破しません。
落とし所を提案します。
論破して自分の正当性を示して勝ち誇るその瞬間より、それ以降も続くコミュニティ内の人間関係の方が僕にとっては比重が大きいからです。
重心点を捉えれば仕事やりやすくなるよ!
っていう持論展開でした!
ヘッダーの写真は先日石川県本多の森ホールで行われたゴジラピアスの打ち上げの写真です!意図もしていませんでしたが、中心と重心が同じ場所のど真ん中に入らせて貰えました😆