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No Excuse!連敗を跳ね返そう。シーホース三河戦
くううう。さすがに刈谷で連敗くらうとこっちに帰ってきて連日の飲酒も相まって疲れが溜まってしまいます。
これで、アルバルクは北海道戦から3連敗です。バイウィーク明けからは5勝4敗となり、ちょっと下降線です。
CSホーム開催を勝ち取ってもらいたいアルバルクブースターからすれば、西地区2位の琉球より勝ちを上回ってもらいたい。だから本当は現状下位順位の北海道にも、三河にも負けて欲しくはなかったです。
しかし、これも今のチームの現実として受け止めましょう。
チーム状況は大貴、小酒部に加えて、ロシター、藤永のコンディション不良で9人での戦いです。
さらに、今節第2ゲーム2クォーターから安藤が出ていませんでした。何かのアクシデントでしょう。第2ゲーム2Qからは8人での戦いでした。今後に不安が残ります。
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それでも勝ってもらいたいのがファン心理です。
敗戦からわかる事の方が多いのです。
ですから、三河が今節どのようにアルバルクを攻略したのか考察しておきたいと思います。
次にアルバルクが現状をどうやって跳ね返すのか楽しみが倍増します。
フリースロー獲得で上回った三河の第1ゲーム
4/1第1ゲーム アルバルク81-83三河
第1ゲームは勝たなければいけなかったと思います。なぜならアルバルクはオフェンスリバウンド16本も取っています。(三河4本)オフェンスリバウンド率は36%です。(三河15%)
セカンドチャンスもファストブレイクもアルバルクが上回っていました。
FGメイクは三河と同じ30本、3Pはアルバルクにしては珍しく10本もメイクしています。(三河9本)
いつもなら、試合に勝っている数字だと思いませんか?
これでなぜ負けた?
フリースローです。
三河14点/21投。(アルバルク11/15 )ファウルの数は三河が19個でアルバルクが2つも少ないのにフリースローは三河21投(アルバルク15投)で6投も多くフリースローを獲得してアルバルクのフリースローの得点より3点多いのです。
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ゲームの展開では特に4Qで早々に5ファウルに到達したアルバルクは勝負所の最終クォーターで10投のフリースローを献上しました。
戦略的には三河はミスマッチを狙って攻めることしていたので、たとえばミラーが平岩に対時して上から攻める結果としてファウルやバスカンをもらうなどしていました。
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ペイントのシュート確率に大差
さらに、三河とアルバルクではペイントアタックの質の差が明らかでした。これは第2ゲームでも同じことが言えます。
第1ゲームの2Pのシュートの確率は三河が21/32(65.6%)でアルバルクは20/43(46.5%)でした。
そのシュート確率精度の違いはどこから来るのでしょう?
アルバルクはペイントではゴール下になかなか入れずタフショットを打たされていました。
特にサイズはガードナーと長野や中村とダブルチーム、もしくは橋本も入って3人に囲まれるなど徹底的にマークされてペイント中央からのフローターやペイントのショートコーナー近くから打っていました。それでも19点も得点するところはサイズのすごいところです。
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一方でアルバルクのディフェンスは、西田のドライブについていけなかったり、三河のピック&ロールにサイズやカークがショウに出過ぎて戻れずミラーにダイブを許していたりします。また、ガードナーのポストアタックに対しては1on1で守れませんでした。
結局、三河のペイントの攻撃に対しては80%(20/25)近くの高確率を許してしまいました。
第2ゲーム周人のアクシデントと狙われたコブス
4/2第2ゲーム アルバルク67-80三河
第2ゲーム第1Qで三河のやりたい事はほぼ第1ゲームと基本は同じなのだと見えました。
①サイズ、カークにはダブルチームでゴール下を打たせない。
②ピックに対してアルバルクはショウに出るからダイブして裏を取る。
①と②は第1ゲームで効果があったため第1Qからしっかりやってきました。
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①第1Q残り6分9秒
サイズの左ローポストでのポストアップに対してウィングの岡本からパスが入ると橋本とオルストンがダブルチームで24秒バイオレーションを取りました。
②第1Q残り47秒
右トップに長野、右ウィングにオルストン、ホーンズ右橋本、左ミラーです。
長野→オルストンにパス。橋本がオルストンにピックに行きます。
カークがショウに出ます。橋本は右ショートコーナーにダイブします。
オルストンは左トップ方面にカークを引き出しながらドリブルしてポップしたミラーにパス。
ミラー→橋本、フリーで橋本のショートコーナーからのジャンプシュートが決まりました。
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さらには前日と違っていたのは
③オフェンスリバウンドをボックスアウトして取らせない。リバウンドを取りに行く。
④コブスをマークしてゲームメイクさせない。
③この日はリバウンドも三河がアルバルクを上回りました。トータルで三河37本、アルバルク31本です。オフェンスリバウンドも12本に対して11本と三河が上です。この日サイズはリバウンドでも抑えられてしまいました。
ところで、この日静かに事は起こっていました。
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第1Q残り2分から1本のドライブとペイントでのジャンプショットを決めた安藤は第1Q残り5秒で吉井と交代したのです。
それからなぜか、そこから彼はベンチからもいなくなってしまいました。何があったかわかりませんが、プレーメイカーでシューターの安藤を欠くとコブスへの負担が大きくかかります。この日はポイントフォワードのロシターもいないのでパスの出し手はコブスに絞られてしまいました。
そこで④コブスへのブリッツやフェイスツゥフェイスの激しいディフェンスを長野や柏木が仕掛けてアルバルクのオフェンスをの攻め手を無くそうとしたようです。
これにはクールなコブスも徐々にイライラして効いていたように見えました。
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アルバルクのゾーンディフェンス
第3Qアルバルクが一時8点差リードしたシーンがありました。第3Q残り3分36秒から3-2ゾーンディフェンスを使って3回連続して三河のオフェンスを封じたのが奏功したのです。
アルバルクでは今シーズンアドHCになってからは、11/30秋田戦第4Qで1ポゼッション、12/7天皇杯での信州戦第3Qで2ポゼッション披露しています。この日と同じ3-2ゾーンでした。
ゾーンを使った2試合とも敗戦したゲームでした。ゾーンを使うという事はアドHCにとっては困った状況から脱却するための手立ての1つなのかもしれません。
この日はゾーンディフェンスが第3Qで流れを変えるトリガーになったことから1点リードで始まった第4Qはじめの勝負どころで使ったのだと思います。
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結果は裏目に出てしまいました。長野のディープスリー、ミラーの3Pさらに長野の3Pと3連続でゾーンディフェンスの弱点を突かれて流れが大きく三河に傾き、勢いがついてしまいました。
こうなると三河はコブスへのダブルチーム、サイズへのダブルチームどれもが成功していきます。
だからと言ってこの日の敗因にゾーンディフェンスを挙げるつもりは全くありません。これはゲームの流れを変えるオプションとして有効であると思います。
しかし、ボールマンへのプレッシャーが不足する分シュート力のあるボールハンドラーがいるチームには要注意という事がわかってよかった。と前向きでいたいと思います。
No Excuse!連敗を跳ね除けよう。
次々と選手がケガに陥る厳しい状況の中「言い訳なし」で選手たちは戦い抜いています。少ない人数で連戦を戦い続けているので疲れが残って当然だと思います。先々週の北海道戦では動き出しが重そうにも見えました。
それでも何とかして勝とうと一生懸命プレーする選手の姿に心動かされます。
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今出ている選手も万全ではないかもしれません。コーチ、トレーナー陣スタッフも含めて逆境を跳ね除けて目指す高みに挑み続けて欲しいしその姿に励まされます。
残り13試合です。この連敗を跳ね返しましょう。
photos by kii