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【TB】2024年シーズン回顧 〜エイ光への輝跡〜
こんばんは。日本からも多くの熱視線を送られたワールドシリーズも終わってオフに入り、これから動きも活発化していくためこのタイミングで投稿します。
過去年と同じように今季のレイズ(シーズン通算:80勝82敗)の戦績を攻撃面・投手陣・守備面の3つに分けて回顧する内容とします。
◆攻投守総括
○Offense
チーム得点数は前年リーグ2位の860から同13位の604得点とガタ落ち、それも貧打に嘆き続けた一昨年の666をも下回る惨状で連続ポストシーズン進出がストップする最大の原因となった。ただし、7月のトレード期限までにパレデス、アロサレナを放出して打線が軽量化したため仕方がないところもある。個々を見ると昨季首位打者のディアスは今季の打線の中では主軸として働いたが、一塁手としては平凡なスタッツに終始した。生え抜き最古参のラウは故障と格闘しながらもチーム最多の21本塁打と面目を保った。シリは低打率に苦しむも同2位の18本塁打と一定の結果は残した。
打線自体は低調だったが、俊足野手が揃っている陣容から178盗塁はリーグトップと機動力を見せつけた。その中でも新加入のカバレロは44盗塁と走りまくり、タイトルまで獲得した。
○Pitching
チーム防御率3.77はリーグ7位と中位にランクされるが、年間通じてやり繰りに苦心した感があった。昨季に続いて開幕からローテーション投手として回ったエフリンとシバーレはポストシーズン進出状況や財政面から途中放出。残る先発はリッテル、ブラッドリー、ペピオ、TJ手術から復帰のバズらで賄うも傑出した存在は登場しなかった。7月末にはこれまたTJ手術を受けたスプリングスが復帰。9月に再度肘を痛めて離脱も、大事には至らず来春には復帰できる見込みである。
ブルペンではクローザーのフェアバンクスが開幕から今季のチームの行く末を暗示するような絶不調に陥り、その後持ち直して23セーブを挙げるも、2度の故障離脱もあって不在時にはその穴が浮き彫りになった。加入以来ブルペンの核となっていたアダムは7月にパドレスへ放出、昨季大車輪の活躍を見せたポシェは故障がちと、役者を欠いた。その一方でウセタとロドリゲスというラティーノ右腕コンビが予想外の台頭で新風を吹き込んだ。さらに4月22日に再昇格してからフル回転のケリーは68試合に登板し、後半戦は26試合連続無失点(レギュラーシーズン終了地点も継続中)の快投を披露するなど見事な働きぶりだった。
○Fielding
チーム失策数はリーグ12位の90と今季も数値上ではミスは少なかった。だが、トレード期限前後で陣容が様変わりした部分もあり、特に後半戦より起用されたカミネロやミードらの内野陣の若手はまだまだ鍛錬が必要だろう。内野全般ではゴールドグラブ級の名手はいないものの、大きな穴は無かった。
外野陣では中堅を守ったシリが今季も好守ぶりを見せ、DRSは外野陣最高の+12を記録した。両翼は右翼のロウが故障で出遅れ、左翼もアロサレナ放出後は流動的となった。その中でもデルカはダイビングキャッチやフェンス際のジャンピングキャッチなど積極的な守備で沸かせ、特に右翼出場時で高数値を残した。
捕手は前年台頭の兆しを見せたピントを開幕から主戦としてきたが、攻守両面が冴えず4月末以降はマイナー暮らしとなった。残りシーズンはロートベットとジャクソンが主に起用されることとなった。
◆私的チームMVP
ケビン・ケリー (RP)
選考理由:4月下旬から最後まで離脱することなくクレビンジャーと並んでチーム最多タイの68試合に登板して防御率2.67、最終的にはブルペン陣の中心的存在へと成長を遂げたため。
スプリングトレーニングで調子が上がらず、前年と異なりルール5ドラフトでのメジャー登録義務も解けたため開幕はマイナーでしたが、4月22日に今季2度目の昇格以降は先に述べたような活躍を見せました。アダムがパドレスへ去った後にはさらに存在感を増し、26試合連続無失点(レギュラーシーズン終了地点も継続中)を記録するという好投に次ぐ好投。
派手さとは無縁のグラウンドボーラーではありますが、今やチームに欠かせないリリーバーとなったのは周知の事実。FAが近づくフェアバンクスの去就次第ではクローザーの椅子に座る日もそう遠く無いのでは?と思わせます。
◆参考サイト
Baseball Reference 2024のレイズ
https://www.baseball-reference.com/teams/TBR/2024.shtml
◆終わりに
ワイルドカードでどうにかポストシーズン進出、悪いなりにでもシーズン勝ち越しと予想していましたが、それを裏切る悔しい1年でした。その上、ポストシーズン期間中には追い討ちをかけるようにハリケーンによって本拠地が甚大な被害を受けるなど踏んだり蹴ったりの1年となりました…。そんな悪条件下でオフはどんな動きとなるのか全く読めないまま過ごしている今日この頃です。幸い、主力大量放出という話が聞こえないのは救いと言えるでしょう。
本拠地修繕には時間がかかるという点からチームにとって来季は例年よりもタイトなシーズンにはなりますが、逆境での闘志をエネルギーにして今季の雪辱を果たしてもらいたいものです🔥
今回も読んでいただき、ありがとうございました!
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