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【入社エントリーpart2】プロダクトマネージャーとして入社してまず作ったグロースモデル

こんにちは、株式会社Unitoでプロダクトマネージャーをしている八尾です。
2021年11月から業務委託でフルタイムで参画し、12月から正社員として働いています。

厚かましく入社エントリーパート2を書かせていただきました。

今回は、入社して約3ヶ月すでに色々ありましたが、特にやってよかったことを書いていきたいと思います。

前回の入社理由などについて書いたnoteはこちら

*この記事では「サービス」と「プロダクト」という単語が頻出しますが、
「サービス」=ユーザーが価値を享受する一連の流れ全て(人が接する部分も含む)
「プロダクト」=いわゆるソフトウェアプロダクトであり、システム
とします。

unitoとは?

unito(ユニット)は利用した日数分の料金で住めるという、家賃が変動するモデルを導入したお部屋に住めるサービスです。

提供している部屋はホテルやサービスアパートメントなどが中心になっており、住んでいるゲストが外出するタイミングでは、他の宿泊者が宿泊するホテルとして販売できるので、料金を変動させることができるというサービスです。

サービスとしては、部屋を探す人(以下、ゲスト)と、ホテルなどの部屋を提供する施設(以下、施設)のマッチングプラットフォームの側面と、ゲストが利用を始めてから外泊の申請をしたりする暮らしをサポートするサービスの二つの側面があります。

STEP1:コア体験の明確化

まず一番最初に立てた問いは、
「このサービスのコアは何か?」
ということでした。

当時の状況は、サービスとしてまだまだ足りてない機能が多く、とにかくその機能を増やしている状態でした。マッチングプラットフォームとしての基本機能はそんなに振れ幅がないのでそれで十分だったと思います。

しかし、「結局どんな価値をもたらすサービスなのか?」という問いに答えてあるべき将来像はまだ描けていない状態でした。

そこで、それぞれのアクターとって、unitoが提供するコア体験は何かを明らかにするアプローチで、サービスの設計を考え始めました。

コア体験のベースの検討は社長の近藤とCMOの玉木と3人で実施しました。

流れは、

1.unitoを利用することで得られる価値を洗い出す
2.洗い出した内容のうち、unitoが直接提供できる/すべきことに絞る
3.絞り込んだものをさらに、これがないとunitoとは言えないというものに絞る

という形で進めました。

2つ目は、プラットフォーマーとしてコントロールできる範囲を見極める上で重要な要件でした。
ホテルのフロントサービスの質はゲストの体験においてとても重要だが、unitoが直接改善することは現時点のサービスの範囲では難しい、などの議論を通じて、unitoというサービスの解像度を全員で上げていきました。

また、3つ目のステップを踏んだことで、議論したメンバー全員が出したリレント機能(外泊時に安くなる)というものを、より昇華させた「ライフスタイルにあった拠点」という形に言い換えることができました。

議論の結果、ゲスト側のコア体験を、

・ライフスタイルに合った柔軟な拠点を見つけられる
・使うほど、日々の生活がストレスなく、自分好みのものになっていく
・生活が変化しても、柔軟かつ簡単に拠点の変更 / 追加ができる

施設側のコア体験を、

・一部の部屋は必ず埋まり稼働率が高まる
・オペレーションコストを下げて運用できる
・部屋あたりの宿泊単価のコントロールを柔軟にできる

としました。
コア体験を改めて言語化することで、サービスの一番の幹を明らかにし、あらゆる施策をコア体験にぶら下げる準備が整いました。

STEP2:グロースモデルの作成

コア体験の整理ができると、各コア体験を線の形につなげる必要があると感じました。
各コア体験は密接につながっており、それぞれの繋ぎ目こそが自分たちの力を入れるべきポイントだと感じたからです。

線を形作るために利用したのがグロースモデルです。
グロースモデルについては多くの記事が出ており、そちらを参考にしながら進めました。

ここでは、セールスメンバーやCSメンバーなど、プラットフォームにかかわるあらゆるメンバーと一緒に、サービスの全体像を細かく明らかにしていきました。

この時、プロダクトが扱う範囲だけでなく、サービス全体を俯瞰で捉えることを大切にしました。

理由は大きく二つで、

・事業のフェーズとして、まだセールスやCSが力技で成長させている部分が大きいこと
・unitoのプラットフォームの特徴の一つに、マッチング以降のフェーズ(実際にゲストが入居し始めてから)もサービスを利用するので、プロダクトの範囲外もサービスの範囲としては多い

です。事業のフェーズによって必要なグロースモデルの要件も役割も変わってくるので、自社にあった使い方、作り方を模索するのが重要だと感じました。

入社してまずこれをやったことで、自分自身のサービス理解にも繋がり、やるべきことを明確にすることができました。

STEP3:注力する領域の設定/実際の運用

上記のモデルをもとに、実際にクオーター単位でどこに注力するのかを職種を跨いで検討しました。

グロースモデルが存在したおかげで、各職種が担うミッションの明確化に繋がりました。
プロダクトをメインで担当している自分としては、
「ここは今セールスが頑張ってくれているところだけど本来プロダクトで解決すべきだな」
といったことがイメージしやすくなりました。

具体的にやったのは、

・グロースモデルの一つ一つに指標を追加
・注力すべきポイントを明確化
・すでに考えていた各チームのやろうとしていたこと/やっていることをグロースモデル上にマッピング

です。
こうすることで、やるべき施策全てがグロースモデルに紐づいている状態、各チームの取り組みを俯瞰で見れる状態を作ることができました。

やっていること/やろうとしていること

これまでのグロースモデルの話に付随してやろうとしていることは大きく以下の二つになります。

グロースモデルの継続的なメンテナンス

まだ若いサービスなので、グロースモデル自体が大きく変わるような新しい事業機会の発見や課題の発掘も大いにありえます。

そういった新たな発見を継続的にグロースモデルに反映し、施策をマッピングする作業を定期的に行っていく必要があります。

グロースモデルを軸に、事業全体の健康診断、方向性の見直しを継続的にできる仕組みづくりを検討しています。

今は、グロースモデルからおりてきたやることを、サービス全体のガントチャートに反映させ、時系列で各チームがどこに注力しているのかが可視化されるようになっています。

実装とサービスのあるべき姿の一致

プロダクトとしては、これまでプロダクトマネージャー不在の中機能を継ぎ足していた状態なので、サービスのモデルやビジネスの実態とコードが乖離している部分が出てきている状態です。

これからもスピードを一定優先して機能を増やしていくことが重要なのに変わりはありませんが、サービス全体の俯瞰図をもとに、システムの設計も整えていき、事業とシステムが一体となっている状態を作りたいと思っています。

まずはサービス全体のコアに当たる部分からドメインモデル図を丁寧に作成し、少しずつ再設計をしながら機能拡張を進めています。

また、実装というのはプロダクトのコードの話だけではありません。
組織の体制やプロセスのあり方など、サービスを動かすあらゆる面をサービス全体のあるべき姿をベースに整えていきたいと思っています。

最後に

ここまでお読みいただいた方には、unitoというプラットフォームがどういうフェーズのサービスなのかがぼんやりわかっていただけたのではないでしょうか。

ある種力技で伸ばしてきて可能性の発掘に力を注いできたプラットフォームをいよいよ形にしていくようなフェーズです。

資金調達もしてこれからどんどん加速していきます!

特にシステム面でやりたいこともやりようも無限にあるような状況ですので、少しでも興味を持っていただいたかたぜひ一度お話してみませんか?
ここまでの話をもっと解像度高くお話するので、単純に事業や、この辺りの考え方が気になったと言う方もぜひ!

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