VAIO Pro 11の消費電力計測とThrottleStopを使用しての低電圧動作
VAIO Pro 11(SVP112A2CN)計測結果一覧
ワットチェッカー2000MS1とワットモニターTAP-TST8Nで手持ちのVAIO Pro 11 の消費電力を計測してみました。Haswell世代のCore i5-4200U搭載マシンです。
手持ちの自作PCでは、Core i3-7100とB150マザーの組み合わせでモニタ・マウス・キーボード・LANケーブルを外してようやく3.5Wなので、モニタ表示やマウスを接続した状態でアイドル3.4Wは圧巻の一言。マウスを外してモニタもオフにするとワットモニターTAP-TST8N読みで2.3Wと驚異的な数値まで落ちてくれます。
ThrottleStopを使用しての低電圧化
Haswell(Core i5-4200U)の載ったこのノートパソコンでは、さすがにBIOSから電圧等を操作することは出来ませんが、Ivy Bridgeでは出来なかったThrottleStopを用いての電圧操作が可能です。
デスクトップ用のHaswellでは-0.200Vを超える低電圧設定で動いたという報告も目にしていますが、こちらはそもそもが低電圧仕様のU付きCPU。ひとまず-125mV辺りから試しましたが即フリーズ。続いて-100mVでは即フリーズとは行きませんでしたが、ブラウザを起動するなど負荷がかかる状況では固まってしまいました。
そこで更に一段階引き上げて画像の-75.2mVでテストすると、Prime95の4スレッドもエラー無く通り、かつ同時並行でブラウザ操作、Youtube動画再生なども落ちること無く操作可能となりました。-0.075V動作による、TDP15WのCore i5-4200Uの枠で2コア4スレッドで動作可能な2.29GHz動作での消費電力は2Wほど低下しています。
この消費電力低下により、クロックが低下するしきい値と思われる80度に達するまでの時間がより掛かるようになる為、フルロード時間が延長され、かつ性能低下時のクロックも200MHzほど上昇した2.2GHzで80度を超えること無く安定してくれます。
静音動作時も1.1GHz前後で、恐らくファンが高速回転を始めるしきい値60度を超えるか超えないかと言ったところで安定動作してくれるようです。