見出し画像

パラカ(4809)2025年9月期第1四半期決算内容確認【売上過去最高更新】

パラカ株式会社(4809)は2025年2月7日15:30に第1四半期決算を発表しました。その内容をかくにんしていきます。

1. 業績概要(累計)

2025年9月期第1四半期経営成績(累計)
  • 売上高: 4,410百万円(前年同期比10.9%増)

  • 営業利益: 855百万円(前年同期比9.5%増)

  • 経常利益: 785百万円(前年同期比7.9%増)

  • 四半期純利益: 534百万円(前年同期比10.3%増)

  • 1株当たり四半期純利益: 53.11円

第1四半期において売上高および各利益段階で前年同期比増加を達成しました。特に売上高は10.9%の増加を示し、四半期純利益も10.3%の増加となっています。パラカの事業が順調に拡大していますね。

◎ポイント

  • 売上高と経常利益は過去最高を更新。

  • 経済活動の回復を背景に、駐車場業界も底堅く推移。

  • 新規駐車場の開設と既存駐車場の採算性向上に努めた。

  • 当第1四半期累計期間において、61件4,440車室の純増。

  • 12月末現在2,510件44,871車室が稼働。

2. 財政状態

財政状態
  • 総資産: 46,399百万円(前事業年度末比1,943百万円増)

  • 純資産: 19,270百万円(前事業年度末比120百万円減)

  • 自己資本比率: 41.4%(前事業年度末比2.1ポイント減)

✓主な変動要因

◎資産

  • 有形固定資産の増加が主因

  • 特に土地が37,798百万円(前事業年度末比1,706百万円増)

◎負債

  • 借入金の増加が主因

  • 短期借入金が387百万円新規発生

  • 長期借入金が20,619百万円(前事業年度末比1,371百万円増)

◎純資産

  • 配当金の支払いにより減少

  • 利益剰余金が15,347百万円(前事業年度末比126百万円減)

財政状態全体としては、駐車場用地の取得などによる資産の増加と、それに伴う借入金の増加が特徴的です。自己資本比率の低下は、総資産の増加率が純資産の減少率を上回ったことによるものと考えられます。

3. 配当の状況

配当の状況
  • 年間配当金:

    • 6年9月期: 64.00円

    • 7年9月期(予想): 65.00円

配当金の推移

パラカは「持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために『資本効率』、『財務健全性』及び『投資環境』に応じて、再投資とのバランスをとりながら株主の皆様への利益配分を行うこと」を利益配分の基本方針としています。

2025年2月7日終値1911円での配当利回りは3.4%、配当性向35.5%となっています。ちなみに、9月一括配当です。

4. 業績予想(令和7年9月期)

2025年9月期業績予想
  • 第2四半期累計

    • 売上高: 8,600百万円(前年比9.2%増)

    • 営業利益: 1,580百万円(前年比12.1%増)

    • 経常利益: 1,430百万円(前年比10.1%増)

    • 当期純利益: 970百万円(前年比14.0%増)

    • 1株当たり当期純利益: 96.30円

  • 通期

    • 売上高: 17,500百万円(前期比6.8%増)

    • 営業利益: 3,210百万円(前期比6.2%増)

    • 経常利益: 2,900百万円(前期比4.4%増)

    • 当期純利益: 1,970百万円(前期比8.4%増)

    • 1株当たり当期純利益: 195.58円

◎業績見通しのポイント

  • 4期連続の増収、5期連続の増益を見込んでいます。

  • 通期の経常利益は3期連続で過去最高益を更新する見通しです。

  • 事業地の新規開設及び稼働は堅調に推移すると想定しています。

  • 業容拡大に伴い販管費の1割程度の増加を見込んでいます。

  • 令和6年11月8日付で公表した業績予想から修正はありません。

5. 財政状態に関する説明

◎資産

  • 総資産: 46,399百万円(前事業年度末比1,942百万円増)

  • 主な増加要因: 有形固定資産における土地の増加(1,705百万円増)

◎負債

  • 負債総額: 27,129百万円(前事業年度末比2,062百万円増)

  • 主な増加要因: 借入金の増加(1,847百万円増)

◎純資産

  • 純資産: 19,270百万円(前事業年度末比119百万円減)

  • 主な減少要因: 配当金の支払(660百万円)

◎自己資本比率

  • 当第1四半期末: 41.4%

  • 前事業年度末: 43.5%

  • 2.1ポイント減少

財政状態の変化は主に、駐車場用地の取得による土地の増加と、それに伴う借入金の増加によるものです。純資産の減少は配当金の支払いが主因ですが、総資産の増加率が純資産の減少率を上回ったため、自己資本比率が低下しています。

6. 今後の見通し

◎積極的な事業拡大

  • 引き続き積極的な営業活動を展開し、新規駐車場の開設を進めます。

  • 既存駐車場の採算性向上にも注力していきます。

◎業務提携の活用

  • 不動産デベロッパーや不動産仲介会社との業務提携を活かし、再開発案件や商業施設付帯駐車場案件に取り組みます。

  • 特に伊藤忠商事との資本業務提携を活用し、新たな事業機会の創出を目指します。

◎保有駐車場用地の取得

  • 人口動態等の指標を考慮しつつ、保有駐車場用地の取得に注力します。

  • 大阪・札幌の1等地など、好立地の物件取得を継続します。

◎業績見通し

  • 事業地の新規開設及び稼働は堅調に推移すると想定しています。

  • 業容拡大に伴い販管費の増加を見込むものの、増収増益を予想しています。

  • 令和7年9月期(2025年9月期)は3期連続の最高益を見込んでいます。

◎技術革新への対応

  • キャッシュレス対応やIoT活用など、駐車場業界の技術革新に対応していきます。

  • 駐車場決済アプリの開発・普及にも注力します。

◎財務戦略

  • 自己資本比率の改善を図りつつ、成長投資と株主還元のバランスを取ります。

  • 連続増配の方針を維持し、株主還元の充実を目指します。

パラカ株式会社は、駐車場運営事業と不動産事業の相乗効果を生かしながら、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

7. まとめ

パラカ株式会社の令和7年9月期第1四半期決算は、売上高、各利益段階において前年同期比で増加しており、好調な結果となっています。
新規駐車場の開設や既存駐車場の採算性向上策が奏功し、業績を押し上げていると考えられます。
今期の業績予想は据え置きとなっています。

8. バリュエーション(2025年2月7日終値)

2025年2月7日終値でのバリュエーションなど
1年チャート
2025年9月期第1四半期決算短信(2025年2月7日発表)

お読みいただきありがとうございました。参考になったと思われた方は「いいね」「フォロー」をよろしくお願いします。励みになります。

その他様々高配当銘柄を分析しています。


いいなと思ったら応援しよう!