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爆騰コムチュア(3844)の日々の悩ましい値動きとニュースをチェックしていつ売ろうか検討してみるブログ

2024年10月30日にコムチュア(3844)の株がストップ高となりました。これはMergermarketの記事により引き起こされました。TOBやMBOなど何かしらの手段をとって株式を非公開化するという記事内容です。これにより1880円だった株価は2280円のストップ高となりました。その翌日は高く始まりましたが、若干値を落としたものの+2.41%の2335円で引けました。

10月29日終値1880円
10月30日終値2280円
10月31日終値2335円

コムチュアの急騰のチャート

コムチュアはこのMergermarketの記事内容を否定する発表を出しました。

10/30の適時開示でMergermarketの記事内容を否定した

本ブログでは、このコムチュアの日々の値動きやニュースを追いながら、今後の動向を予測したり、Mergermarketの情報についても検証していきます。

まずはじめにコムチュアという企業についてみてきましょう。

1. 事業内容

コムチュア(証券コード:3844)は、独立系システムインテグレーター(SIer)として、主にクラウドソリューション事業とビジネスソリューション事業を中心に展開しています。

コムチュアの主要事業は以下の通りです:

  1. クラウドソリューション事業

  2. デジタルソリューション事業

  3. ビジネスソリューション事業

  4. プラットフォーム・運用サービス事業

  5. デジタルラーニング事業

同社は金融・保険、製造、流通・通信・サービス、官公庁・公共・団体など幅広い業界の顧客にサービスを提供しています

2. 業績

2.1. 年度別業績推移

コムチュアの年度別業績推移

2.2. 2025年3月期四半期業績

コムチュアの2025年3月期四半期業績

2.3. 財務指標

コムチュアの財務指標

2.4. キャッシュフロー(百万円)

コムチュアのキャッシュフロー

上の表より同社の業績は着実に成長していることがわかります。売上高、利益ともに増加傾向にあり、2025年3月期も更なる成長が予想されています。また、財務指標も改善しており、特にROEとROAの上昇は注目に値します。キャッシュフローも良好で、特に営業CFの大幅な増加は事業の健全性を示しています。

3. Mergermarketについて

Mergermarketは、M&A(合併・買収)に特化したグローバルな情報提供サービスを展開する企業です。Mergermarketの主な特徴は下の通りです。

3.1. サービス概要

  • M&Aに関する独自の情報、分析、データを提供する専門メディア

  • 世界65以上の拠点で展開されるグローバルなプラットフォーム

  • 投資銀行、法律事務所、ヘッジファンド、プライベートエクイティ企業、企業などが主な顧客

3.2. 主要機能

  1. 予測分析

    • 6-18ヶ月以内に市場に出る可能性のある企業を特定

  2. インテリジェント検索

    • 高度な検索機能で必要な情報に素早くアクセス

  3. 専門家による洞察

    • 300人以上のジャーナリストとアナリストによる独自の調査報告

  4. コミュニティ

    • グローバル資本市場のリーダーが集うハブとしての機能

3.3. 対象ユーザー

  • アドバイザー

  • 銀行

  • 企業

  • 投資家

  • 法律事務所

3.4. 提供データ

  • M&A案件の予測情報

  • 企業プロファイル(140万社以上)

  • スポンサー情報(3,000以上)

  • 業界トレンド分析

  • リーグテーブル(業界ランキング)

Mergermarketは、M&A市場における重要な情報源として、多くの金融・法律・企業の専門家に利用されています。独自の調査と分析に基づく予測情報が特に評価されており、M&A戦略の立案や投資判断に活用されています。

4. コムチュア・ダイアリー

これよりコムチュアについて日々綴っていく。

コムチュア時系列株価

4.1. 2024/10/31執筆

ストップ高当日の10/30の出来高は前日比約3.9倍の604,800。さらにストップ高翌日10/31は前日比2.2倍の1,355,400。10/30引け後のPTSはマイナスだったので、今度は下降するのかとも思っていましたが、意外にあがりました。最終的には、下のチャートのように2340円付近でずっとはりついている感じです。

10/31は2340円付近でずっと張り付いている

ここらへんの株価に何か意味はあるのか??
急騰する前日の株価1880円。そこから2340円は約24%上昇したことになる。
直近安値10/25は1809円。そこから2340円は約29%上昇したことになる。
3ヶ月前の安値は1400円。そこから2340円は約67%上昇したことになる。
6ヶ月前までもどるとまた1800円付近となるので約29%という数字になる。

3ヶ月前は8/5の暴落あたりの株価なので、そこは除いて考えると、TOBのプレミアの付き方としてはまあ少し物足りないかなと感じられるが現実離れした数値ではない。一般的にTOBの際のプレミアは20-50%だから。

よって、明日も特にニュースがでてこなければ10/31の終値2335円あたりでびたっと張り付くか。下はPTS株価だが、特に盛り上げっても冷えてもいない感じ。ん~。どうなるか。

10/31PTS株価

とりあえず100株は売ろうかなあ。でも、昨日のエレマテックTOBのプレミアは40%だったし、それと比較すると全然物足りない。なやましい。

明日に続く


4.2. 2024/11/2執筆

11月1日(金)の終値は2,300円、前日比-35円(-1.50%)。この日は来週に、米国大統領選挙、FOMCなどの大型イベントを控えていること、また週末で積極的にポジションをとりにくいこともあり、相場の雰囲気はよくなく日経平均前日比-2.63%、TOPIX前日比-1.90%となっていた。10月30日の急騰を考えると下落は限定的であったように感じる。出来高も529,100と10月30日の604,800より若干低い水準となっているが、まだまだ平常時よりも高く商いは盛り上がっている方ではないか。11月1日の終値から次のストップ高は2,800円。
新しいニュースも入ってきていないのでホルダーさんたちは様子見をしている感じかな。

11/1終値

4.3. 2024/11/5執筆(引け後2Q決算発表)

11/5(火)
コムチュア終値2,374円、前日比+74円(+3.22%)
参考)日経平均終値38,474.90円、前日比+421.23円(+1.11%)
一日の株価の推移は下のチャートの通りで、じわじわ上がっていきました。何度か2,380円あたりではじき返されましたが、15:00頃に2,380円を抜けて上がっていきました。2,380円には売りが比較的多く待ち構えていたので、最終的には2,380円を割って引けました。

11/5チャート

下は10/31に爆騰してからのチャート。じわじわ上がっている。

3日間(10/31-11/5)のチャート

下はPTSの状況です。MBOもTOBも何も発表がなかったので、PTSでは株価が-116円(-4.89%)下落しています。

11/5引け後PTSの様子

そして、今日は決算もありました。決算発表と同時にMBOやTOBについての発表があるのではと噂もされていましたが、そのような発表はまったくありませんでした。明日は短期で入った人が抜けて株価が下がるのか!?米国大統領選挙も場中にあるので、その動きに振り回される可能性もありますね。

では、決算を見ていきたいと思います。

2025年3月期2決算短信

業績概要

  • 売上高 177億9400万円(前年同期比6.2%増)

  • 純利益 12億7800万円(前年同期比2.1%増)

事業別の状況

下の表より、全事業で売上高が前年同期比で伸びています。売上総利益はクラウドソリューション事業のみ前年同期比マイナス(-1.0%)となりました。このマイナスはキャリア採用費の増加と研修コストの増加が主な要因です。プラットホーム事業は需要の増加と価格交渉による収益の改善で利益が大きく増加しました(前年同期比+23.5%)。デジタルラーニング事業も需要の増加と価格交渉による収益の改善、そして講師の稼働率の向上で利益が増えました(前年同期比+17.6%)。

事業別業績

2Q決算まとめ

売上はどの事業も伸びていて順調。クラウドソリューション事業のみ前年同期比で利益がマイナスであったが、それは人にお金をかけているため。価格交渉により収益が改善した事業もあり、今後も価格転嫁で収益が改善できればいいかな。

通期の予想純利益32億5000万円に対して2Q累計実績では12億7800万円と進捗率は39.3%であった。4Qの決算で挽回するタイプではあるが、少し心配な数値となっている。でも、1Q純利益5億200万円(進捗率15.4%)から2Qの達成率(39.3%)をみると頑張っている感じもする。はたして今後どうなるか。

そして、最後に本日コムチュア2380円で100株売りました。まあ、プレミア20%程度あり、個人的な損益も+18%程度あったため、100株だけ利確しました。現金比率も低めであったこと、米大統領選やFOMCでボラティリティが高まることから安全を優先させてという理由もあります。ありがとうございました。あと200株残っています。株主優待がもらえない株数となってしまいましたが、次の株主優待の権利がくるまでにはMBOとかTOBとか決まっているといいな。

2024/11/5引け間際に100株約定

本日もお読みいただきありがとうございました。明日はきっとうごくでしょうからまた更新していきます。

4.4. 2024/11/6執筆

2024/11/06チャート

本日は-65円(-2.74%)で2,309円で引けました。後場にかけて下がりました。2,300円とか2,350円あたりがポイントとなっていそうなチャートでした。大分期待で上がっているので、このまま何も情報がでなければジリジリ下がっていくのか。

4.5. 2024/11/12執筆

前回の記事更新からニュースは出ませんでした。11/12までのコムチュアと日経平均のチャートです。

11/06-11/12コムチュアの5日間チャート
11/06-11/12日経平均の5日間チャート

コムチュアのほうが元気がないですね。11/11(月)のお昼頃に大きく下落しました。

10/29-11/06コムチュアの10日間チャート

上の急騰後からのチャートをみるとまあヨコヨコですね。11/11より下落はしたが、その下落を戻している途中って感じに見えます。再度2350円あたりまでいくのでしょうか。

また、コムチュアのヤフー掲示板の投稿数は以下のように落ち着いてきております。
11/12(火) 2件 *株価上昇
11/11(月) 4件 *株価下落
11/10(日) 0件
11/09(土) 1件
11/08(金) 1件
11/07(木) 4件
11/06(水) 13件 *株価下落
11/05(火) 29件 *株価上昇
11/04(月) 0件 *振替休日
11/03(日) 0件 *文化の日
11/02(土) 2件
11/01(金) 9件
10/31(木) 57件 *急騰した日

再度2350円程度まで戻すのか、ジリジリ下落していくのか。これからも動きを追っていきたいと思います。

4.6. 2024/12/6 追記

コムチュアの配当金が11/27に入金されました。
1株配当12円×200株=2400円
ここは、四半期毎に配当金を出しているめずらしい銘柄です。
2025年3月期 各期12円×4期=年間48円
2024年3月期 各期11.5円×4期=年間46円

また、1000円分のQUOカードも郵送されてきました。
QUOカードの株主優待は300株以上の保有で3月と9月にそれぞれ1000円分です。爆騰後に100株売却して現在は200株保有なので、次回はQUOカードなしですね。今の水準では買い増しはしたくないかな。

今の水準での優待配当利回りを計算してみると2.49%となり高配当とはいえない水準。
・300株保有
・現在の株価を2190円とする
(48×300+1000×2)/2190×300 = 2.49%

コムチュア株主優待

配当金と株主優待のためか掲示板も少しだけにぎわっています。

最近の掲示板の状況
11/13(水) 1件
11/14(木) 0件
11/15(金) 2件
11/16(土) 0件
11/17(日) 0件
11/18(月) 0件
11/19(火) 1件
11/20(水) 1件
11/21(木) 1件
11/22(金) 1件
11/23(土) 0件
11/24(日) 0件
11/25(月) 0件
11/26(火) 2件
11/27(水) 0件 *配当金入金
11/28(木) 2件
11/29(金) 1件
11/30(土) 1件
12/1(日) 1件
12/2(月) 3件 *QUOカード受取
12/3(火) 5件
12/4(水) 0件
12/5(木) 3件

株価はジリジリ下がってます。急騰後、2380円で100株売却しましたが、そこから約200円も下がっている。2200円前後で踏みとどまっている感じですが、ここからまた水準を切り下げていくのかどうか今後も見ていきたいと思います。

コムチュア爆騰前からのチャート(12/6時点での2か月チャート)


これ以降のコムチュアについては以下の記事をごらんください。あらためて最新情報をまとめました。年明けは出来高が増えています。ホルダーさんが動いているのかな!?


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