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新卒向けスクラム研修を実施しました
ゆめみでは新卒向けに研修を作っており、今年のスクラム研修を担当させていただきました。
その設計・作成・実施までのログとしての記事です。
研修への想い・構想
せっかく作るならとことんやると決めてたので、CSM研修と同等の体験が出来るようにしたいという想いで作成しました。
結果的にはCSM研修と同等とまではいかなかったですが、スクラム完全に理解したくらいまではいけたような気がしています。
研修の目的・ゴール・学習目標
これは作成を始めて1ヶ月後くらいに決めたのですが、当初の想いからズレることなく、しっかり言語化できたかなと思います。
特にゴール設定はとても大事でした。
目的
開発手法の1つであるスクラムについて概要がわかるようになること
ゴール
スクラムについて理解できたと思えること
スクラムは楽しいものであると思えること
スクラム開発のプロジェクトに参加した場合に困らないと思えること
学習目標
なぜスクラムなのか?を言語化できること
スクラムによって得られるものを知ること
行動目標
スクラムでのモノ作りを体験をすること
チームで学習する体験をすること
制約
全てを伝えない
全てを説明しない
全てを理解してもらえなくていい
用語も出来るだけ厳選する
研修の概要
実施
4/8 - 4/9
4h/2dayの合計8時間
メンバー
参加者: 30名(5名/チーム 計6チーム)
運営: 9名
内容
研修の時間はワークショップに全振りしたいので、座学も入れると研修時間が長くなるため、座学は全て事前学習としました。
事前学習: スクラムを知る
このコンテンツにある
「スクラムが解決したかったこと」と、
「先輩たちが考えるスクラムとは?を一言でまとめる」は、
他ではあまり見ることがない、良いコンテンツだなと思っています。(自画自賛)
スクラムを体験する
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Day2のワークショップをメインとして、そのための準備のDay1という構成にしました。
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おおよそ予定通りに進み、きっちり時間内に納め、パーキングロット回答にも時間をしっかり作れたので、運営としては及第点とれたかなと思います。
研修についてのアンケート
参加者には研修後にアンケートに回答していただきましたので、その結果です。
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研修直後というのもありますが、それなりに良い体験にはなったのかなと思います。
振り返りとか色々
ここからは、振り返りも兼ねた研修設計におけるログなど、つらつらと書いていきます。
制作期間
1月〜3月
1月
研修の叩き台作っていた期間。
「スクラムを知る」
叩き台を作ってレビューをしてもらうと、私の知識が間違っていたこと、どこまで何を説明をするのか、単語の解釈の違いなど、いろんなご指摘が出てきて、取りまとめるのにかなり苦労しました。
(言葉の解釈の説明も全てを説明すると長くなって濁るし、何を伝えるべきかについても見解が別れるので本当に苦労しました)
「スクラムを体験する」
私が受けたCMS研修をベースにして叩き台作ってレビューしてもらうと、沢山ご指摘が出まして、1から作り直しすることになりました。
(1から作り直しになったので結構辛かった)
2月
ワークショップ作成に全集中の期間。
ここで改めて研修の目的・ゴールを言語化することになりました。
UMAサーカスというお題も、以前にワークショップで作ったものをブラッシュアップする形で再利用することになりました。
リハーサルの準備もする必要があり、ワークショップもまだ50%くらいの状態の中、何を検証したいのかも含めて決定しメンバー集めもしました。
(一番ストレス高かった時期かもしれない)
3月
リハーサルと研修ブラッシュアップの期間。
リハーサルも行い、その結果を受けての細かいブラッシュアップをするのですが、これが地味に時間がかかる。
品質を上げるためのコストは、作るコストと同等以上にかかる。をまさに体験した期間でした。
3月下旬には、新卒メンバー向けに事前準備の案内もしました。
(ちゃんと準備してくれるだろうか?というのが一番のドキドキポイント)
個人的な感想
参加者の熱量・想い・知識量・関係性が不透明な中、研修設計することの難しさ
事前準備・学習のリマインドをしても、やらない人は一定いること
スクラムガイドは聖書のようなもので答えは書いてない
スクラムを理解した上でチームで決めて柔軟に推進していくもの
全てを伝えようとすると薄まるので、出来るだけ厳選すること
オーナーシップの重要さ
誰かに何かを伝えることは自分の学びになる
何かをやろうとした時にそれを助けてくれるコミュニティ(人)の存在が一番価値が高い
そもそも、スクラム実務経験もワークショップ設計経験も一番少ない私が研修作成・講師してるのか本当に今でも理解できない!!!(とても良い経験させていただきました)
謝辞
アジャイルワンダーランド コミュニティの皆様をはじめ、リハーサルや運営サポートで協力して頂いたメンバーには心からの感謝を伝えたいと思います。
皆さんのおかげで、この研修を実現することができました。
本当にありがとうございました。