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ペーパータワー

STEAM授業の第一歩

2017年の4月から聖徳学園でSTEAM教育をスタートしました。その授業の第一弾が「ペーパータワー」でした。まだ生徒はiPadも持っていないし,そもそも高校から入学した生徒は授業中に席を立って動いたり,話をしたりというのは慣れていない感じ。では何かグループで楽しくできそうなのをやってみるかなと。

前任校の桜丘でも高校1年全体のオリエンテーション企画の一つとしてやっていたので,こちらもある程度慣れているということもありました。

雑だな(苦笑)

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当時のKeynoteあったので見てみると…。今の授業もかなり雑だなとは自覚しているものの,説明も指示も雑だったなあ。申し訳ない。今は雑じゃないかというとそうでもないか。

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みんなでやればできるぞ! さあやってみよ〜,でとにかくやってもらっちゃう。確かに生徒としては「なんで情報の授業でペーパータワー?」「STEAMってiPadとか使うんじゃないの?」「そもそもなんでタワー建ててるの?」と「?」だらけだったと思います。私はひたすら「お〜」とか「ほ〜」とか言いながら画像や動画を撮影。

TEDを紹介

1回やって少し解説したらTEDの「トム・ウージェック:塔を建て,チームを作る」を観てもらいました。ようやく「なんでこんなことやってんのか」が理解できてきたのかな。そして「リベンジだ」ともう一度やることを伝えてから,改めて作戦会議。1回しかやらないと思って紙を細くちぎっちゃったグループは頭を抱えることになりました。

結果は出るが

当たり前ですけど,やはり1回目より2回目の方が崩れるグループも少なくなり,全体の高さも高くなりました。盛り上がって終わるには終わる。ある意味鉄板のネタではあるなあと今でも思います。でも盛り上がったから良かったねでいいのかという問題はあります。ここで感じたこと,考えたことをもう一段階展開する機会を直後に作るべきでした。この後はKeynoteのプレゼンテーションに入ってしまいました。生徒にすれば「あれはなんだったのか?」と感じたのではないでしょうか。

来年度も最初はペーパータワーか。そうなると次は何をやろうかな。何をやるとペーパータワーが活きてくるのかな。

パーツを手にしてもらう

これはこの頃にはまだ考えていなかったことです。当時は大きなSTEAMのプログラムをやらないといけないと思い込んでいました。学期や年度をかけて取り組むプロジェクトを早く考えなくてはと焦りもありました。

現在は高校2年の総合とコラボレーションしています。総合では国際支援プロジェクトに年度を通して取り組んでいるので,STEAMでは総合で課題解決を考えたときに使える「パーツ」をたくさん手にしてもらおうと考えています。中1,高1で始まった授業の中で,こんなアプリがある,こんなサービスであんなことができる,これをやるならこんなアプローチがある,といった体験をたくさんしてもらおう。そこを通して得たパーツを組み合わせて自分が抱えた問題や課題の解決ができるようになるのが理想です。

Clipsでの音声認識の字幕が入った動画作成と,iMovieでグリーンスクリーンを使った合成動画の作成を組み合わせたら何ができるか? そんな発想が出来る様になってもらいたいと考えて,出来るだけ今は時間をかけないプロジェクトを数多くやってみる方向で進めています。

ペーパータワーもそれ自体で何か結果をとは考えず,これから何度もやっていくであろう仲間とのプロジェクトを進める時の一つのヒントとなるパーツになればいい。そしてそこをもっと補強する関連したプロジェクトを考えます。




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