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【3年目以下療法士向け】研究論文における効果量の解釈の仕方

 研究論文をご覧になる中で解釈において、『解りにくいな』と思われるものにP値と言うものがあると思います。このP値については以下の有料noteで解説しておりますので、こちらのnoteを読まれる前にまず理解されることをお勧めします。

 さて、例えば、統計分析を実施した結果、有意(慣例として5%以下)でないと言う結果になった際に2つの可能性が考えられます。1つ目は、『帰無仮説が仮に真であり、またその他の前提も全て有効であるならば、現在のデータと同じような結果が得られる(対立仮説)確率が5%である場合』、2つ目に、単純にサンプルサイズが小さく、検出力が足りない場合』があると言うことです。前者なら、果てしなくサンプルサイズを大きくしたところで、有意な値はでない確率が大きいですし、後者であればば、『効果量(effect size)』を考慮して、取得するサンプルサイズに関して考えなければなりません。上記のように、P値サンプルサイズによって変わるものなので、第1種・2種の過誤、と言う言語についても理解を踏まえて、解釈をするべき指標である。

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