Skate Like A Girl
DOG TOWNと呼ばれていたベニスビーチ。”スケートボーディング”がサーフからカルチャーへと派生した当時からPEGGY OKIを筆頭にガールズたちはシーンにいた事をドキュメンタリーは伝えてくれる。しかしながら、マイノリティーなスケートボーダーの中のFEMALE SKATERはマイノリティーで、圧倒的なMASCLUNIEな世界が長く続いていく。メンタリティーが、そしてこのカルチャーが育まれたネイバーフッド一角が、メインストリームという社会へ反発する人間しか受け入れなかったからなのか? では、女性は社会へ反発しないのか。。。
PUBLIC DOMAINでもガールズシーンが描写され、ELISSA STEAMERが女性初のプロステイタスを勝ち取り、今でもムーブメントを支えるMIMI KNOOPがX GAMESの賞金金額を男女同額にするという活動が実り、マスにもわかりやすいSKY BROWNへと時代は流れて、GENDERを超えるLEO BAKERの登場。TOKYO 2020というところまで、約半世紀掛かった。
グローバルの情報が簡単に手に入るようになり、今、2010年代のガールズスケーターたちの積み上げてきた表現が、さらに日の目を見るようになる。常にマイノリティーであったけど、ガールススケーターのヒストリーラインが途切れる事はなく、全体の割合が増え、東京でガールズスケーターだけのイベントを開催できるまでに。5年前に同じイベントを同じ規模感で開催する事は難しかったと思う。
クルーザーがファッションの一部として目に留まり、東京のストリート事情ではアクセサリーの一部でしかないスケートボードと違い、息の長い、いや、もう後戻りする事ができない価値観を持ったガールズスケーターが着実に増えてきた。
さぁこれからカルチャーとマーケットが、どうやってイノベートしていくのか楽しみでしかたない。そこには、小さなコミュニティーがうまれ、交わり、大きなコミュニティーに姿を変えていくのかと。男共とは、同じようで、同じではない文化的進化を遂げていく事に期待。