物理や数学など抽象的で分かりにくいものの勉強法(高校生以上向け)
「勉強とは自己破壊である」
この言葉は「勉強の哲学」という本に書いてる印象的な言葉だ。
この言葉を読んだときに真っ先に思い出したことがある。
今までの常識や概念を、考えもしなかった角度から見なければならないときがある。特に理系の勉強(量子力学など)の勉強をしているときに起こることだ。
初めてその経験をしたのは高校生のときの物理。
現象を数式で記述することは受け入れ難かった。
でも慣れると少ない文字で多くの情報をもたせることに感動した。数Bのベクトルも同じ感触があった。
大学に入ってからはそのことの連続だった。大学ではその難易度が上がった。具体的には、直感に反することを、論理(数学など)で受け入れること。一度経験すれば、これらの理解の仕方が分かってくる。
その方法を説明する。論理的に理解するが、やっぱり自分に馴染んでいないから、しばらく時間をおく。そして時間+別の分野の勉強のおかげでいつのまにか馴染んでおり、不思議と特に疑問に思わなくなる。あんまり仲良くなかったけど、一緒に過ごすことで、いつの間にか仲良くなってる感覚だ。頭の中の単純接触効果である。
これは自分の理解力の範疇から結構離れた分野を勉強するときの定石だと考えている。
まとめると
とにかく一度頭に入れる。
↓
時間をおく。(いろんな勉強や経験をし、別の視点も持つ。)
↓
いつの間にか理解できてる。
高校生の物理の勉強法まで落とし込むと以下のようになる。
まず問題を解けるようにする。
↓
別の分野、教科の勉強もして、時間(数ヶ月)をおく。
↓
教科書、物理のエッセンスなどの基礎的で本質的なものを読んだことをきっかけに、理解のブレイクスルーが来る。
そしてより本質的な理解ができるようになる。
頭に一度入れてから時間が必要なことから、数学や物理は成績が伸びるのに時間がかかると考えている。