事業を変えました(子ども向け金融をサービスをやめました)
ご無沙汰しています。更新の期間が空いており恐縮です。
今日は私の事業について報告をしようと思います!
今までnoteでは金融教育について発信をしてきており、同時に「子供向けの金融サービス」の事業を作ろうと多くの方にご協力をいただいておりました。以前の記事でアメリカのGreenlightというサービスを紹介したのですが、作ろうとしていたのは(簡単に言うと)その日本版です。
お伝えしたいことは子ども向け金融サービスの事業開発をやめたことです。改めて、ご協力・応援をしていただいている皆様に改めて感謝をいたします。ありがとうございます。
私のアンケートにお答えいただいた方、インタビューにご協力いただいた親御様、決済・キャッシュレスの知見がある方、関連分野の事業家、金融教育専門家、VCの方、・・と、多くの方にご協力をいただきました。特にユーザーインタビュー(想定のユーザー:小・中・高校生の親御様)では70人以上の方とお話をさせていただきました。
変更の理由は一重に私の力不足になります(詳細は後述します)。
子どもが日常の習慣を通して金融リテラシーを身に付け、新しい世代からお金の行動・考え方を変えていくことが重要だという考えに変わりはありません。
事業の変更はしますが、日本にあるべきサービスを作ろうとしていたと確信をしております。また将来、子どもの金融教育に携わりたいと思っております。
これから何をするかという点ですが、「周りの人を幸せにする」「お金の課題を解決する」という軸はそのままに、次の事業に取り組んでおり、またご報告をさせてください!
これからも袴田を温かく見守っていただけると幸いです。よろしくお願いします。
以下は、子ども向け金融サービスをやめた理由と、そこから得た気づきを簡単に説明します。ご参考になることをお伝えできるか不明ではありますが、同分野にご興味がある方がいればお気軽にご連絡ください。
理由:
お金を払ってでも解決をしたい規模の大きな課題が見つからないからです。
主にユーザーインタビューで以下のような課題仮説を検証していったのですが、全て「工夫で乗り越えている」「無料のプロダクトで解決をしている」「現状のソリューションに払っているコスト(金額・時間・負担)の市場規模が小さい」といった理由から、課題仮説を棄却し解決に値する課題は無いと判断しました。
考えていた課題仮説の例:
・親はキャッシュレスで現金を持っておらず子どもにお小遣いを現金で渡すのが大変
・離れた場所にいる子どもにお小遣いを渡すのが大変
・子どもへの金融教育の実践が難しい
・子どもがオンラインで購入する際に手間がかかる
・事故的な子どもオンライン購入が起きた際に返金が大変
・子どもの金銭感覚の是正ができない
気づき:
3か月程度の事業検証の時間をかけて以下のような気づきを得ました。事業の変更をポジティブに捉えて今後に活かしていきたいと思います。
・代替手段として具体的なプロダクトがない場合は、自分たちの想像してない工数の下げ方が存在していることが多い。
・市場規模の定義方法が人によってバラバラで、go / not go の判断が遅れた。その結果不要な検証も行ってしまった。
・人が壁にぶち当たったときに、どんな行動をするのかの想定が甘すぎる
・結局、顕在してない市場を攻める難しさをなめていた。(既存の市場がないことの難しさ。)
・課題の当事者でないため、行動の内容やその背景が肌感を持って分からなかった。
・プロダクトサイドに知見があるわけでなく、他サービスと同様のソリューションしか考えられない。実現性の検討に工数がかかる。
以上です!引き続きよろしくお願いします。