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アニメ好きな私と版画、もう戻れない。
どうも、たこやきです。
アニメ、アプリ、ギャンブル——この三つは私の血肉であり、魂の一部である。そして、日々アプリの進捗や思索を綴りながら、新たな世界へと触れる機会を模索している。
かつて隠していた熱情
私はアニメを愛していた。しかし、学生の頃はその愛を隠していた。
平成時代、特に1990年代から2000年代初頭にかけて、アニメオタクに対する社会的な偏見が存在していました。その背景には、1989年に発生した「宮崎勤事件」や、また、1995年の「地下鉄サリン事件」を起こしたオウム真理教の信者の中にも、アニメやSF作品のファンがいたことが報じられ、オタク文化への不信感がさらに増幅されました。
そして、2008年には「秋葉原通り魔事件」が発生しました。この事件では、秋葉原の歩行者天国で無差別に通行人を襲い、7人が死亡、10人が負傷するという悲惨な結果となりました。
この事件は、オタク文化の中心地である秋葉原で発生したことから、再びオタク文化に対する社会的な視線が厳しくなりました。
京都アニメーションの、「涼宮ハルヒ」や「けいおん!」などで一種の社会現象になったけど、それでも、やはりカラオケではアニソンを歌うことを、タブー視していた。
そう、、、多様性が尊重される令和と違い、オタクであることは、当時の社会ではまだ後ろ暗いものとされる風潮があったからのだ。
軸中心派——未知なる扉の向こうへ
時は巡り、私は大人になった。
経済的な自立を果たし、趣味を隠す理由もなくなった。
そんな私がある日、「軸中心派」へ足を運んだ。
デジタルイラストには慣れ親しんでいたが、実物の「絵」に触れる機会は少なかった。だからこそ、新たな世界を求め、実際に目で見て、感じることに価値があると考えていた。
アールジュネス。
そこで開催されていた版画展示会は、私に想像を超えた衝撃を与えた。
絵が、生きていた—版画との邂逅
額縁の中に静かに収められたはずの「絵」。
しかし、その「絵」はただの紙の上やディスプレイ越しのイラストではなく、まるで命を吹き込まれた生き物のように脈動していた。
スポットライトの光を浴びた瞬間、版画の質感や微細な陰影が際立ち、単なる視覚的な情報を超えて、空間に溶け込むような感覚を生み出していた。
デジタルと版画の間には、想像を遥かに超えた「感動の差」があった。
それはまるで、写真で見た富士山と、実際に登って味わう風景の違いのようなものだった。デジタルの美しさも確かにある。けれども、版画の前に立ったときに感じる迫力、深み、そして光の魔法——それは、まさしく「本物」の力だった。
美しさが単なる視覚的な情報ではなく、空間に広がる光と影の調和の中で神々しく輝いていた。美しい世界を絵に閉じ込め、太陽の光を浴びて神々しくのように星を見ているようだ。星の瞬きは、大気の揺らぎ(乱流)による光の屈折変化で起こるとは、科学の話だ。
美しさへの感動できらめくのも、この心のゆらぎによるものでしょうね。
版画の仕組み——美しさの秘密
私を魅了したこの版画とは、一体どのように生み出されるものなのか。
版画は、木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーンなど、さまざまな技法を用いて作られる。 特に、アールジュネスで展示されるような版画は、「ジークレー版画」と呼ばれる高精細な印刷技術を駆使した作品が多いみたいですね。そういう業界みたいです。
そして、アールジュネスが扱うオリジナル版画は、作家が自分の原画と同じように作品を世に発表するもので、1枚1枚作家が監修のもと制作されているみたいです。
mocha先生の魔法
その中でも、mocha先生の作品が、私の心を激しく揺さぶった。
星々が降り注ぐ夜空のように、ひときわ輝くその版画。
「ほしい。」
その瞬間、私の中の欲望が静かに、しかし確かに目覚めた。
長い間忘れていた感覚。
心の奥底に沈められていた「本当に欲しいものに出会う喜び」。
私は、この芸術に魅了された。
デジタルでは味わえない、この感覚。
版画という世界の扉を開いた私は、もう、以前の自分には戻れない気がした。
アールジュネス商売について
アールジュネスは、イラストレーターの作品を版画として額装し販売する企業です。一部のネット上では、同社の販売手法や価格設定に対して詐欺的であるとの批判が見受けられます。
でも、作品の魅力やスタッフの対応について詳細に述べている記事もあります。
上記記事では、スタッフから熱心なセールストークを受けることがあるため、購入を迷っている場合は一度冷静になる時間を持つことを推奨していますが、私もそれに同意見です。
30万、40万平気でかかります。
その価格設定に関しては、版画作品はイラストレーターが一枚一枚手作業で仕上げるため、制作コストや限定性が価格に反映されることがあります。それ相応の説得力のある芸術がありますからね。
そして、最終的には、自分の経済状況や作品への思い入れを考慮し、後悔のない選択をすることが重要ですよ。