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【日本ダービー】『うまリズム~細かすぎる調教見解~2022』

調教見解 ラインナップ

    1番 アスクワイルドモア

    3番 アスクビクターモア

    5番 ピースオブエイト

    6番 プラダリア

    7番 オニャンコポン

10番 マテンロウオリオン

12番 ダノンベルーガ

13番 ドウデュース

15番 ジオグリフ

16番 キラーアビリティ

17番 ロードレゼル

18番 イクイノックス


※本命や買い目などは書きません。
あくまでも馬の調子やクセ等を
コメントするものです。
皆様の馬券の参考になれば幸いです。




1番 アスクワイルドモア

キズナ産駒にしては成長が早く
今の時期でもしっかり走れている。

最終追い切りを坂路で消化。
バランスの取れた走りで
地面をしっかり掴みながら走れている。
車で言う4輪駆動タイプ。
走りに安定感もあり
真っ直ぐ走れているので
前走からの距離延長も
プラスに働きそう。
前走からの良い状態を
キープ出来ている。

前走の京都新聞杯を
レコードで勝っているが
調教を見た感じでは
前走のダメージは感じない。

バランスの取れた走法で
走りにクセが無く
平均的に脚を使うタイプ。
コース適性は
直線の長い東京よりも
上がりの掛かる
内回りコースが合いそう。
スパっとキレる脚が無いので
東京 2400mでは
乗り方に工夫が必要だろう。



3番 アスクビクターモア

前進気勢が強く
距離は2000m以下がベスト。
キレと言うよりも
パワータイプのディープ産駒。

ベスト調教は1着だった弥生賞。
その時は
程よい前進気勢がありながらも
しっかり折り合っており
バネのある走りだった。

今回は弥生賞のデキに近い仕上がり。
前走の皐月賞の調教では
走りが硬く
バネを感じる事が出来なかった。
その点、今回は活気もあり
バネのある走りを見せている。
状態は高いレベルで安定。

個人的には
休み明けでこその馬だと見ているので
今季、4戦目でどうかは気になる。

状態も弥生賞に近いので
自分の形の競馬に持ち込めば
見せ場は作れそう。



5番 ピースオブエイト

前走の毎日杯を逃げて勝っているが
単純な逃げ馬では無い。
どちらかと言うと
差す競馬の方が
パフォーマンスを上げると見ている。

中8週と久々の競馬にはなるが
調教の動きは良好。
1週前追い切り、最終追い切り
共に先着している。
最終追い切りでは
併走馬を交わしてからは
鋭く伸び、良い脚を使っていた。

毎日杯の最終追い切りでは
直線でトップスピードに入った時に
不安定になる場面があったが
今回の調教では
その様な不安定さは無かった。
短期間ではあるが成長も窺える。

トビも大きいので
広い東京コースは合う。
個人的には
東京で差す競馬が見てみたい。



6番 プラダリア

ダービーと相性が悪く
勝ち馬の出ていない青葉賞からの参戦。

今回は前走から中3週だが
攻めた調教が出来ている。
坂路が多めだが
前走からのダメージは感じない。

1週前追い切り、最終追い切り
全て坂路で消化。
1週前追い切りでは
終始、鞍上が追っていたが
首を小刻みに使った走りで
脚の回転も速かった。
瞬間的な加速に対応出来そうな走り。

最終追い切りでは
池添騎手が乗り
追い出してからの反応を確認した。
動きは軽快で状態は良い。
短期間だが前走よりも
走りが力強くなっており
前走からの上積みもある。

スピードタイプで
距離は2000mくらいがベストではある。
それでも同世代同士なら
2400mも対応可能。
近年のダービーにマッチした馬で
馬体重が軽く460キロ前後で
ピッチをきかせた走り。
最終追い切りを坂路で消化。
ディープインパクト産駒。
条件としては申し分ない。

今回、内枠を引き
前走からの上積みもあり、状態は良い。
池添兄弟のダービー制覇があっても
不思議では無い。



7番 オニャンコポン

もともと調教でも走る馬だが
今回の調教もしっかり動けている。

1週前追い切りの
形、動きが完璧だった。
3頭併せの内を走り
コーナーを回った所で
各馬のエンジンが掛かり、加速する中
オニャンコポンは
鞍上の指示を静かに待っていた。
鞍上から軽くアクションが出ると
スムーズにギアを上げ
静かに併走馬を抜き去った。
車に例えるならスポーツカーでは無く
高級車の静かな加速。
完璧な1週前追い切りだった。

最終追い切りでは
3頭併せの真ん中を追走。
左右からのプレッシャーを受けながらも
馬なりで涼しい顔をしていた。
掛かる様な所も無く
我慢がきいている中にも
静かな闘志を感じた。

前走の皐月賞では
やや余裕残しな仕上げだったが
1角で不利がありながらも
1着から0.4秒差の6着。
今回は前走からの上積みもある。
短期間で馬が精神面で成長しており
状態は今がピーク。
過去最高のデキ。
ここまで完璧な調教をこなし
ダービーに出走した馬は見た事が無い。
人馬ともに頑張って欲しい。



10番 マテンロウオリオン

シンザン記念の頃と比べると
馬体を大きく見せ
走りも力強くなった。

NHKマイルCを使ってからの参戦だが
調教の動きは悪くない。
上積みこそ感じないが
前走からの良い状態を維持出来ている。
状態は高いレベルで安定。

安田記念では無く
ダービーに出て来るくらいなので
陣営や騎手も勝算あっての
参戦なのだろう。
トビが大きいので
東京の様に広いコースは合う。
ただ、脚の使い方が硬く
走り全体が硬く見えるので
距離は2000mがギリギリな印象。

道中、距離ロスを無くし
完璧な競馬をしないと
東京 2400mは大変だろう。



12番 ダノンベルーガ

思っていた以上に
ビッシリ仕上げて来た。
皐月賞の時は
1週前追い切り、最終追い切り
共に馬なりで
堀厩舎らしいなと思ったが
今回の調教の形は意外だった。

1週前追い切りには川田騎手が乗り
ウッドチップで
6F 77.9秒  ラスト 1F 11.0秒と
かなり時計を出してきた。
鞍上も強目に追っており
少し不安になる形。

最終追い切りは馬なりだったが
馬が併走馬と並ぶのを嫌がり
常にリードする形。
個人的にはもう少し
メリハリのある調教が見たかった。

総合的に見ると
調教ではピリピリとした雰囲気が
漂ってはいたが
時計の割に動きは良く見えなかった。
前走からの上積みはあるのだろうが
個人的には
あまり好きでは無い形の調教。
陣営にも少し焦りがあるのかも知れない。
(仕上がりが遅い事から)
デキと言うよりも
地力が求められる1戦。



13番 ドウデュース

もともと調教でも走る馬で
2歳の時から完成度は高かった。

今回の調教では
マイラーから中距離よりの走りに
シフトチェンジされている。
正直、皐月賞の調教を見たら
東京 2400mは長いと感じていた。

今回の1週前追い切りでは
武騎手が乗り、強目の調教を消化。
走りがキレイで
ムダな動きが全く無かった。
鞍上も必要以上に
アクションしていなかったので
納得の追い切りだったのだろう。

最終追い切りはポリトラックで消化。
脚の回転が速く
軸がブレずに走れている。
特に驚いたのが
前走の最終追い切りよりも
ストライドが伸びている所。
マイラーだった走りが
中距離よりにシフトされていた。
ダービー馬を2頭出している
友道厩舎の調教技術が
そうさせたのかも知れない。

総合的に見ると
前走からの上積みもあり
状態は今がピーク。
成長は感じないが過去最高のデキ。
走法もマイルから中距離よりになり
距離不安も多少減少。
後はレジェンドと
友道マジックのコラボで
どこまで来れるか注目。



15番 ジオグリフ

2歳の頃は走りに緩さがあり
調教では走れていなかったが
今では緩さも消え
力強く走れている。

今回の調教は完璧な形。
1週前追い切りでは
3頭併せの真ん中を走り
適度にプレッシャーを与え
馬なりで消化。
最終追い切りでは福永騎手が乗り
馬なりで、折り合い重視。
皐月賞の調教よりも
走りに安定感が増し
操縦性が上がっている。
状態は前走よりも良い。

ただ、調教は完璧なのだが
血統的には父親に
キンカメが入っていないので
勝つイメージは無い。
キンカメ産駒でこの調教なら
勝ち負け濃厚だった。
個人的には今回は
勝ちきれないが善戦すると見ている。
皐月賞馬の意地が見たい。



16番 キラーアビリティ

ポテンシャルはかなり高い馬だが
なかなか能力を発揮出来ないでいる。

個人的には
エピファネイア産駒とイメージが被る。
(実際はディープインパクト産駒)
調教では1週前追い切りの時点で
ある程度仕上がっていないと
ダメなタイプなのだろう。
メンタルが繊細なので
最終追い切りでは強目に負荷をかけず
サラッと流す程度が良い。
動きや馬体のシルエットよりも
馬の気持ちを大事にした方が
レースで結果が出るかも知れない。

今回の調整では
1週前追い切りで
あまり動けていなかった。
横山騎手が騎乗しての調教だったが
直線では追いどおしだった。
馬なりで消化出来ていたら
良かったのだが。

最終追い切りではまずまずな動き。
併走馬と馬体をあわせてからは
抜かれる事なく同入。
可もなく不可もなくな動きだった。

総合的に見ると
1週前追い切りに
物足りなさを感じるものの
最終追い切りの動きはまずまずだった。
前走からの上積みは感じない。
キラーアビリティとしても
まだ上のギアを残しており
本調子では無い。



17番 ロードレゼル

大型馬でエンジンの掛かりが
遅いタイプ。
馬を動かせる
レーン騎手が乗るのはプラスだろう。

調教では
ロードレゼルなりに動けている。
上積みは無いが
前走からの状態をキープ。
トビが大きく
走りがダイナミックなので
広いコースは合うが
上がり勝負になると苦しい。
オークスに出た
アートハウスとイメージが被る。
基本的には内回りコースの
捲りの競馬が合いそう。

ダービーで好走するには
逃げが1番良いのでは。
4コーナーを回って先頭で
そのまま押し切る形が理想だろう。
展開の助けと鞍上のマジックが必要。



18番 イクイノックス

大型馬でトビも大きく
雄大な走りをする馬。

今回の調教では
1週前追い切り、最終追い切り
共に馬なりでの調教。
2週続けてルメール騎手が騎乗。
ビッシリ仕上げると言うよりも
馬の気持ちを大事にした調教。
雰囲気も動きもまずまずな印象。
ただ、前走からの上積みは感じない。

個人的には
叩いて良くなるタイプだとは
思っていない。
どちらかと言うと
休み明けの方が走る印象。
今回、その辺りが叩き2走目で
どう影響するか興味がある。

コース適性は中山よりも東京向き。
トビも大きく
ゆったり走らせたいタイプなので
東京へのコース変わりはプラス。
ただ、瞬間的な加速には
秀でていないので
乗り方の工夫が必要。

ダービーを勝つには
この時季に急激な成長が必須。
前走からの変わり身を感じない
イクイノックスがどこまでやれるか
個人的には注目している。

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