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ヴィルとエペルは兄弟か?という話

※ディズニー作品、ツイステメインストーリーのネタバレを含みます。

もうーいーくつ寝ーるーとークリスマスとお正月。そして6章中編だ!ヒャッホー!!!!
今年のハロウィーンも無事終わりましたね。
見てこれスケモンシルバーと無事じゃない財布。寮服イデアも来るってマジ?
そういや伏線自体はあったけど結構唐突だった脱出ゲームオチ、もしかして当初の予定ではスケモンのリアルイベントとかやるつもりだったのかなとか思ったりしました。ディズニーランド行きてえな〜〜〜!!ウイルスが憎い。何はともあれ楽しかったです。マレウスがめちゃくちゃ可愛かった。欲を言えば来年こそはグリムのハロウィン衣装が欲しいです頼んだ運営。

そんな訳で6章の話。
6章ではヴィルが寮長を務めるポムフィオーレ寮組がお助けキャラになる予定なわけですが、序盤でヴィルさん攫われちゃったよどうすんだ。
まあ攫われたオバブロ組は『ヘラクレス』の序盤も序盤、大暴れした為ゼウスの手でタルタロスに閉じ込められたタイタン族に当てはまるのでしょうね。つまり終盤には解放されて大暴れってことよ。ほんとか?

とまあここまで長々と書いておいて今回は6章ではなく5章がメインの話なんですが。
今回の話題は『ヴィルとエペルって実は兄弟なんじゃない?』です。珍しく監督生の話ではない。

エペルのおめかしバースデーPSやら諸々を読んでる方ならば「エペルに兄弟はいないって明言されてるじゃん!」と思われるでしょう。しかしこの血縁関係の予想が当たっていれば5章までのヴィルのエペルに対する厳しい反応や様々なことに説明がつくんですよね。

そして特に5章は『なぜヴィルは突然エペルの地元のりんごジュースを宣伝したのか?』
『どうしてネージュの毒殺にエペルの地元のりんごジュースを使用したのか?』
という疑問が残ります。
前者の宣伝は話の流れ的にスルーしてしまいそうになりますが、この時ヴィルとエペルは和解していません。ヴィルがエペルとデュースのやり取りを知る方法はありませんし、そうなると練習を途中で抜け出した後輩の地元の商品の宣伝をするという訳がわからない状況です。後者はりんごを使って白雪姫を毒殺しようとした女王のオマージュである事が分かりますがヴィルのユニーク魔法の特性上、呪いを付与する対象はなんでも良いはずなのになぜエペルの地元のジュースを使用したのか不明です。

この2人の関係が判明すれば5章での疑問点にも説明がつくはず...というわけで早速いってみよう。

◆エペルとヴィルは兄弟?

その前に『ヴィルとエペルは兄弟なんじゃない?』と言う発想はどっから来たんだという話もしなくてはなりませんね。

ヴィルの金と紫のグラデーションという特徴的な髪色、この元となったのは『ディセンダント』の主人公マルだと思われます。ツイステ自体、ディセンダントに強く影響を受けていると枢先生が断言しているためほぼ間違いないでしょう。
『ディセンダント2』にてマルは王族の恋人として相応しい振る舞いと見た目にしようと紫の髪を金髪に染めます

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その時のマルの髪色がヴィルと同じように金髪で毛先だけ紫なんですよね。
よってヴィルの髪の金髪部分は染めたもので、地毛は紫色なのではないでしょうか。
そして設定資料集にてヴィルの毛先の色はラベンダー、エペルの髪の色もラベンダーと記されています。

紫色という特徴的な髪色が同じで、同じ寮所属、出身国も同じ、2人の関係を考察する上で重要な鍵になるのではないでしょうか。
出身国の表記もエペルの出身地は『輝石の国の豊作村』なのに『豊作村』としか書かれていなかったのも意図的なものでしょうね。

つまり、これだけ共通点の多い2人には血縁関係があるのでは?という事です。年齢を考えるとヴィルが兄、エペルが弟ということになります。

ヴィルとエペル、PSなど2人の発言からわかっているそれぞれの家族は
エペル:父、母、祖父、祖母、曽祖母

ヴィル:父

です。エペルはおめかしバースデーのインタビューにて非常に細かく家族構成と実家で同居している親戚にまで言及している為、エペル側がなにか隠していることがあるとは考えにくいです。

ではヴィル側。自身のスケモンPSにて父は大物俳優エリック・ヴェニューである事が判明しており、おめかしバースデーで父との思い出や贈り物などについて語っていて仲の良い父子である事がわかりますが、父以外の家族に関して言及したことはありません。
なら、2人の関係について何かを知っている可能性が高いのはヴィルということになります。

そして以前の記事でヴィルは『会いたい人が迎えに来てくれなかった白雪姫IF』という要素が組み込まれてるんじゃない?という話をしました。

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星に願いをのイベスト(ヴィルの願い)にてヴィルは「アタシの願いはアタシ自身で叶えるわ。よって星に託すような願いはない」と言い、何でもいいからと監督生が「綺麗になりたいとか」「誰かに会いたいとか」と聞きますがどちらの選択肢を選んでも同じ反応ですが否定はせず、願い星にかけたのは星回収組が早く部屋から出て行く事でした。よって妥協案の願いを否定せず、星に願わなかったという事はこの2つはどちらもヴィルが己の手で叶えたい本当の願いであり、またヴィルの口から母親の存在が語られた事がないためヴィルは母親に会いたがっているのではないか?という内容です。

という訳で、『ヴィルの願いは自分の母親に会うこと』『ヴィルとエペルは兄弟である』という仮定を元に話を進めます


◆ヴィルの出生について

まあ単純に考えるならヴィルが会いたがっている母はエペルの母と同一人物であるという事になります。流石にエペルの父もエリックであるという可能性は低いでしょう。よってヴィルとエペルは異父兄弟なのではないでしょうか。

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ならば2人の母は超大物俳優の元妻。現在は再婚して豊作村でりんご農家として生活している…事になりますが、それだとどうしても矛盾が生じてしまうんですよね。
まず、ヴィルからしたら『母に会いたい』という願いは自らの手で叶えたいと称するほどとても難しい事であるということ、そしてエペルの母とヴィルの母が同一人物だとするなら彼女はヴィルの事を知らなすぎるという事です。

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エペルの母(ヴィルの母?)はヴィルのことを『世界的モデルのヴィル・シェーンハイト』ではなく『エペルが所属している寮の寮長』として認識しています。
もし世界的な有名人であるヴィルが実の息子であるならこんな反応はしないでしょう。
それにヴィルとエペルの年齢は2歳差です。母はヴィルを産んだ後1年以内にエリックと別れてすぐエペルの父となる人物と再婚してエペルを授かるというスピード再婚であり、その後一切ヴィルとは会っていないということになってしまうのですが、5章のわずかな会話描写だけでもそんなことをする人には思えないんですよね。

え?じゃあヴィルとエペルの母親が同一人物っていう仮定がそもそも間違ってるのでは?と思われるでしょう。

しかし、ヴィルの家族事情の元ネタだと思われる、この疑問を解決するディズニー作品が存在します。

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『ワンス・アポン・ア・タイム』です。

現代のアメリカ合衆国メイン州の小さな海辺の街ストーリーブルックを舞台に、自分たちの素性を忘れて暮らしているおとぎ話のキャラクターたちを描く作品。白雪姫、ピノキオ、101匹わんちゃん、リトル・マーメイド、眠れる森の美女など様々な人気のディズニーキャラクターたちも実写で登場する。                                                               『ワンス・アポン・ア・タイム

この作品は主人公が白雪姫と王子の娘だったり、白雪姫の女王が登場人物を異世界に飛ばしたりと『白雪姫』が作品のメインになっているんですよね。
剣をブンブン振り回したり自由を得るために盗賊やってる白雪姫とか普通にデカい小人とかが見れるよ。気になる人は見てね。

話がそれました。
ヴィルの家族事情の元ネタとなっているのは主人公エマとその息子ヘンリーだと思われます。

作中、エマの元に、ある日突然10年前に養子に出した息子ヘンリーが訪れます。
エマは孤児であるため頼れる身内もおらず、恋人も失踪した状況で、それでも息子には幸せになってほしいと生まれてすぐ養子に出した
のでした。
ヘンリーは養母に不信感を抱き、自分のルーツを探し実母であるエマに辿り着きます。
おそらく、大事な要素はヘンリーの『養子に出された息子』『自分のルーツを探し実母に辿り着く』という点です。

…なにが言いたいかと言うと、つまりヴィルは養子に出された子なのではないでしょうか。

それならば母親やエペルがヴィルを知らなかった事や、ヴィルを産んだ後の早い再婚にも辻褄が合います。

ヴィルの母親はエマのように身寄りがなく夫となる人もおらずヴィルを産んだ後、名前をつける事なく赤ん坊のヴィルを養子に出し、その後エペルの父となる人に出会い豊作村に移り住み、エペルを出産したのではないでしょうか。

ならば母がエペルとの電話でヴィルの事をよく知らないような反応をしていたのにも納得がいきます。ヴィル・シェーンハイトの名は養子に出された後につけられたのでしょう。

ヴィルのPSでよく触れられる父、エリック・ヴェニューはおそらく養父で、血の繋がりは無いのだと思われます。
ツイステは異世界設定ですが、各キャラの出身国は実在する国の特徴や慣習などをモデルにしている事を考えると、輝石の国はアメリカのように俳優が養子をとることは珍しくないのでしょう。

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エリックはスケモンヴィルのPSにて『長い爪で戦うモンスターヒーローの役が代表作』と言われています。
この元ネタはおそらく『ウルヴァリン』。そしてエリックは実在する俳優『ヒュー・ジャックマン』がモデルになっているのだと思われるのですが、ヒュー・ジャックマンは私生活にて2人の養子を迎えています。
ヒュー・ジャックマンがモデルになっている人物の息子であるヴィルが養子である可能性は高いと思います。

また、序盤に触れたディセンダントのマルが王族の恋人として、いずれ王族入りする者として相応しくなるために金髪に染めた経緯を踏まえると、ヴィルも自分が養子である事を知った時に自分の髪を金髪に染めたのではないでしょうか。大物俳優の息子として相応しい見た目になるために。

そしてヴィルが実母に会う事を自分の手で叶えたい願いとまで言うのは、直接会う事が容易ではないからでしょう。なぜなら母にはもう新しい家族がいるから。夫と息子と幸せに暮らしているから。

5章で語られる入学式時の2人のエピソードにて、ヴィルはエペルに対して「遠目からでも悪くないと思っていたけど、アナタ、近くで見ると本当に可愛らしい顔をしているわね。」と話しかけるシーンがあります。
しかしフード付きの式典服を着込んだ状態で、同じような服装の人が大勢いる夜の会場で遠くから直接面識のない個人の美醜を判別できるでしょうか。不可能ではないと思いますが、かなり難しいのでこれは入学前からヴィルは一方的にエペルを知っていた事を示唆しているのだと思います。

養子に出した側の親のプライバシー(名前などはともかく、現在の詳しい家族関係)を養子縁組の支援組織が教える訳がないのでヴィルが自力で実母の現在の状況について調べたのでしょう。憶測ですが探偵とかを雇って調べたんじゃないかな〜と思います。かなりの金がかかるでしょうが、その辺はヴィルは芸能活動で得た資金があるので困らなかったのでしょう。

そして実母の住む豊作村に度々出向いては遠くから実母と弟を眺めていたのではないでしょうか。『白雪姫』にて自室の窓から妬ましげに白雪姫を眺める女王を彷彿させますね。


そんな訳でここまでのヴィルとエペルの関係(推測)をまとめるとこんな感じになります。


ヴィルとエペルの母は同一人物であり、2人は異父兄弟。ヴィルの母は事情がありヴィルを育てられず養子に出し、養父となったのがPSや回想に登場するエリック・ヴェニュー。ヴィルの母はその後エペルの父となる人物と結婚し、エペルを授かり現在は豊作村で暮らしているのだと思われます。
エリックとヴィルの母(エペルの母)は直接の面識はなく、ヴィルの実父である人物はストーリーにはほぼ関わらないんじゃないかな…という予想です。


◆5章での謎

さあここから本題です。
ヴィルとエペルは異父兄弟であり、母はヴィルが自分の息子である事を、エペルはヴィルが異父兄である事をを知らない。
そしてヴィルは母親に会いたがっている。

ならば5章でのヴィルの謎の行動の一つ『なぜヴィルは突然エペルの地元のりんごジュースを宣伝したのか?』についての説明がつきます。

母が現在暮らしている村の名産を宣伝する事で、ヴィルは母に自分が息子である事に気づいて欲しかったのではないでしょうか。

りんごジュースの宣伝をする直前のヴィルとエペルのやりとりと宣伝内容に脈絡がない以上、ヴィルはエペルのためにりんごジュースを宣伝したのではなく、自分の『母に会いたい』という願いを叶える為にしたのだと思います。

ですが、結論からいうとエペルの母はヴィルが18年前に養子に出した息子である事には気づきませんでした
いやまあ18年前に養子に出した子が今や世界的なトップモデルで映画や舞台にもバンバン出てる超有名人になってるなんて普通思いませんよ。

そして『どうしてネージュの毒殺にエペルの地元のりんごジュースを使用したのか?』について。

願い星の件で触れた通りヴィルの願い事は『世界一美しくなること』『実母に会うこと』です。

あの時のヴィルは、自分と違って舞台に最後まで立ち続けていられるネージュに嫉妬したのと同じくらい、
養子に出された自分と違って実の両親の元で幸せそうに暮らす弟であるエペルに嫉妬していたのではないでしょうか

ネージュ毒殺にエペルの地元のジュースを使ったのはヴィルの嫉妬の矛先がネージュだけではなくエペルにも向けられた結果なのだと思います。

ヴィルが母親に会うために費やした努力は報われませんでした。
そしてヴィルはエペルが地元を誇りに思っている事を知っています。危害を加える事を目的にジュースが使われたら間違いなく商品としてイメージダウンです。
エペルの誇りである地元の名産品に泥を塗ること、それはエペルを傷つけることができる1番の方法であることをヴィルは理解した上であのような行動をとったのだと思います。

イーヴィル・クイーンとしてのヴィルにとっての白雪姫はネージュとエペルの2人だったのでしょうね。


◆まとめ

という訳で今回のまとめ。

・ヴィルとエペルは同じ母親をもつ異父兄弟

・ヴィルの回想やPSに登場する父は養父で血の繋がりはない

・ヴィルの実母は名をつけずヴィルを養子に出した為『ヴィル・シェーンハイト』が息子であることを知らず、エペルもヴィルが兄である事は知らない

・ヴィルは実母に会いたがっている

・ヴィルがりんごジュースを宣伝をしたのは実母に気づいてもらう為

・ヴィルがネージュの毒殺にりんごジュースを使用したのは『実の両親と暮らす弟』であるエペルへの嫉妬の感情から精神的苦痛を味わわせる為


という考察でした。
血縁関係が複雑極まりないのでまとめるのが大変でした(白目)。
ですが、これでヴィルがエペルにでやたら厳しい理由も説明がつくのではないかなと思います。エペルの可愛さという才能を錆びつかせたくないのは、同じ母親を持つ兄としての感情もあるのかもしれないですね。まあこの件を抜きにしてもヴィルさん他者との馴れ合いが下手すぎて誤解を生みまくる傾向があるのでオブラートに包む事を覚えようね。
そうそう、ヴィルの5章でのやらかしの所在に関してはボロボロの状態でステージのセンターに立って踊り切った時点でひと段落ついているんですよね。あの時はNRCトライブのメンバーはみんな満身創痍で誰がセンターになろうとボロボロのパフォーマンスをして、RSAに負けたと思います。
ヴィルはエペルの「センターを譲ってもらいたい」という申し出を受け入れていればNRCのパフォーマンスがひどかったのはエペルのせいだという言い訳をお客さんにする事ができたんですよ。でもそれをしなかったのは、こうなったのは自分のせいであるという宣言に近いものであり、彼なりのケジメだったんだろうなと思います。
多分、万全な状態だったらエペルにセンター任せてたんじゃないかな。いつかNRCトライブのリベンジ戦を見てみたいですね。

それにしてもツイステくん、母子家庭のデュースは祖母(頼ることのできる身内)の存在が示唆されている事を思うと『子育ては1人じゃ出来ねえ!』という強い意志を感じますね。ようするにヴィルの母がヴィルを養子に出したのは、お金も頼れる人もない今の自分の状況と我が子の幸せを考えるとそれが最善だと判断した結果なのだと思います。きっとヴィルが会いに来てくれたら複雑な感情もあれど、喜んでくれるんじゃないかなと思うのは希望的観測でしょうか。というか今更だけど2人のカーチャンはどんだけ美人さんなんだ…。

いつかヴィルが己の出自をエペルに伝えるときが来るのか、あるいは母に会える日がくるのかは分かりませんが、今後の2人の関係の進展が楽しみですね。
というわけでここまで読んで頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いします。それではまた。

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