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【絵本レビュー】 10か月の娘が大爆笑した『つみき』
今日ご紹介する絵本は、『つみき』(中川ひろたか・ぶん、平田利之・え/金の星社)です。
この絵本との出会いは、娘が10か月のとき。
それまで娘は、絵本を読んでニコニコすることはあっても、声を出して笑うことはありませんでした。当時は「こんなに笑わないものかねぇ」と夫婦でやや心配して、私は絵本の口コミを読みまくり、赤ちゃんが笑いそうな絵本を探していました。絵本以外の場面ではまあまあ笑っていたので、今となっては、なんでそんなに絵本にこだわったのか思い出せませんが、些細なことでもすごく心配していました。懐かしい。
この『つみき』は、そんな娘がはじめて大爆笑した思い出の絵本です。
内容は、『つみき』というタイトルどおり、つみきを積み重ねていって、10個積めた、やったー!とみんなで喜んだのも束の間、てんとう虫がやってきて……というお話です。
縦方向に開いて読む絵本で、その分つみきが積まれたり崩れたりする様子が、ダイナミックに感じられます。シンプルですが、表情豊かなつみきたちには、読む大人も思わずクスッとさせられます。
ちなみに当時の娘のお気に入りは、10個積み上がったつみきに、てんとう虫が止まるページです。
声を出して娘が笑った瞬間、「おおおおおー!!」と私たち夫婦は大盛り上がり。
その後娘は、ツボに入ったようで何度読んでも笑っていました。そして、他の絵本を読もうとすると、ちがう!と『つみき』読んでアピール。しばらくこの絵本ばかり読んでいた気がします。
今3歳を過ぎた娘は、少しずつひらがなを読めるようになってきていて、自分でこの絵本を引っ張り出してきては、「つみき ひとつ」と読んだり、「とおってなぁに?」と質問したり。赤ちゃんの頃とはまた別の楽しみ方も見つけているようです。(でもママは「よんで〜」と持ってきてくれるのも待っているよ……!)
長く楽しめて、一冊一冊の思い出が増えていくのも、絵本のいいところだなと思ったのでした。
公式サイトを見てみたら、平田利之さんのインタビューのリンクが。
読んでみると、『つみき』になる前のタイトルの表紙が掲載されていて、テンション上がりました。絵本お好きな方がいらっしゃいましたらぜひ……!