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自分の生活の中で割安成長株を発掘し、放置プレイで気づいたら儲かっている投資法

今回のnoteでは、自分の生活の中で割安成長株を発掘し、放置プレイで気づいたら儲かっている投資法をお話ししていきます。

株式投資家たちの間では、半導体分野が人気だったりします。高成長が期待されているからですね。

ただ、僕は正直なところ、半導体というものについてよくわかっていません。

半導体業界って、業界構造も複雑で製品も複雑、理解がめちゃめちゃ難しい業界だと思います。

製品ごとの需要動向もきちんと追わなければなりませんし、ものすごく難易度の高い投資分野だと思うんです。

エックスでこうポストした通り、僕が本当に分からないのは、なぜ半導体の分野が個人投資家に人気なのか?ということです。

株式投資家のバイブル「ピーター・リンチの株で勝つ」でも、ピーター・リンチは以下のように述べています。

「私が何より避けたいのは、超人気産業のなかの超人気会社である」

ピーター・リンチの株で勝つ  第9章  私が避ける株 より

この言葉を現代に当てはめれば、今ならエヌビディア、日本株であればレーザーテック、東京エレクトロンあたりの銘柄は避けるべきと言えるでしょう。

半導体に詳しければいいかもしれませんが、「これらの企業が人気だから」という理由だけで投資するのであればそれはいかがなものかと思います。

ということで今回のnoteでは、半導体株のような難易度の高い投資先ではなく、自分の生活の中で、これから伸びるであろう企業を発掘する投資法について解説していきたいと思います。

伝説の投資家、ピーター・リンチはこうも言っています。

「町に行ってドーナツを食べることが株式の基礎調査の第一歩になる。」

つまり、近所にある会社にこそ急成長株が隠れているのです。

実際に僕も、自分の生活の中で有望株を見つけ、その銘柄を買って保有するだけで、インデックスを上回るリターンを出すことができました。

株式投資では、別に小難しい勉強をする必要などないし、半導体に関する知識を蓄える必要もないのです。

ピーター・リンチもウォーレン・バフェットも含め、偉大なる投資家はみんな「科学技術恐怖症」です。自分の知識範囲から外れることなく、わかりやすい銘柄に投資することで、一貫したパフォーマンスを上げてきたのです。

実際に僕が保有してきた銘柄も含め具体的に解説していきますので、今回のnoteをしっかり読んでいただければ、わざわざ半導体株のように難しい銘柄に投資しなくとも、そこまで難しい勉強をしなくとも、十分にインデックスを上回るリターンを得ることができると思います。

個別株投資を嗜むなら、自分の優位性を活かせる分野で勝負するのが一番です。個人投資家ならば、自分の生活にこそ、市場平均を上回ることのできる優位性が潜んでいるのです。重要なのは、それに気づくかどうかです。

前置きが長くなりましたが、以下、僕の保有銘柄や分析手法、体験談も含め解説していきます。

人気株に飛びついて高値掴みをしてしまいがちな個人投資家にとっては目から鱗の内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください!


ピーター・リンチの教え「素人が勝てる土俵で戦う」

まず、僕の価値観を変えた本についてお話しさせてください。

それがこちらです。

伝説の投資家、ピーター・リンチの代表作になります。

この本の面白いところは、「素人がプロに投資で勝てる」という理由を具体的に解説しているところです。

ピーター・リンチは、

「素人は視点さえ間違えなければ、プロや全体の相場よりずっと高成績を上げやすく有利である」

と明言しています。

では、それがどんな視点なのかというと、難しい銘柄は避け、簡単な銘柄を探すということです。

株式市場では、やれ半導体銘柄だのやれAI関連銘柄だの、難しいテーマ株が持て囃される傾向にありますが、そういう銘柄ではなく、身近なところから企業を探せばいいということです。

この本から一例を抜粋すると、3社が紹介されています。(古い本なので、銘柄も古いですが。)

・ダンキン・ドーナツ
・スーパーのウォルマート
・おもちゃのトイザラス

ウォルマート以外は現在ではあまり耳に入ってこない会社ですが、これらの会社はその当時に短期間で株価が10倍以上になりました。

これらの銘柄って、別に証券アナリストの記事を読まなくても、小難しい経済データを分析しなくとも、街に出て買い物をしてドーナツを食べて、スーパーで買い物をして、トイザらスでおもちゃを買えば、プロのアナリストよりもずっと先にこれらの銘柄が良いことに気づけたのです。

つまり、アナリストが見つけられない、自分にとって身近な企業からお宝銘柄を探すことさえできれば、プロに勝つことも可能ということになります。

なんなら、よく買い物に行く専業主婦の方が優良な銘柄を発見しやすいかもしれません。素人がプロに勝つためには、素人に有利な土俵で戦えば良いというわけです。

要は、町に行って買い物をして人々の行動を観察することが株式投資の基礎調査の第1歩になる、ということです。

アナリストが推奨する半導体会社や、詳しいことを聞いてもわからない難しい会社では無く、僕ら素人でも、「この企業すごいな」と思える身近な会社を見つけて投資すればいい、というのがピーター・リンチの教えです。

日常生活から投資の勝ち筋を見つける方法

では、ピーター・リンチの教えを簡単に理解したところで、早速日常生活から投資の勝ち筋を見つける方法を見ていきましょう。

もちろん、業績が伸びそうな銘柄ならなんでもいいというわけではなく、重要なポイントとしては、ここ2,3年相場がなかった銘柄です。

いくら伸びそうと思っていても、最近相場があった銘柄に手を出してはいけません。既に株価が上昇していて、売ってくる正体がわからない株に手を出すと、過去のしこりがあったりしてえらい目に遭うからです。

というか、株価が上昇している時点で、その銘柄は他の市場参加者に気づかれているということですので、その時点で既に優位性はないわけです。

そういった銘柄は業績に関係なく叩き売られる可能性があります。PERやPBRで判断して成長性の割に株価が割安だとか、そういう分析はあまり意味がありません。

この理屈については、「伝説の相場師の教え ーー 日本中を震撼させた「K氏株」の真実」という本に詳しく書かれているので興味のある方はぜひ読んでみてください。

一部文章を抜粋しますと、


「新値を取った株、そこにハシゴがかけられていきます。ハシゴをかけられるのは今でも本尊と言われる人たちです。そして注目を浴びて人気化します。そこで本尊と称される投資家群は売りの準備に入ります。このサイクルさえ分かっていれば、株式市場で勝つことができます。

下がっている時を終わりと判断するのか、下がっている時を、今だったら機関投資家たちが買い集めていると判断するのか、この2つの判断のどちらを取るかで後々のことがまるで違ってきます。」

伝説の相場師の教え


要するに、直近で株価が上昇してひと相場作っている銘柄はいくらファンダメンタルズがよくても手を出さない方がいい、ということです。

実際に僕も今まで、ファンダメンタルズがよくて割安に見えても、高値圏にあるために急に売りを浴びせられて大損をしてしまった経験が何度もあります…

株でうまくいくパターンは、まず株を買う、うまくいって安値で買えた、その後株は順調に上がっていった、そこで高くなったから売った、この作業が「こんな簡単にできるのかな」と思った時だけなんですよね。


ですので、順序としては、


①日常生活で投資の勝ち筋を見つける
②その銘柄がここ2,3年で相場を作っていないことを確認する
③株を買い、高くなりすぎたら売る


ということになります。

では、前提条件を確認したところで、実際に僕が投資していた銘柄をもとに解説していきます。

事例紹介:鈴茂器工

2024年のパフォーマンスで言うと、僕の保有銘柄の中では鈴茂器工が1年でダブルバガー(株価が2倍)になりました。

鈴茂器工とは、ご飯盛り付けロボットや寿司ロボットを製造・販売している会社です。

※簡単に企業概要を知りたい方は、こちらの記事が参考になると思います。

現時点の過去1年の株価チャートはこんな感じです。この記事を書いている時点、過去1年で株価は約2倍に上昇しました。

それもそのはず。2023年からわずか2年足らずで、営業利益は約1.5倍にまで増加しています。

利益が伸びれば株価も上がる、シンプルな理屈です。

では、この利益成長の伸びをどう予測できたかというと、普段から飲食チェーン店でご飯を食べる人であれば誰でも気づくことができました。

僕がこの会社を知ったのは、2023年の中頃、たまたま入店した飲食チェーンにて、鈴茂器工のご飯盛り付けロボット(Fuwarica)が使用されていたことがきっかけです。

気になって鈴茂器工について調べてみると、寿司ロボットの分野で世界シェアトップ、近年はご飯盛り付けロボットに力を入れており、人手不足も相まって導入企業がどんどん増えているではありませんか!!

それでいて、当時の株価はPBR1倍割れと非常に割安。さらに、僕がこの銘柄に投資を始めた2023年末では、株価は横ばいで推移していて出来高も少なく、誰も目をつけていないような状況でした。

しかし、2025年1Q決算にて大幅増益の決算が出ると株価は急騰。そこからは一気に資金が流入し、株価はぐんぐん上昇していきました。

2025年3月期1Q決算。利益は2倍以上に伸び、株価が急騰

近年、飲食業界は慢性的な人手不足です。日本の飲食チェーンでご飯を食べれば、いろんなロボットが厨房とホールで活躍している姿を見ることができるでしょう。

鈴茂器工はその中でも、「ご飯を盛り付ける」という作業を自動化するロボットを世に広め、儲けているというわけです。

また、直近では日系外食チェーンが海外展開を加速させています。くら寿司、スシロー、銚子丸、ゼンショーなど、例を挙げればキリがありませんが、こういった米飯を提供する日本の外食チェーンが海外展開をすれば、鈴茂器工も漁夫の利を得られるというわけです。

また、今後は機械を売るだけでなく、外食チェーンのビジネスそのものをサポートするビジネスも手掛けていくということです。

…と、こういった点が市場に認知されたからこそ、株価は上がったわけですね。

まさに、日常生活で投資の勝ち筋を見つけ、市場が気づく前に仕込み、市場が気づくのを待っておけばいい、とそういうわけです。

これが、誰々のアナリストが買い推奨をしたから…と、ここで買ってはいけません。この時点で既に株価は上昇しているはずなので、高値掴みになってしまいます。

アナリストが買い推奨を出す前に、自分の生活の中でこれから伸びるであろう企業を発掘し、誰も目をつけていない状態から仕込んでおくことが重要なのです。

まとめ

ということで以上!簡単ですが「自分の生活の中で割安成長株を発掘し、放置プレイで気づいたら儲かっている投資法」について解説してきました。

他にも色々と銘柄はあるので、こちらのnoteは随時加筆していこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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