【天然の要塞】生まれも育ちも関東の僕が、30代で北海道へ移住した理由
こんにちは。タコペッティです。
2024年12月初旬から、僕は生まれ育った関東を離れ、北海道へ移住しました。ちょっと窓の外を見てみると、雪がしんしんと降り注いでいます。
僕は埼玉生まれ埼玉育ちで、直近まで千葉に暮らしていました。生粋の関東生まれ関東育ちで、雪国とは全く無縁の生活を送ってきました。
それでも、息子が1歳になるこのタイミングで、僕は北海道に移住することを決意しました。
ということで今回のnoteでは、なぜ僕は故郷の関東を捨て、北海道に移住したのか?その理由を書いていきたいと思います。
これからの時代に移住を検討されている方にとっては非常に参考になる内容と思います。ぜひ最後までご覧ください!
地球は暑くなる。猛暑からの逃避
まず、僕に北国への移住を決意させたのは、こちらの本に出会ったからといっても過言ではありません。
日本語のタイトルは「移動力と接続性」、英語のタイトルは「MOVE」です。個人的には日本語のタイトルは意味がよくわからないので、英語のタイトルの方が好きです。
こちら、上下巻で合計して500ページ近くありますのでとても内容を要約することはできないのですが、乱暴に本書を一言で要約すれば、
ということが書かれています。
みなさんご存知の通り、近年は地球温暖化の影響もあってか、世界が暑くなり、各地で異常気象や災害が頻発しています。
事実、直近の日経新聞にも、「気候難民2億人規模 地球温暖化、迫る危機に移住で備え」なんて記事も出てきました。
地球温暖化によって、今後は気候難民が2億人規模で現れるだろう、ということです。
また、「気候崩壊後の人類大移動」という本もあります。
この本には、アフリカのほとんどは砂漠になり、中国東部の川や帯水層は干上がり、アメリカ南西部は砂漠化と火事と猛暑の影響で人は住めなくなるだろう、と悲観的な未来予測が描かれています。
流石にここ数年でここまでの事態にはならないでしょうが、少なくとも現在進行形で地球が暑くなっており、東京も東南アジアのような気候になりつつあるのも事実です。
では、どこに行けばいいのか?「移動力と接続性」でも、「気候崩壊後の人類大移動」でも、語られていた結論は一つです。
それは、「北に行け」ということです。
ちなみに北緯45度というと、北海道だとこの辺に北緯45度モニュメントがあります。
かなり北の方ですね。ただ、本州からいきなりこの辺りに移住するのは現実的ではないので、僕自身はまずは北海道の大都市、札幌周辺に移住をしました。
実際、これらの本に書かれている通り、近年の関東、特に東京の夏の暑さには耐えられないものがありました。
僕自身は東京よりもさらに暑い埼玉出身ですので暑さには強いはずなのですが、それでも2024年の暑さは異常だと感じましたよね….
2024年が「最も暑い夏」だったというのは各メディアで触れられていた通りです。
僕が子供の頃はもう少し涼しかった気がするんですがね…
最近は、「夏場は外で遊んではいけない」なんて指令が学校から出るくらいですから、世も末です。
ということで、「地球が暑くなる」という流れはこのまま進むはずで、これからは「北国に住む」というのは暑さから逃れるための1つの解決策になると僕は思っています。
そう考えたからこそ、僕はこのタイミングで北海道に移住したのです。
災害からの逃避
暑さに関係して、「災害の少なさ」も移住にあたっての重要なポイントです。
関東、特に東京では、今後30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率が47.2%と言われています。
一方、北海道は地震の少ない地域として有名で、今後30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率は2%程度とされ、関東・中部・近畿などと比べてはるかに低くなっています。
また、台風も本州と比べると少ないです。
北海道は全国的に見ても台風による被害が少ない地域で、過去の平均接近数でも他地域の半分ほどとのことです。
水と食糧が豊富な土地を追い求めて
さらに、移住するにあたっては生きていく上で必要不可欠な「水」と「食糧」も重要なポイントです。
この点、北海道は食糧自給率が200%超えと、他地域を圧倒しています。
「北海道は日本の食料基地」とはよく言ったもんで、さまざまな農畜産物の生産量が全国1位、食料自給率は216%と日本全体を大きく上回っています。
また、ラピダスが北海道に立地したことからも分かる通り、北海道は水資源が豊富な場所としても知られています。
すなわち、兵糧攻めをされても生きていける場所が北海道だということです。
実際、北海道のスーパーでは北海道産の食材が非常に安く売られています。
水産物は言わずもがな、小麦、大豆、馬鈴しょ、てん菜などの畑作物やたまねぎ、かぼちゃ、スイートコーンなどの野菜、生乳や牛肉など数多くの農畜産物が全国第1位の生産量を誇っており、これらの食糧を現地で安く手に入れられるのは移住におけるかなりのメリットだと思います。
唯一のデメリット:「寒い」
さて、ここまで北海道移住のメリットを3つほど挙げてきました。
その他にも、細かいところで言えば「ゴキブリがいない」「花粉がない」「家賃が安い」「梅雨がない」などメリットはたくさんありますが、やはり移住の決め手としては
①涼しい
②災害に強い
③水と食糧が豊富
の3つに絞られると思います。
とはいえ、北海道にはこれらのメリット全てを消しうる、唯一のデメリットがあります。
それは、
「寒い」
ということ。
実際、僕は本格的な冬が到来する直前の12月初頭に北海道へ引っ越してきましたが、既に雪がしんしんと降り積もっており、寒さに驚いているところです。
ただ、個人的な見解を言わせていただくと、北海道も年々暖かくなってきていますし、何よりも、「暑いよりも寒い方がマシだ」と僕は思っています。
かの有名な、のび太理論です。
正直なところ、2024年に関して言えば関東、特に東京の暑さには耐え難いものがありました。裸になったとて、数十分も外にいられないほどの酷暑でした。
翻って北海道の冬の寒さはどうか。まだ本格的な冬である2月を経験していないのでなんとも言えないですが、少なくとも現12月時点の感想で言えば、「暑いよりも寒い方が外に出られるし、動ける」と思います。
さらに、のび太の言う通り、寒いのであれば着込めばいいのです。もっと言えば、着込んで外に出て、雪靴を履いて歩き回れば身体は温まってきます。しかし、夏の暑さはどうにもなりません。
また、北海道の家は暖かいです。ガス代がかかるデメリットはありますが、今のところは寒さにそこまでの不自由はしていません。
話を簡単にまとめると、「暑いよりも寒い方がはるかにマシだ」と考えたからこそ、北海道への移住を決行したということです。
とはいえ、全員にオススメできるわけではない
ということで以上!北海道に移住した理由をつらつらまとめてきたわけですが、もちろん全員に北海道移住をオススメできるわけではありません。
仕事の問題だってありますし、何より冬の北海道はとにかくカネがかかります。ガス代はもちろんのこと、本州から引っ越すのであればスノーウェアを一通り揃える必要がありますし、そもそも引越し代だって遠方であればあるほど費用が嵩みます。
ただそれでも、これからさらに地球が暑くなっていくのは周知の事実です。多少の面倒さと、いくばしかの費用がかかったとしても、今のうちに北へ行っておいた方がいいと判断した次第です。
※ちなみに仕事については、僕は完全リモートワークですので悩む必要はありませんでした。いつでもどこでも自由な働き方を手に入れた方法については以下記事に書いているので興味のある方は合わせて読んでみてください。
今回の記事が、移住を検討されている方の参考になれば幸いです。
ではでは