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アンビグラムまとめ⑦
前書き
こんにちは、タコぬです。
Twitter(@TAKONU_ma)に投稿した拙作アンビグラムを、キャプションと共にまとめます。その期間の、ボツ&その他もご紹介。
前記事「アンビグラムまとめ⑥」では8月31日までの投稿を紹介し終わったんですね。
今回は9月1日投稿「串焼キ」~9月21投稿「定期預金」までの34作を書き連ねます。
かなーり前のアンビを紹介しております。
この記事自体も、書き始めたのが去年でして…。
アンビまとめ、まだ生きている企画ですよ〜!!
9月第1週(9/1~9/7)
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9/1「串焼キ」(180°回転型)
「串/キ」の袋文字対応からの着想です。
拾ってきたワードは「串焼き」でしたが、都合の良さからカタカナの「キ」に変えています。
拾った場所は、「ハチャウマ」のゲーム内でしたね。
「焼」はやはり難航しましたね。
どうしてもへんとつくりの大きさが違う字ですから、どう線を編むか色々試しながら完成させました。
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9/1「ちくわの対義語」(交換型)
Xにて、ちくわさんとあおやゆびぜいさんの会話から言葉を盗みました。
しっかりと交換型を作ったのは初めてじゃなかろうか…と予想。
「えび天ことね」で失敗して以降、「複数文字の交換型は理解が追いつかない」と諦めきっていましたね。
実際難しく考えすぎていたようで、定義や条件などを意識しなくなった頃、いつの間にか作れるようになっていました。
解釈としては「寄せ字」に近いかと思います。
画数の多い漢字・少ない仮名文字で分かれていると、より寄せ字的な色合いが濃くなりますね。
他人同士の会話からワードを抜き取るの、あんまり気持ちのいい行動ではないですよね…。
皆さん聖人過ぎるので何でも許して下さいますが、結構反省していました。
目に入った言葉はなんでもアンビにしたくなっちゃう、アンビグラム雑食動物だと自覚しています。
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9/2「腐縁」
上で「交換型に成功した事例」を話しましたが、今度は「失敗した事例」です。
「腐/縁」で同じ部品を使っていますが、敷詰が一致しているとは言えません。
「敷き詰められない」ってヤツですね。
作成時、まだまだ敷詰アンビグラムに対する理解が甘かったのでしょう…。
「"腐"とも"縁"とも読める敷詰を作ろう」から
「敷詰内で"腐"の場所と"縁"の場所があれば良い」(間違った解釈)となり
「各パーツ90°で旋回しているので、どんな配置の敷詰だろうがアンビとして成立するのでは…?」と考えてしまい
「そんなら自由にパーツを並べても良いだろう」と、
こうして誤解をしたまま完成させてしまった訳です。
さて、間違っていたのは敷詰の一単位。
この場合、敷詰の一単位は「腐」もしくは「縁」、どちらか一文字でないといけませんでした。
「腐」を等間隔に敷き詰めて、画面を90°倒したら、「縁」の敷詰になる…と
こういったものが正解となります。
私は「腐縁」をセットで敷き詰めようとしていたんですね…。
ここら辺は決して難しくは無いですが、しっかりと理解しておかないとダメでしたね。
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9/2「セイウンスカイ」(180°回転型)
すっかり恒例となった、馬名のアンビグラム。
1体1の対応はなかなか見えませんが、リガチャを使うと上手く行きました。
「ウ/ス」の傾きの塩梅がよく出来ていると思います。
フォントもウフフな出来です。よく見ると字の大きさや幅の調整もよく出来ていて、過去の自分に感心しています。
余談すぎますが、私が馬名、ウマ娘名のアンビグラムを投稿すると、ネタを分かってくれるアンビグラマーの方がいらっしゃって、本当に嬉しいです。
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9/4「南十字」(180°回転型)
おなじみ『みんビグラム』、9月のお題は「南十字」でした。
「南/字」は結構難しめのお題だと感じていましたが、作ってみてびっくり。
案外相性のいい二文字でした。
(「南」上部のクロスを、「字」下部のハネと対応させると横線が全く余らないんですね。)
毎度毎度調度良いビリティのお題を持ってくる、みんビグラムに感心しまくりの一枚でした。
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9/4「南十字星」(180°回転型)
前述「南十字」からの連想。
ここから、南十字関連の投稿が続きます。
みんビ破門部…?ですかね。
字のバランスこそあんまし良くないですが、線がどこも余っておりません!Veryウツクシイ!!というテンションのアンビです。
字形バランスには目もくれず、とことん余剰や過不足を無くすアンビが私の作風なのかもしれませんね…。
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9/5「みなみじゅうじ座」(180°回転共存型)
またまた、「南十字」にニアミスするアンビグラムです。
「う」の点を見れば分かるように、これは「回転対称でない180°回転型」ですね〜!
「逆さまにしても読めるのなら、必ずしも回転対象である必要は無い」というアイデアです。
偉そうに言っておりますが、この「う」に関してはオルドビス紀さんの作品「君たちはどう生きるか(180°回転型)」をリスペクトし、そのまま持ってきた形でした。
いや〜素敵な発想ですよね。あえて対称から外してしまうという。最高です。
余談になりますが、"耐久性の高い文字"は作っていて楽しいですよね…!
この画像の「座」もそうですし、「寝」や「最」なんかもそうだと思います。
パーツをある程度弄っても読めてしまうので、「改造しがい」があるんです。
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9/5「サザンクロス」(敷詰回転型)
これも「南十字」ですね〜。
敷き詰めたせいか見た目のイメージは複雑難解を極めていますが、内包している回転軸は1つのみ、つまり180°回転型をただ敷き詰めただけです。
「ザ」の濁点が回転中心にあたりますね。
そのまま(180°回転型)では、到底読めない文字の並びになっちゃってますから、文字組みの矯正に敷詰回転型を利用しました。
文字がキレ〜に斜めに並んでいるのは、完全に偶然の産物です。
まさか…敷詰後の文字組みまで視野に入れている!?なんて思わないでくださいね。
文字が綺麗に並ばなかったら、敷詰から文字だけ抜き出して物理的に並べるまでです(笑)
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9/6「アストンマーチャン」(並進重畳型)
馬名から。例の如く、着想はウマ娘です。
ゲーム内でキャラクター名のロゴを見ることが出来ますが、そこから見つけた対応解釈でしたね。
やはり、並進重畳型もとい振動型は難しいですね〜。
他の型、例えば回転型では、回転を挟むことで異なる形の像が2つできます。
そして、それぞれの像に文字の可読を100%-100%で割り振ればいい訳ですが。
回転も鏡像も含まない振動型の場合、1つの像に2つの文字を50%-50%で共存させなくちゃならんのですね!
伝わっていてほしいです。
原初的基本的な型ながら、アンビグラムの中でも他にない難しさを持つ型だと思います。
「アストンマーチャン」の場合、上下の像は殆ど同じ形ですが
「チ」部分の重畳により、若干違いが生まれています。
この微細な違いのみで読める文字が変わるよう、かなり気を遣いました。
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9/6「楽園」(敷詰180°回転共存型)(180°回転+交換)
実はこれも着想がウマ娘。楽曲のタイトルからでした。
「楽」と「園」の敷詰が180°回転で一致する、という交換型です。
くにがまえを巡る発想は「図体型」とも似ているかもしれませんね。
装飾チックな文字を描いたのは久しぶりだった気がします。
楽・園共に左右対称な文字のため、左右鏡像+並進の敷詰とも取れそうです。実質4面対応…?!
「文様群」(アンビグラム Advent Calendar 2024、うら紙さんの記事より)に当てはめると、「pm」に該当するんでしょうか。
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9/7「明徳」(鏡像重畳型)
ア局毎週お題「明」でございますね~。
「月/罒」をやりたかった、というアンビグラムです。
「明徳」は、そういう言葉があるのかと思っていましたが
どうやら学校名「明徳義塾」の方がスタンダードな使われ方のようでしたね。
フォントは「創英角ポップ体」を参考にしました。
”学校のあんま重要じゃないプリント””回覧板に挟まってる町内会の紙”をはじめ、いろいろな場所でよく目にするフォントですね。
過不足が無い!可読性が高い!バランスが良い!オモロい対応!と、見る度嬉しくなるアンビです。
こういうアンビを作りたいんです。
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9/7「明るい未来」(90°回転重畳型)
同様に毎週お題の「明」です。
「明」。何気に、対応する文字が少なく難易度高めなお題だった記憶があります。
旋回型っぽいですが、「未」の上部で些細な重畳をしています。
このゆらゆらしたフォント、お気に入りです。
いつも使用させていただいているソフトの都合上、綺麗な曲線を描くのが難しいので、こういう誤魔化し方はもはや定番です。
9月第2週(9/8~9/14)
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9/8「薄明光線」(鏡像重畳型)
かささぎさんから頂いた(一方的に盗み取った)お題です。良い言葉を見つけてきますよね…。
かささぎさんは当初、\軸の鏡像型で制作を試みていらっしゃったハズ。
その作品、調べてみましたが、どうもTwitterには投稿されていないよう…?でした。ここで紹介出来なくて申し訳無いです。
斜め軸の鏡像重畳、可能性を感じる型ですよね〜。
「線」とかすっごいですよ。すっごいです。
「薄」「線」がメインディッシュすぎて、「明/光」が疎かになっているのは否めません…。
「明」は良い省略をしているとは思いますが、わたしにゃ読めんです。
そういえば、前述の「明徳」の「明」も同じ省略の仕方をしていますね。違いは何でしょう。
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9/8「ノーリーズン」(180°回転共存型)
馬ですね!恒例の。
逆さまにすると文字のパターンが異なる、「180°回転”共存”型」です。
どちらの向きからでも読みやすいよう、伸ばし棒の形や「リ/゛」の重心の位置など工夫したつもりです。
両方向から読めればいいとはいえ、片方は「めっちゃ読める!」、もう片方は「頑張れば読める…」
…みたいなのは、あんまり好ましくないよね、と思っていました。
筆文字は苦手ですが、やはりカッコイイですし、アンビとしての利点がかなりあるので挑まずにはいられません。
なんか…「ズドン」がチラつくんですよね…。私だけだと思いますが…。
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9/8「読む偉業」(180°回転型)
りおさんのポストから勝手に引用。
字の密度等から醸し出される「出来そう感」を頼りに制作を始めましたが、「読/業」が良い対応をしてくれて非常に助かりました。
「む」周辺はそこそこ強引ですが、可読性は十分だと評価してますね。
今回良い対応を組めたので、可能な限り可読性と字形バランスに力を注ごう、と気合を入れておりました。
可読性もバランスも実現できたとは思いますが、やはり完成形の理想像、カッコイイ文字への憧れとしてdouseさんがおり、
無意識にdouseさんの文字に寄せては、納得いかず…を繰り返している私がいました。
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9/8「月刊アンビグラム」(180°回転型)
毎月提供されるお題を基に、参加者たちが渾身のアンビグラムを寄稿する「月刊『アンビグラム』」から。
活版印刷風の文字を目指しました。
ここに来て初めて、「アンビグラム」のアンビグラムを作りましたね。
「アンビグラム」という文字列自体がアンビグラマビリティ高いの、良いですよね~…。自明です、まさしく。
「月/刊」は字形が気に入っています。可読性があるかどうかはワカラナイ。
月刊アンビグラムに関しては、「参加したいな~…でも場違いッスよね~…」を繰り返しておりますね。
そもそも寄稿方法を知らないこともあって、誰かに聞こうか聞くまいかずっと悩んでいました。
聞いたところで「自分が載れるとでもお思いで?アァン?」となりそうで(私が)。
↑↑↑無限さんの記事「アンビグラム よくある疑問集」で応募方法を知ることとなりました。感謝です!
↑↑↑去年の文章です。今年2月号、わたくしも寄稿させて頂けました…!本当に感謝です…!
↑↑↑執筆に時間を掛けすぎて悩みが1個解決してる…。
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9/9「ダンツフレーム」(敷詰回転型)
またまた、競走馬名。
「ン」の点を回転中心として、上から「レーツムンダフ」の順に置かれた文字の塊を、敷詰の一単位としています。
敷詰の利用法は先述「サザンクロス」と同じ。
敷詰→切り抜き という工程を前提とすることで、文字の配列を考えなくて良くなる、回転型の裏ワザ(?)ですね。
画像右側の敷詰文様を見て分かる通り、そのままじゃ到底読めない文字組みをしています。「ン」の隙間を「ダ」が突き抜けたりしちゃってます。「ム」の中に「ツ」がいます。
まさしく、文字の切り取りが無い状態のことをはなからまったく考えていないアンビグラムなんですね。
コレはカタカナアンビでかなり有効な技だと思います。ズルくないです。
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9/9「愛舞い、喰らい。」(90°回転重畳型)
題材は曲名から。ウマ娘関連ンビでもあります。
「愛/喰」から始め、いろいろ工夫しながら線の余りを無くしていきました。
リボンやツタのようなフォントは、曲のイメージから着想。実際に、「。」の対応先などに意匠が活かされていると思います。
このタイプの回転重畳型は、どちら側からパーツを持ってくるかが面白いポイントですよね。
作っていて楽しいポイントでもあります。
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9/10「南十字」(回転重畳型)
みんビグラム再び。
120°ほどの角度で行う回転重畳です。
「南/字」は180°回転対応をしつつ、若干の密度差を回転重畳で乗り越え、かつ「十」を自己重畳させる、といったアイデア。
変な角度で重畳させると、どうしても文字は変な形(配置)になっちゃいますが
ボックスを背景に描き、立体感を与えることで
自然な形(配置)に見せよう…としています。
「字」「南」はオブジェクトの上面に、「南」は側面に貼り付けられているイメージですね。
「南」の左に偏った重心を遠近感で緩和したり、「南」と「字」の途切れ目を分かりやすくしたりと
この背景にはかなり工夫が凝らされていました。
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9/11「限界オタク」(180°回転型)
姫森ルーナ型。なんともまたビリティの高い言葉を見つけてきたと思います。
はなからここまで自明な対応をされますと、いかに可読性を"残せるか"に気を使いますね…。
フォント選びや対応付けの段階で、可読性をこれ以上減らしたくない、というわけです。
ペンで縁どりしたようなフォントは、まさしく安全策そのもので
下手に装飾して可読性を損なうことを危惧していました。
「オ/田」のカクカクした形は、「オタク」というワードから、ドット絵をイメージしていました。
「オタク」→「ドット」の連想過程は
多分、アグネスデジタル(ウマ娘)が間に挟まっています。
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9/12「自宅警備員」(180°回転型)
「自/貝」に目をつけたのだと思います。
この構造跨ぎの対応から見て、端から順番の対応付けでしょう。
「用(備)」は殆どシルエットしか残っていませんが、「宅」のハネ部のカスリで若干縦画を醸していて可愛らしいです。
もう少し可読性は上げられたかもしれませんね。特に「警」など、のぶんが分かりづらい気がします。
(記事を書きしぶり続けたせいで、動機などを殆ど覚えておらず酷い有様、、、)
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9/13「海上交通センター」(鏡像型)
ア局毎週お題、「通」より。
「海/通」は\軸対応、そして「上交」は/軸で良い対応をしましたので
当初、両鏡像軸を共存させるための敷詰を考えていました。
しかし敷詰は難渋し、結局対応を変えて単純な鏡像型に落ち着きましたね。
\軸/軸の混用といえば、いがときしんさんの「堂々巡り」があります。
この「堂々巡り」の敷詰を理解できたのは本当に最近です。
つまり、今の私ならソレが出来るかも……?出来ないかも…?
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9/13「拙作」(180°回転型)
拙作。まさしくです。
拙作らしさ(?)を醸すため、弱々しい線で清書。
このベージュ色の背景は、アンビ初めたてのころの自作を思い出します。
その頃のアンビは拙い作品だ、と…こう言いたかったのかもしれません。
回転中心、「出」の形はT.A.さん作「理屈抜き」をリスペクトしています。感謝!
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9/14「黒々さん」(180°回転型)
当時のTwitterの流行の的。
フォントは、漫画の吹き出しでよく見られるアンチゴチをイメージしています。
ひらがなと漢字が対応することによる、字形の不気味さみたいなものを醸そうとしていました。
9月第3週(9/15~9/21)
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9/15「不正」(180°回転型)
たまには、こういうシンプルなアンビも良いですよね~。
シンプルだからこそ、技量が試されるような気もします。
余談ですが、私はこういった容易なアンビグラムを作る際、画像のアスペクト比を横長にする癖があった気がします。よく分かりませんが。
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9/15「危険が危ない」(180°回転型)
有名な重言。危険が危ないのです。
ダイナミックに跳ねる線で、字形バランスと可読性の両立を計りました。
「険」なんかはスゴイ字形をしていて、可読性の危険が危ないですね。
色分けを余儀なくされたのは少し心残りです…。
許す許さない以前に、やはり色分け無しで読めるモノを作りたいですからね…。
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9/17「星座になれたら」(180°回転型)
結束バンドの楽曲から。ぼっち・ざ・ろっく!です。
手書き風に、勢いのある線を引こうとしましたが
字の上手い方々ならもっと良い字が書けるんだろうな~という感じです。いや〜字が上手くなりたい。
「た」の縦画を途中で若干ずらし、「星」と「座」の切れ目を演出しているのは賢いと思います。(我ながら)
「みなみじゅうじ座」でも登場した「座」は、そこで述べた通り耐久性の鬼高い文字です。
どれだけ形を崩しても高い可読性を保ってくれるので、アンビャーにとって有難い存在かもですね。
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9/18「40秒で支度しな」(鏡像重畳型)
天空の城ラピュタの名セリフより。
斜め鏡像軸での鏡像重畳型に凝っていましたが、もちろん斜めじゃない軸でも重畳はできます。
袋文字のフォントは、「0」と点を揺らすため。
かなり素晴らしい対応を見つけられたのでウキウキで清書しましたが、翌日見てみると「まったく読めない!!」
あるある(?)ですね。
ここまで良い対応をしておいて、可読性が無いなんて勿体ないことこの上ないですが、私はこれより良い清書をできる気がせず。
結局そのまま投稿しました。
過不足の無い対応も、濁点の使い道も、とっても面白いのですが。
色分けに走ってしまっているのも悔いが残ります。
投稿日の少し前に、テレビで「天空の城ラピュタ」が放映されていましたが、そのタイミングに合わせられなかったのも悔いの1つかもです。
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9/19「流水腐らず」
ことわざから。
この配置で、余すことなく対応させ切っているのがお気に入りです。
字跨ぎの対応はハマると気持ちがいいですね。
字が連なっていて読みづらいとき、私はすぐ文字単位での色分けに走ってしまいますが
今回は、対称性を保ったままの色分けを試みました。
色分けの結果、字形が水の飛び散りっぽくてイイですね。
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9/19「その時、ふと閃いた」(180°回転型)
ゲーム「ウマ娘」にてトレーナーが、日常の何かにつけてトレーニングのネタを思いつく、お決まりのセリフです。
私がアンビグラムのネタを思いつくときも、だいたい同じカンジです。
「時」と「閃」が1体1対応をするとは驚きでしたね。
「、ふと」では、たくさんの点をどう処理するか悩みました。
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9/20「ロシュ限界」(180°回転型)
ロシュ限界とは、惑星などの天体が、破壊されずにほかの天体に接近できる限界の距離のこと…とwikiにあります。
姫森ルーナ型での対応です。
グニャッとしたパースがお気に入りです。
「ュ」の形を残しつつ、「田」とも対応せねばならないため、「限」の可読性に1番気を使いましたね。
まさしく、可読性が破壊されずに「ュ」と「田」に接近できる限界を攻めました。
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9/20「ネオユニヴァース」(鏡像式旋回型)
おなじみ、馬名からのアンビグラム。
120°旋回対応をしています。
何故こんな角度の旋回型を選んだのかと言うと、ほかの型で軒並み諦めたからに他なりません。
比較的難度の低い対応ばかり拾って作ってきた、私のアンビ制作の過去が浮き彫りになった気分です。
相当激ヤバな対応を組んでいますが、太線細線の区別が出来ているのか、不思議と読める気がします。
いや〜デザイン対応が上手くいくと気持ちがいいですね。
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9/21「ラグランジュ点2」(180°回転型)
お題は、二つの天体系に放り込まれた第三の天体が、安定して存在できる地点群の名称…から。
結構ハマり対応なんじゃないでしょうか。
「点」の省略も上手くいった気がします。
直線縛りでカクカクッと書くの、あんまり得意ではないんですが、良い感じに出来たかなと思います。
「2」の下で余っている「ラ」1画目、ここでは下線として説明付けていますが
今の私ならココを2つ目の回転中心として、敷詰回転型でしょうね。間違いないです。
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9/21「定期預金」(180°回転型)
これはア局毎週お題「定」でしたね。
以前研究していた、人力交差法です。
フォントを下に敷いて、両文字の間を取るイメージで制作しました。
「定/金」なんて気に入っています。左上優先の法則が上手く活きている気がしますよね。
ボツとその他
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9/4「陸」(90°回転重畳型)
「陸」の回転重畳。
「阝/儿」から目を付けました。
あんましバランス良くないですが、過不足無く対応するのは以外で面白かったです。
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9/4「水陸両用」(90°回転重畳型)
上述、「陸」の回転重畳を利用したアイデア。
「水」と「陸」を重ねてしまえ!という発想、面白ですね。
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9/4「防災の日」
3面対応ですね〜。パーツが上手く噛み合う!とは思ったのですが、この配置を実現できる敷詰パターンが分からず匙投げ。
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9/5「鬱/個コ川水水田」(敷詰回転型?)
通話にて、敷詰アンビグラムを解説しよう!と即興で作ったものです。
お題の意味不明さには触れないでほしい…。
これは、「アルタイの断崖」や「丸サ進行」と同じような、90°環状敷詰の…アレ。
「敷詰回転型」として説明しちゃいましたが、未だに何型なのかよく分かっとらん敷詰ですし、少なくとも一般に語られる敷詰回転型ではないです。
なんなんだ!これはなんなんだ……!!
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9/7「咎人人人人人」(交換型、寄せ字)
かささぎさん作「咎人」のオマージュ。
珍しくちゃんとふざけています。
それにしても、「人」の柔軟性はスゴイ…。
かささぎさんの「咎人」、物凄いのでぜひご覧下さい。
アンビグラム「咎人」 pic.twitter.com/dGM05Wvj8j
— かさかささぎ☂ (@ksssssssasagi3) September 7, 2024
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9/9「ゼンノロブロイ」(鏡像型)
馬ですね〜!(雑)
ちょっと見づらくて申し訳ないですが、文様群で言うp4m、像が8個出てくる対称定規での製作途中。
右上のブロックに「ゼロンロイブ」の順で文字が並んでいて、
「ノ」は「ゼ」の左隣にあります。
ほとんど斜め軸の鏡像型なんですが、「ゼ/ノ」のみ垂直軸で対応するので、むむむ…という感じ。
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9/9「レジにて半額」(180°回転型)
レジにて半額。語呂が良い。
「レジにて半/額」ですが、字形バランスを取るのが難しそう。
ボツ理由は、単純に忘れ去ってしまったからです。
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9/11「貫通」(敷詰回転型、もしくは180°回転+交換型)
ア局毎週お題、「通」でしたね〜。
180°回転対応で組みつつ、余った線は敷き詰めることで全て「貫」4画目の横線に!まさしく文字の中を横線が貫通!という感じのコンセプトでした。上手くいっていない。
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9/14「航路情報」(90°旋回型)
これも毎週お題を発端として作り始めた記憶があります。「海上交通センター」からの流れでしょうか。
「路/報」があまりにも上手くいっているので、「航/情」も上手くいってほしかった…。
白抜きされているのは、慣れない図地反転型に手を出してみたが結局何も見えなかった…という残骸です。
やはり「路/報」が上手くいきすぎているので、数か月越しに完成させてみました。↓
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難点だった「航/情」は、90°回転+交換によって上手くいきました。
「舟」中央に「忄」を見い出し、そこから対応出来そうな場所を探し、パーツが余らないように工夫して…という感じです。
いろいろ対応の選択肢はありましたが、「青」の大量の横線を余さず組める対応案を探りましたね。
線端の斜めの切り欠きは、突出する場所(「路」の下部など)を自然に見せつつ、
交換の途切れ目(「忄」の下と「青」の右端、「舟」の左上と「亢」の折れ曲がりなど)の表現にも活かされています。
ひとつの手法でいろいろ説明できるというのが、大変素晴らしいです。
過去に作れなかったものが作れるようになっていると、気持ちが良いですね~。
そして、敷詰は偉大でした。
後書き
皆様、もう24年も終わりますよ。
↑↑↑去年書いた文言。かなり終わっている。
いつもありがとうございます。
アンビグラムまとめは現在去年8月までの作品をまとめ終わりました。
決して義務的に書くものじゃないんですが、こうも執筆が遅れていると心配になりますね。
あまり覚えていない昔のアンビは一旦置いておいて、最近のアンビ群を先にまとめちゃおうかな〜なんて思ったりもしています。
最後までお読み頂き本当にありがとうございました!
アンビグラムまとめ⑦でした。