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アンビグラムまとめ⑤
前書き
ご無沙汰しております。タコぬです。
例の如くTwitter(@TAKONU_ma)に投稿したアンビグラムが増えてきたため、動機とキャプションと反省を書いてまとめます。
…が、溜まってきたどころではありませんね。机を占領し床にまで溢れちゃってますね。
というのも、多忙や怠惰が起因して記事を長らく書いておりませんでした。
まとめたいからまとめているのに、それすら怠ってしまうのは甚だ不甲斐ないです。
前回のまとめ記事から3か月ほど経ち、まとめられていないノラのアンビグラムは数えたら140枚以上ありました。
確か約30枚ごとに記事を出すと過去に言った気がしますから、今あるアンビグラムだけでも記事を5回書かねばいけない訳ですね。
このページでは7月15日投稿「祝日だよ」から、8月10日投稿「ヤマニンゼファー」までを紹介します。
正直その頃の拙作の記憶は殆ど失われている気がしますが、覚えていることを頼りに色々書いてみようと思います。
Twitterリンクを添付していると、時折画像が表示されない場合があるため、今回から画像での添付としました。
それではどうぞ。
7月第3週(7/15~7/20)
![](https://assets.st-note.com/img/1729557000-etKRTG0YwSFigc8Xa7v5VObo.png?width=1200)
7/15「祝日だよ」(180°回転型)
投稿日は祝日でした。
着想は「月曜が近いよbot」さんの投稿から。描いたフォントはそれ由来です。
より少ないパーツでシンプルに見せねばならなかったため、「ネ/よ」の形に多少苦戦しました。
しかしやはり、読みづらいとすればそこでしょうか。
濁点など、点を繋げて線と対応させられるのは面の広いフォントの特権ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729557184-cFt0p1KbzknvojRiPyBfEL4s.png?width=1200)
7/16「眼科」(180°回転型)
床に敷き詰められた正方形のタイルを眺めていたら思いつきました。9枚のタイルの枠線をまず「眼」に空目し、次に「科」が見えました。
線を省略する・曖昧にする必要があることからドットでの清書です。
「眼」を「眠」と読めてしまう問題がありましたが、正直「眠科」でも「がんか」と読めるんじゃないかと思い放り投げました。
そもそも「眼」と「眠」を勘違いしたまま制作し投稿した恐れもあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729557738-xGXguYbn1hfPDk4l7K9Tmi6V.png?width=1200)
7/16「火垂る」(180°回転型)
かささぎさんのdiscordサーバーで通話中、この言葉が回せそうだと教えて頂いたため、すぐさま制作しました。
「垂」は比較的簡単ですが、「火/る」はパーツの嚙み合いが少なく、「火」を45°傾けるような、特殊な形で対応を図りました。
「火垂る」は「蛍」の同意語だと思っていましたが、検索したところどうやら『火垂るの墓』でのみ使われる表現のようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729557848-9PonbtHkdpWTE65OYqFfNx2w.png?width=1200)
7/17「アルタイの断崖」(90°環状敷詰・並進敷詰 振動同一型)
「アルタイの断崖」とは、月面に存在する大規模な断崖の名称です。
文字を順不同で環状敷詰の中に詰め込むニュアンスの敷詰をしています。
題材を用意してから制作しました。「断(左部)/崖(下部)」から考え始めたと思います。
幸運にも「断/崖」以外にも形状が一致するパーツが多かったため、デザインの方にも力を入れることができました。
プリント基板や古代文明の壁画のようでカッコイイと私は思いますがね。
同じパーツを全て2回ずつ使用する必要があったのですが、「イ」の処理に悩んだ結果、「イ」内で同じパーツを2回消費することで解決しました。
こうした一筋縄でない対応も気づけて良かったと思います。
反省として、文字に使用する部位が図の上側に偏っており、その結果文字をバランスよく並べられませんでした。仕方無いようにも思いますが、実際制作時に図の上半分だけを視野に入れていたため私に責任があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729558404-qbZAPYD7xUj5tlT2BHnKW0fu.png?width=1200)
7/17「ヒシミラクル」(敷詰回転型)
競走馬「ヒシミラクル」ですが、発案やデザインは『ウマ娘』に登場する同名のキャラクターからです。
180°回転型で「ヒ/ク」「シ/ミ」「ラ/ル」の対応を見つけられましたが、配置に難があった結果敷き詰めて解決しました。
「ラ/ル」ですが、綺麗に対応させるためには左右反転を挟む必要があり、仕方が無いので「ラ」は反転した形のまま敷き詰めました。
若干ズルいですが、「左右反転させても可読性がある」というテクニックだと解釈すれば許されると信じています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729558453-fduKhw2I0JzTHsUcW3aFZ5t6.png?width=1200)
7/18「併走」(90°回転重畳型)
「併」と「走」の旋回対応ですが、密度差解消のため図の面積を「併」に偏らせ重畳型としました。
にんべんと「走」下部の一致から見つけた対応で、可読性を十分維持できる程度にはアンビリティがありました。しかし、このように「併」に密度を寄せる対処をしたとしても、線が一部余っていて若干心残りです。
線の余剰は水玉などの意匠で誤魔化せたと思っていますが、まあ考えすぎかもしれませんね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729558574-PTmG2lx8ejY0Dd4uUFbHyL9V.png?width=1200)
7/18「娶る」(180°回転型)
ア局への投稿から頂いたお題です。
この文字配置については、Σさん作「暫定」から着想を得ています。
線の貫通や画数を誤魔化すため図の広いフォントで清書しましたが、「る」相当の部分が他パーツと繋がっていると可読性が落ちるため、そこだけは気を付けたつもりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729558807-hQGE9wcm1bRrJoC6aYfqDVHM.png?width=1200)
7/19「カルストンライトオ」(180°回転型)
馬名のアンビグラムです。
対応には悩みました。何度か考えなおし、一応最善を尽くしたつもりではあります。
「対応しない線をワンポイントデザインに置き換える」という基礎的なアンビグラムテクニックを使用出来ているので私は満足していますね。
上下の「Calstone/Light O」も同様に回転型アンビグラムとして付け足しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729559002-4ZxrP1FpCdzjeqmkUu0RGL5A.png?width=1200)
7/19「最高速」(敷詰回転型)
上の「カルストンライトオ」と同じ場所からワードを拾いました。
「最(下部)/速」から対応を見つけたと思います。
180°回転型として描く場合、対応の都合上文字の順番が逆転してしまうため、敷き詰めて敷詰回転型としました。上で紹介した「ヒシミラクル」と同じ考えの敷詰ですね。
敷詰回転型は便利です。180°回転型の上位互換のような感じがします。
7月第4週(7/21~7/27)
![](https://assets.st-note.com/img/1729559841-2uDl9FYrB6XENATPJgnLIyqG.png?width=1200)
7/21「前提」(鏡像式旋回型)
ア局毎週お題「前」にて制作しました。過去作「新宿」のような、字形省略の試みです。
「前」の省略への耐久性は相当あると見込み、かなり大胆に線を減らしてみましたね。
その試みが相当ギリギリな可読性を生みました。検証してみましたが、「前」は見る日や気分によって読める時と読めない時がありました。
「提」右下部分のカーブを減らし、「前」にパーツを寄せればもっと読みやすくなるかもしれませんね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729560016-a3eNK5PngvjxTFp0X9qd1DuW.png?width=1200)
7/21「前後」(90°旋回型)
同様にア局毎週お題「前」に投稿したものです。
そこはかとなく対応しそうな2文字ですが、実際は構造の違いや密度の違いなどがあり、簡単そうで難しいアンビグラムだった記憶があります。
見返して思いましたが、対応に順ずるフォント選びは相当重要かもしれません。
同時に、可読性を維持したい場合、アンビリティが低ければ低いほど最適なフォントの選択肢は限られてゆくのでしょうね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729560269-AMOXNnroHbS1F7d9vEf5KgDi.png?width=1200)
7/23「下方修正」(180°回転型)
どこかで単語を見て着想を得ました(曖昧な記憶)。
ワードのイメージから、明朝体での清書に挑戦しています。
余剰を上手に表現出来ていない点、そして字の拙さが心残りですね…。
明朝体アンビグラムでカッコよさを醸し出すコツを掴みたいものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729560816-WSZakBQbAt46Hp1xjGVX8niP.png?width=1200)
7/24「前傾姿勢」(鏡像型)
ア局毎週お題「前」です。
「前/勢」は水平軸、「傾/姿」は45°傾けた軸で鏡像対応を行います。
そのため、文字と軸を前傾させているわけです。
この2種類の角度を共存させる技術を最初に見た時は驚きました。
実際にこうして作れているわけですが、未だに感覚は掴めていない気がします。これを頭の中でできる方々は凄いです…。
![](https://assets.st-note.com/img/1729561206-eg4Z7CsTfr9RvEpdXuLtOPkn.png?width=1200)
7/24「ア欲不振」(90°旋回型)
「ア欲」とは「食欲」同様に、アンビグラムを作る欲求をイメージした造語です。つまり「ア欲不振」とは「アンビグラムを作る気力が湧かない」ということでしょう。
「欲/振」は予想外の好対応をしてくれました。「ア/不」による線の余りは文字を強調する下線に昇華させたつもりです。
この一枚は「アンビグラムを作る気力が無いことをネタにアンビグラムを作りたい」という若干矛盾した動機で生まれています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729561388-65BXo4sS1vlpzcxrWJDqkmtu.png?width=1200)
7/26「急発進」(180°回転型)
ア局でのアンビグラムしりとりに投稿するつもりで完成させました。
そして投稿直前、しりとりに適さないワードであることに気が付きました。
「急/進」において、構造の一致は見られるものの密度差に差があったため
「851ゴチカクット」を参考に太線を使いデフォルメしました。
バランスの良さが自信です。
![](https://assets.st-note.com/img/1729561489-4Jj6pQX3zbi8ZtFNPoV0c5DO.png?width=1200)
7/27「既知の海」(180°回転型)
月面の地形の名称から。
なるべく読みやすいよう調整に調整を重ねたことを覚えていますが、「既」に漠然とした読みづらさが残っている気がしてなりません。
作成時、読みづらさの原因は「海」第七画のハネにあると思っていました。
ナールなどのフォントではこの部分が描かれていませんから、ここはバッサリ切り落としちゃっても良かったのかな、なんて思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729561804-B4IU1E25HuYOft6bC90SAneq.png?width=1200)
7/27「鵲」(180°回転型)
アンビグラム作家のかささぎさんから。
先行作があり、私が凝っている太字の対応で描いてみたくなりました。
「鳥」1画目と8画目の対応がお気に入りです。
無いに等しいかもしれませんが、突き出る突き出ないを揺らす場所では隅をなだらかに加工しています。
7月第5週・8月第1週(7/28~8/3)
![](https://assets.st-note.com/img/1727054433-Fv9c2sUrhZdDCfbzitGjIR51.png?width=1200)
7/28「アイビスサマーダッシュ」(180°回転型)
同日に新潟競馬場で行われたGⅢレースから。
作りながら対応を探したためか、色分けをしなければ読めない程文字が複雑に絡み合いました。
「サ/濁点+ツの点」など、余剰を生ませたくない気持ちの表れかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1727054762-zt7oqDkuQHgbWTSL9ivC1fZB.png?width=1200)
7/28「新潟競馬場」(180°回転型)
同様にアイビスサマーダッシュから得た着想です。
交差法のように機械的な処理をしつつも、「潟/馬」の菱形のように、従来からある人間的な手法も使うことがコンセプトです。
交差法に可能性を感じた以上、それが「画像処理でしか作れない技術」であるのは非常に勿体なかったですから、このようなものを作れて満足しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1727055561-Olrs6RMXvJP0bkdYIzZ2yAc4.png?width=1200)
7/29「阿寒湖特別」(90°回転重畳型)
またまた競馬、前日にあったレースから。
「阿」が回転重畳してほしそうな形であること、そして「寒/湖」が好い対応をしそうなことは予想していましたから、残りの「特/別」が奇跡的に噛み合ってくれて嬉しかったです。
「阿」に関して、もう少しバランスの良い形は無い物かと思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1727056450-1YgPFRJNwtbuiZqWr3GmdsQ4.png?width=1200)
7/29「旧理科準備室」(45°環状敷詰 振動同一型)
ウマ娘由来のワードです。
文字のパーツを検証した結果90°環状敷詰のアンビグラムに出来そうでしたが、順当に並べただけでは「宀」と「十(準)」が余るため敷き詰めの角度を工夫し解決しました。
題材を用意した上でアンビグラムを作ることを繰り返していると、時々こういった想像の範疇を越えた対応が出てきます。
反省しているのはフォントで、敷き詰めてまで良い対応をしているのにも関わらず可読性が低い事が残念です。「理」「準」の字形崩しへの耐久性が低いことが予想外でした。
余談ですが作画にすっごく苦労しまして、ペイントソフトの都合上出来ることが限られていますから、目分量で角度を調節するなどしてようやく環状敷詰が完成しました。
ですから、色を塗って「可読性が低い!」と気づいたときには既に遅く、もうどうにもできなかったわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1727058830-idEmxStuaQ3loPJzL5wejrCH.png?width=1200)
7/30「天地の差」(90°環状敷詰・並進敷詰 振動同一型)
ア局毎週お題「地」より。
「の差」に相当する部分を倒すと「天地」が現れる、というニュアンスの敷詰です。
「地」のパーツをこじ開けて「天」が割り込んでいるのがチャームポイントですね。
「地」のへんとつくりが離れていても自然に読めるよう、「天」をなるべく薄く収めつつ、パーツの横幅を広めにとり不自然さを抑えようとしています。
「土/の」があまり上手じゃない印象があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729544039-lx74yRGfQDLwh3kr2YU8PJ5O.png?width=1200)
8/2「真夏 夏草」(180°回転型)
8月のみんビグラム、お題は「真夏/夏草」でした。
お題でおすすめされていた「180°回転共存型」とは少し違う解釈の対応です。「夏」の一部を回転中心に置いている点ですね。これにより「真夏/夏草」の回転共存ではなく「真夏 夏草」の回転同一とみなされるようになります。
ペン字風のアナログチックなフォントを描こうとしましたが、あまり納得のいく出来ではありません。
ミミズがのたうち回ったような「manatsu/natsukusa」の回転共存も添えてあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729544735-1nsBwDSEdTvWGl5gkQaLoK0C.png?width=1200)
8/2「真夏 夏草」(180°回転型)
またまたみんビグラム。
前作とは対応先を変えての制作です。
「真」「夏」「草」がどれも似たような構造をしており、色々な対応を組めそうでしたね。
太字なフォントで描くメリットの一つに、「目/日」のようなスリットの本数を利用した対応があります。正直可読性はあまり上がっていませんが、やりたいことは出来たと思います。
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8/3「無関心」(敷詰回転型)
ア局毎週お題「心」です。
「心関無」を並べて「無関心」に区切りなおす、というニュアンスの敷詰をしています。
個人的にもんがまえが苦手で、「無」のように一致した構造が無ければなかなか制作に踏み出せません。
「灬/心」では、水玉の装飾を効果的に使えたと思います。
珍しく、ア局にて画面配信をしながら制作をしました。アンビグラムの制作過程を人に見せるのは初めてでしたから、柄にもなく少し緊張していた気がします…。
![](https://assets.st-note.com/img/1729545907-LhyEX3JB6igqaUGdoIYZtFOf.png?width=1200)
8/3「心身」(回転重畳型)
同じく毎週お題の「心」に投稿したものです。
回転重畳と言えば90°ですが、今回は字を良く見せるために特殊な角度で重畳しました。なかなか面白いと思います。
筆文字はもう少し派手にしても良かったのかなぁとも思っています。
8月第2週(8/4~8/10)
![](https://assets.st-note.com/img/1729546639-BSYezJ4inIgw3VXrsWxGPAm9.png?width=1200)
8/4「浮世絵」(180°回転型)
ア局のしりとりに投げたものでした。
「浮/絵」のアンビリティの高さは全くの予想外でした。ここまで良い対応を見つけられると流石に嬉しくなりますね。
「世」の180°回転同一には少し悩みました。この形の他にも、まだまだ対応の可能性はあると思います。
パーツの突出が多少ネックでしたが、ほとんどデザインの範疇に抑えられたと思います。
結局心残りはありませんね。お気に入りのアンビグラムです。
![](https://assets.st-note.com/img/1729547867-xQwMU0VaLA39rKm8qCtbFO45.png?width=1200)
8/6「朋有り遠方より来たる」(180°回転型)
ご存じ論語の一節。どうして制作に至ったのかよく分かりませんが、多分長めの既存ワードで何かしら作りたかったのだと思います。
「辶/方」では、形をまるまる「方」に寄せてしまっていますが、こういった対応が私は好きです。「耐久性の低い方にパーツを寄せる」の究極形ですよね。やっていて楽しいです。
「来」第七画を「朋」のハネとみなしているところに、余剰嫌いの性格が出ている気がしますね…。無理に対応させなくても良いと思いますが。
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8/8「経済」「破綻」(180°回転型)
経済が破綻するイメージで描きました。2つの単語、それぞれが回転対称になっています。
パーツの形にとらわれない、直線を活かした対応がテーマでした。
「皮/糸」の対応は過去に作った、確か「破線」で既に気づいていましたね。
なるべく過不足を無くそうと尽力したつもりでしたが、後に野村一晟さんの「破綻」を見つけ、あまりの過不足の無さに「その手が…!」と驚きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729551472-LwW3bJBtVlmO0uFiDYa6XrCP.png?width=1200)
8/9「月アを見る会」(敷詰回転型)
毎月恒例「月刊アンビグラム」が発刊され、ア局の通話で「月アを見る会」が開かれました。
「を会月見アる(180°回転型)」の、文字の並びを整えるための敷詰です。
何か対応技術に影響していそうな袋文字の線がありますが、これは対応と何も関係の無い装飾です。「作字として良く見せること」も大事にしていきたいですからね...!
反省点は「見」の可読性の低さですね…。なるべく形は寄せたのですが、「夏」っぽい気配を感じます。
文字の配置、装飾は気に入っています。対称定規を使う以上、制作の過程で文字はずっと画面中央にいますから、完成後に文字を中央から逸らすという発想にはなかなか至れないものでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1729552220-0bY7mO8lXGr5C6nEiMTft2Fw.png?width=1200)
8/10「小枝/小技」(180°回転共存型)
チョコ菓子「小枝」のパッケージが「小技」に見えるというネタです。
木へんと手へんしか違いがありませんから、やっていることは単語単体での180°回転型に近いですね。
ア局毎週お題の「技」に投稿したものです。
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8/10「ヤマニンゼファー」(180°回転型)
またまた馬名アンビグラムですね。ウマ娘アンビグラムでもあります。
対応場所を探しているうちに複雑な文字組みになってしまいました。
カタカナは直線的でシンプルな文字ですから、アンビグラムにする場合対応の探し方が他と少し違う感覚な気がします。
カタカナアンビグラムの特徴として、「マ(第一画)/ァ(第一角)」のように、対応先で所属する文字の異なる線が多いというものがあるかもしれません。
その結果、こういった複雑な文字配置になることが多々あります。
ボツとその他
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7月「疾風迅雷」(180°回転型)
着想はウマ娘から。タマモクロスの服に書いてある文字です。フォントもそこが由来です。
「疾/雷」の対応に悩んだ末、諦めて放置してしまいました。
カミナリのデザインはナイスなアイデアだと思いましたが、「やまいだれが上手く対応しない」「"雪"に見える」等の問題もあります。
一方「風/迅」はフォントと袋文字を活かした良い対応をしますし、ボツで終わらせるのは少し勿体ないと感じますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729565116-sGEXlvAz8JDRjy5kWuo2M3if.png?width=1200)
7月「TAILWIND」(180°回転型)
良い対応を思いついていますし、整った線でデザインも悪く無いと思います。
ですが、線を平行に描くことは「縛り」にもなります。ここでは平行線に無理に拘ったため可読性が上がらず、ボツの要因になりました。
デザインは他にもボツの要因となっていて、自分のソフトでは「D」の曲線を綺麗に描くことが難しかった点です。
そして何より、「I」を忘れています。言語道断ですね…。
パースやカーブを頑張って描きあげたのちにこれが発覚したわけですから、結局匙を投げてしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1729566220-CoOJlGWdVcQHT3hRLpDg849e.png?width=1200)
7月「飛翔体」(180°回転型)
上が下書き、下が製作途中で放棄された清書です。
単語の響きの良さに魅了されて制作しましたが、清書の末に可読性の上がらなさに気づきやめてしまいました。
悩んだのは「翔」でしたね…。「羽」があまりにも上手く行かず、試行錯誤しましたが結局どうにもなりませんでした。
アンビグラムを制作していて、予想外に字形崩しへの耐久性がある文字を発見することもありますが、逆に予想外に耐久性の低い文字を見つけることもあるということですね…。
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8月「教」(鏡像型)
斜め鏡像の「教」です。
これを使える三文字の単語を探してしましたが、調子が悪くそのままお蔵入りとなってしまいました。
可読性だけ見れば上出来ですし、今後何かしらに使う日が来るかもしれません。
でなければア局にでも貼り付けて、どなたかが拾ってくれるのを祈るしかないでしょう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1729567156-RfB0L6qXU3lWGgokEtrZ5mCv.png?width=1200)
7/19「最前列」
ア局毎週お題の「前」に投稿しようと画策していたものです。
ニュアンスとしては「耳/月」「又/歹」「刂/刂」がそれぞれ対称に、「日」「䒑」が単体で対称であるといった感じです。
敷詰鏡像型、もしくは敷詰回転型として成立させられると思いましたが、試行錯誤の末諦めました。
その原因の一つが、配置の難しさです。
下書きの画像に描いてあるとおり、一つの法則のみでパーツの配置を説明するのが非常に難しく、考えるうちにどんどん分からなくなっていった記憶があります。
敷詰アンビグラムへの理解が足りていなかったことも大きな原因です。
鏡像関係にあるパーツを規則正しく配置すれば敷詰鏡像型になる、となんとなく解釈していたことが誤りでした。
良い対応だからこそ未完に終わったことが惜しいですし、良い対応を手放したくなかったことが一番の失敗の原因とも言えるかもしれません。
![](https://assets.st-note.com/img/1729569482-8ndXZ26q1ONEPuoDrmxicVFe.png?width=1200)
7/16「得撫」(回転重畳型)
ボツ以外にも色々ありましたので載せておきます。
これは通話中に話題に上がり、そのまま制作した「得撫」です。
文字の並びが入れ替わっていること、簡易的に制作したものだったことからタグを付けての投稿はしていませんでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1729569905-pCKX4caylNx6GAtrV8Ewo5ue.png?width=1200)
7/15「ま」(180°回転型)
noteのマガジンバナー用に作った「ま」、「まとめ」の「ま」です。
紹介するほどでもないです。
デザインは少し凝り、デフォルトのバナーに配色を寄せています。
![](https://assets.st-note.com/img/1729570292-RNQgLMcV5Tq7uDa8oCE3JIS6.png?width=1200)
7/25「珈琲」(振動型)
確か、ア局の「wip・習作・ボツ」チャンネルでえむゆさんが投稿していらっしゃった「珈琲(振動型)」からの着想でした。
フォント「M PLUS 2 Black」を細工して作りました。
両文字ともに「珈琲」以外で見る事の無い漢字なこともあり、読むのは容易ですね。
余談ですが、「珈琲」の他にも「蒟蒻」や「葡萄」など、「振動ビリティの高い食べ物」がいくらかありますよね。
なんとも面白いです。他にも無いか調べ上げたくなりますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1729570971-vnZCxlkAXU0MqSpdL6PHOhm5.png?width=1200)
8/10「塩ビグラム」(180°回転型)
またまた通話中の産物。どなたかが発言した洒落ですが、語呂が良くて気に入ったのでアンビグラムに起こしました。
「塩/グラム」は可愛いと思いますが、「ビ」の禍々しさが凄いです。
一体どうしてこんな異形にしてしまったのでしょうか...。
後書き
以上、私が7月中盤~8月序盤に作ったアンビグラムたちでした。
猛暑日の中作られたアンビグラムが、すっかり涼しくなってから記事にされている事態。全く情けないです。
もし記事を待っていたという方がいましたら、本当に申し訳無いです!
正直、少しくらい怠っても全然大丈夫だと、記事も2回くらい書けばすぐにTwitterの更新に追いつくと思っていました。
まさかこの記事含め5回分も溜まっていたとは…。不覚でした…。
私としても書きたいことはありますし、ちまちまと頑張ろうと思います…。
次の記事では9月初めごろまでの拙作がまとめられると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました…!!