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突発的レア投票「イニストラード:真夜中の狩り」

はじめに

どうも。たこめがねです。

いやいや、どうも。私、最近はMtGアリーナなどを遊んだりしています。
このMtGアリーナというゲームはDCGというやつでしてね。略さず称すれば、デジタルカードゲーム、という区分ですね。そしてアリーナも他のDCGと同様に、DCGにはつきものの、ユーザーの頭を悩ませる選択があるのですよ。
すなわち、カード生成の優先順位

DCGは、有限なゲーム内リソースでカードの購入などを行わせる形式のものがほとんどです。その結果、全てのカードを手に入れるというのは難しいのですね。
すると問題があるわけです。興味を持ったカードをすぐに生成して、あっちへふらふら、こっちへふらふら、といくつものカードやデッキに手出しをしていると、新しいカードを手に入れるためのリソースが底をついてしまうのです。
こうなると大変、さらに欲しいカードがあっても手に入らない、今のデッキを強化することもできない。金縛りのようなゲーム体験は大変不快でしょう。

なので、カードを生成する優先順位を決める必要があるわけですね。これ大事。

これにより、ちくしょうめ、有限なリソースであっても満足度の高いゲーム体験を得られるという算段なわけです。やったね。

では、次にどんな方法で優先順位を決めるかですが……。
私はまったく自分の心が囁く興味に従うばかりの人間でして、数値的な指標を外部に求めることはできないでしょう。ええとつまり、ここで具体的に言いたいことは、トーナメントで入賞したデッキリストにはカード生成に値する価値を見出さないのです。これはカード生成の指針を決める上で有力なコンパスを一つ失ってるようなものです。
しかし、ふらふらしたカード生成は前述した通りのリソースの枯渇に繋がります。それだけは避けたい

ところで、MtGの日本語公式サイトには読み物が掲載されていることをご存知でしょうか。
MtG開発チームはその内部のデザイン過程をかなりの割合発表しており、例えばゲームデザインを志す人にもそれらの情報は価値が高いでしょう。
私もMtGというゲームを愛好している者として、興味深く記事を読んでいます。
そしてその公式記事のいくつかに、開発チームが行うデザイン過程の一つ、「レア投票」が出てきます。
はい、タイトル回収!

「レア投票」
具体的な手法としては、デザイン中のレアカードを展示して(MtGに関係していない部署も含めて)会社内の人たちに面白いか興味深いかなどの評価をもらうそうです。
ここで誰かから高得点を取るということは、それを喜ぶユーザーが期待できるということ。逆に中庸な点を取るものは嫌われもしないが好かれもしないのでボツ。まあ、大雑把にそういう工程とのことです。
詳細は公式サイトを見てね!

レア投票は、デザインしているレアカードが心躍るものかを評価する指標となるわけですね。
では。それはカード生成の指標にもなるのではないか?
心躍るカード、それを使う心躍るデッキ。それらを見つけ出すためにレア投票が使えるのではないか。
レア投票、やってみるかー!

最終的な目標は、MtGアリーナにおけるカード生成。
有限なリソースで可能な限り楽しむために。
たこめがねが心躍るものを見つけに行きましょう。

※このレア投票は、可能なら「イニストラード:真夜中の狩り」〜「ニューカペナの街角」までの1年間のカードセットのものを評価するものにしたいです。分量の問題で分割させてもらいますし、労力の問題で次以降の記事はないかもしれませんが。
※評価基準は「たこめがねが心躍るかどうか」。強い?環境で活躍する?知らね〜!! 俺のゲームは俺の喜ぶものが優先されるんじゃ〜い!!

レア投票「イニストラード:真夜中の狩り」

※評価は最高10得点。採点基準は感覚。
※特定個人の心躍るかを基準にしているため、非常に利己的な点数表になります。あしからず。
※得点の大小は、6点から見どころあり、7点以上からお気に入り候補、くらいの緩い基準のものとして見てください。

・《粗暴な聖戦士》
6点
除去持ち生物、火炎舌のカヴーですね。興奮よりカードパワーで採用するやつ。
除去内蔵生物はビートダウン的に加点。変身すると先制攻撃と護法持つのは赤らしくて好み。でも変身って難しいからね。

・《輝かしい聖戦士、エーデリン》
4点
パワーが高くなりづらい。トークンのサイズが小さい。

・《運命的不在》
5点
使いやすい除去。それだけ。

・《シガルダの輝き》
5点
ライフ戦略に興味あるなら面白そう。俺は興味ないわ。

・《静寂の呪い》
2点
先置きピンポイントメタ、つまらない。スパイクが好きそう。

・《大群退治》
6点
全体除去らしい軽減条件は実用的かは知らないが好ましい。コントロールに興味ないからここ。

・《日金の歩哨》
7点
標準以上のサイズ、相手によるがぶっ刺さることのある追放効果。2マナを埋める存在として偉い要素が集まっている。集会効果のプロテクション類似も役に立つ気配がある。白はこういう優等生な低マナ生物をもらいがちでズルいと思う。

・《不朽の天使》
6点
セカンドゲーム(通常のマジックと違う勝利条件を模索させる、ということ)系の効果かと思ったけど、二段攻撃と敗北を自分のサイズアップとトレードできる、保険的なカードだった。二段攻撃が好きで保険も嫌いじゃないのでここら辺。

・《剛胆な敵対者》
8点
及第点のサイズをした2マナ生物に全体強化のモードが組み込まれてる。実質キッカーのコストも2マナと安め。強いぞー。えらいぞー。
横に小さいのを並べるのも縦に大きいのに頼るのでもサイズアップは偉い。生物が全体強化の役割を担えるのは高評価、非生物より潰しが効く。

・《シガルダ教の救済者》
6点
2体リアニメイトは偉いね。全体除去のリカバリーとかしてくれそう。しかし、墓地を必要とする=事前準備が要る、ということで雑なビートダウンでは使いづらいのも透けて見える。

・《怪しげな密航者》
7点
戦場の状況を無視して毎ターン殴ってそうなやつ。こういう真っ当なゲームとは別枠で動いてるカードから得られる栄養がある。単体で動けるならず者はパーティーに使えるしね。

・《心悪しき隠遁者》
8点
非クリーチャー限定とはいえ1マナ起動で《マナ漏出》。低コストの青なのに標準的なパワー、重くない降霊コストから飛行と優良効果、ウィザード部族(パーティーなどで使える)。強いことの寄せ集め。手なりで使っても相手に嫌な顔させられる類かもしれんね。

・《移植された自我》
3点
コントロール奪取はあまりないので供給があることは良い。フレイバー的には生け贄を相手生物に埋め込んで操るのかなー?

・《監視の呪い》
4点
置きドローはいいよね。私がロングゲームを志向してないのであまり点は高くない。

・《記憶の氾濫》
7点
濾過枚数を自分のマナコストで勘定するが、それがフラッシュバックコストによって可変するのが面白い。インスタントなこともあって性能もよさげ。いいね。

・《十三嗜好症》
3点
面倒な特殊勝利はあまり食指が向かない。マジックというのは平常なゲームをしていれば手札がどんどん減るものなので、その点でも難しいことが書いてある。このカードは私向きではないけど、好きな人はいるだろうね。

・《上流階級の霊》
6点
ロードは好き寄り。軽減が墓地にしかかからないのが不満点。これ自体が重く感じることもあると思う。変身しないとスピリットにならない生物も多いしなー、周りに恵まれない感がありそう。

・《ヘドロの怪物》
3点
ヘドロまみれだぞ〜。わざわざ使うことはなさそうな塩梅のやつ。

・《戯れ児の縫い師》
7点
トークンを産んでぇ!強化するぅ! 面白さで加点。スペル系を扱ったことがないのでそこまで点は伸びない。条件が気に食わないだけで、面白いよ、ほんとう。

・《溺神の信奉者、リーア》
5点
ブチ切れスペル中毒者。雑なアド稼ぎすぎて出したらゲームエンドになりそう。ここまで派手なら加点もするよ。

・《幽体の敵対者》
8点
飛行でコスト相応のパワー持ってるだけでも偉いね。さらに低コストの擬似キッカーでフェイズ・アウトを使い自分のカードを守ることができる。瞬速生物なので他のインスタントと併せることができて、例えば相手の行動を見てからマナを打ち消しに注ぐか生物に注ぐかを選べるのも偉い。シンプルに偉いのでここ。

・《ヒルの呪い》
4点
変身後含めて呪いのフレーバーが濃く出てる、置きドレインが強くないのは知っているけど好き寄り。なのでこの点数。変身がミシュラランドみたいな1ターンのみの生物化かつマナの支払いで起動できたら7〜8点付けてた。

・《墓地の侵入者》
6点
相手して分かるけど護法が邪魔くさい。あとは単純な生物なので興奮要素はない。スタッツと護法で加点してる形だね。

・《グリセルブランドの仮面》
4点
能力こそ付くがサイズアップをしないのは少し白い目で見てしまう。まあ飛行絆魂の組み合わせは間違いなく強い。ドロー効果は明らかにコンボをしてくれと言っているが私はコンボ屋ではない。しかしこのコンボ屋への明らかな希求は好ましいので加点。

・《血統の選別》
2点
ほぼ確定除去、ふーん。トークン一掃、へー。つまりメタゲーム次第の除去、興味ないね。

・《殺戮の専門家》
6点
サイズは良質だが相手に使い道の多いトークンをプレゼントしてしまうのがあまりに頭痛の種。自慢のサイズも大したことないしそもそも地上を走る時点で止められやすい。
ビートダウンに欲しい感じではないし飛行や絆魂の能力語がないのでコントロール向きでもないだろう。どこに入るの……? まあ使う可能性があるとしたらビートダウンでだろうな……。

・《素晴らしき復活術師、ギサ》
7点
ここまでシンプルに強そうなこと書いてあると点も伸びる。好みの範囲外ではあるがかなり強そうで興奮するのでここ。

・《ネファリアのグール呼び、ジャダー》
4点
腐乱持ちを特攻させれば毎ターントークンを生み出せるがそれをする意義も外部に同時に求められる。単独での価値に疑問が残る。パズルのピースのようにハマる場所はあるけれどね。

・《滅びし者の勇者》
8点
ゾンビを組む意義。わらわら湧いてくるゾンビでとんどんサイズアップさせたいところ。出力はカードプール次第ではあるが部族プッシュを受けたゾンビに頭数が足りないということはないだろう。

・《堕落した司教、ジェレン》
3点
条件が回りくどいわりに得られるものが小さい。13はイニストラードの好きな要素なので加点してる。

・《穢れた敵対者》
6点
標準以上のサイズがあるので良し。擬似キッカーで中々の数のトークンを出せるので良し。トークンが腐乱持ちのためマナを注いだ返しに防御に使えないのは悪し。尖ったところのない強さを備えているように見える。中々効率よく攻め手が増えるので加点。

・《食肉鉤虐殺事件》
3点
全体マイナスはカードパワーとしては良さそうだしその後も居座って地道にライフアドバンテージを稼げるのだろう。しかし問題は、私がそういったロングゲームに興味がないことだ。

・《見捨てられし者の王》
3点
標準的なデーモン。墓地活用に大きく能力が振り分けられているが、私は墓地に興味がない。飛行トランプルは優秀なので加点。

・《くすぶる卵》
8点
スペルについてシンプルな見返りをくれる卵。このサイズの飛行が生まれるなら報酬は充分だな。回数制ではなくマナの量でカウントするのもマナカーブ順にカードを使うことを肯定している、丸!

・《無謀な嵐探し》
9点
実質的に速攻、かつ後続にも速攻をばら撒く! サイズも自己バフ込みなら標準! これこそが赤の生物! 赤だからと生物を弱くする輩は火に焼かれてしまえ! 万が一変身してしまえばトランプルまで付く! これこそが赤の生物!
バカ強いわけではないのでこの点数でストップ。でも良いカードよ。

・《家の焼き払い》
3点
トークンを3体も同時に出せるのでコンボで遊べるカード。全体火力だって、ふーん。赤だしね、全体火力くらい環境にいないとね。総じて、俺の方を向いてるカードではない、ということ。

・《ファルケンラスの闘技士》
7点
赤の1/2/1でデメリットなし。まあ文句なし。赤だからね、攻撃に使える生物は必要なものだよ。テキストは無視してもいいし、使う価値自体もありそう。

・《揺らぐ信仰の呪い》
2点
ピンポイントメタ。サイド向け。偏ったメタゲームに向いてる。スパイクが使う道具。俺は使わない。

・《夜を照らす》
5点
X火力自体はいいものだけど代用しやすくもあるので他の点も重視する。プレインズウォーカーと組ませることを推奨されているが、今の赤のプレインズウォーカーにそこまで魅力を感じてないので、わざわざこのカードに頼る必要もなさそうだ。

・《霊炎貯蔵器》
4点
実用性のありそうなサイズの火力と追放ドロー。スペル系コンセプトに強く振られてる。が、コンセプトが濃いカードでもこういった使いやすそうなサイズ感には加点。

・《太陽筋のフェニックス》
6点
パワーがあって何度も蘇る飛行というのは魅力的。しかし昼夜は思い通りにならないものだし、いつ昼夜が変わるか分からずにマナを残すのも嫌な気分になりそう。タフネスが低いのも見るからによくない。

・《血に飢えた敵対者》
7点
スペルに興味はないが、標準サイズに速攻を持ってる以上無視はできない。そもそもビートダウンでも邪魔な生物は焼いて退かすので、そのスペルを再利用する余地はある。単純にサイズアップにも使えるのは速攻と相性がいい。
シンプルな戦力として加点。

・《月の帳の執政》
8点
標準的なサイズのドラゴン。多色パーマネントを使うことが推奨されているが2色デッキが私の主流なので全く問題ない。それより赤で手札が増える効果を持つことが高評価。死亡時の火力もないよりはマシだろう。フォローを効かせてくれるいいドラゴンだろうな。

・《トヴォラーの猟匠》
5点
リミテッドで強そうだね。変身しないと見劣りを感じる。

・《秋の占い師》
3点
地味に役立つことが予想できる。トップ土地は悲しいからね。このレア投票は地味を加点するものではない。

・《茨橋の追跡者》
7点
標準以上のサイズが約束されているしトークンならなんでもいいというのも柔軟。手掛かりもドローに繋がる。シンプルに強くて加点。
緑はズルいけどクリーチャーカラーだから仕方ないね。

・《収穫祭の襲撃》
6点
《集合した中隊》を思わせるパーマネント展開。めくる枚数と出せる範囲が中々なので雑に使っても利益を得られそう。ジョニーならもっと細かいことを気にするだろうけど私は雑に使って使い物になることを重視するよ。実用的でそこそこ派手、加点。

・《バイパーの牙、サリス》
3点
何かできそうな気配はあるが何をして強いかは分からんし考える気もない。効果が私の興味の薄い領域に集まってる。

・《不自然な成長》
6点
緑単に大きな恩恵を与える、やり口がザ・緑。その影響を想像しやすいテキストは丸。私が緑単に興味が薄いのでここ。

・《柳の霊》
4点
サイズアップとトランプルを併せ持っているのは好きな方。でも墓地を見張ってないといけないのは好みじゃない。またこのカードが簡単にサイズアップするようにも思えない。単体で見て興奮する類ではない。

・《原初の敵対者》
7点
標準以上のサイズにトランプル、緑らしいシンプルな強み。土地をクリーチャーにすると土地破壊されやすい隙が生まれるのでよろしくないと思ってるが、このカードのサイズアップだけで悪くない。狼さんにょきにょきで草。

・《消化の泥塊》
7点
コストの重さもあるだろう。回避能力がないのもあるだろう。多分活躍しないだろう。でも《タルモゴイフ》が増える!という魅力は大きい! (《タルモゴイフ》は相手の墓地も参照する)加点しまーす!
まあ際限なく地上にクリーチャーばら撒くのは強いというのもある。墓地追放を持たない相手は嫌がるだろうね。

・《レンと七番》
6点
実質的にトークン製造機。トークンを何体も出されたらたまらないので攻撃を吸いがち。サイズの大きいトークンを出すのは歓迎だけどトークン以外の魅力に乏しい。プレインズウォーカーという特別感も加点してここ。

・《敬虔な新米、デニック》
5点
ふーん、こんなのが標準以上のタフネスもらってるんだ、といった感じ。降霊したら興味深い。

・《神聖なる休止》
6点
明滅はそこそこ好み。低コストなのも良し、フラッシュバックも低コストなのでさらに良し。インスタントでないので悪し。そして明滅したい生物が思いつかないのでちょっと点数が控えめ。

・《日没を遅らせる者、テフェリー》
6点
小器用な置き物という印象。シンプルな能力、使い手の選択でパワーが上下するカードは嫌いじゃない。でもプレインズウォーカーはシンプルな強み、というか押しつけがないと使いづらいのも知ってるので活躍させられるとも思い難い。テフェリーでよく使われる能力なのは良し、テフェリーらしさってやつね。

・《未練残り》
3点
リアニメイトにあまり興味はない。あるとして高コストの踏み倒しの方がエキサイティングだ。フラッシュバックに実用性があると見て加点。

・《忘れられた大天使、リーサ》
8点
つっっよ!? この強さだけで高得点。あと多分天使はイニストラードの背景ストーリーに関連してそうだけどそこには興味薄いので得点になってない。

・《屍術の俊英、ルーデヴィック》
2点
コピーするんですね、はいはい。起動のマナコストも重いし、コンボ先の他のカードを提示してくれなければ面白さのないタイプ。

・《眼識の収集》
6点
相手のカードを使えるのはエキサイティング。フラッシュバックで2回ガチャれるのも良し。でもあまり強そうに見えないので点は伸び切らない。まあ強さより面白さのカードですな。

・《感電の反復》
6点
ジョニー向きっぽい。コピー効果は妙にマナコストが釣り上げられがちだがこれは通常もフラッシュバックもコストが低くて良し。欠点は私が別にスペルのコピーをしたい気分じゃないことだろう。

・《星の大魔導師、ヴァドリック》
3点
昼夜を変える手間と見返りが見合わない損の方が大きいカードに見える。コスト軽減は良し。スペルデッキはそもそも扱いが難しいと思ってるので難しいこいつを使おうとするとは思い難いな。

・《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》
9点
吸血鬼を組む意義。アグレッシブに攻める吸血鬼を強く肯定してくれる。こういうのは追加の能力語がついてない場合もあるが先制攻撃付きなので攻めるのに不自由が少ないという寸法。伝説であること以外欠点がない。飛行がないのは残念だが無視できる程度だろう。

・《殺戮者の目覚め》
6点
リアニメイト〜! 相手が選ぶ〜? 選ばれた方はサルベージ! 戦場に出たら追放〜? 良いところと悪いところが混在してテキストを読み進めるだけでテンションが上下する。まあ総合して良い寄り。

・《グール呼びの収穫》
7点
たっぷり墓地を貯めれば派手な展開を見せられる。派手に加点。フラッシュバックでランダム墓地肥やしで落ちても使えるのが機能的にも良し。点が伸び切らないのは私が墓地を肥やしたいと思わないから。

・《年経た枝指》
3点
自己完結墓地肥やし可変サイズ生物。墓地肥やしに興味があったら高得点でしたね。

・《不吉な首領、トヴォラー》
8点
狼男を組む意義。グルールでこの手札補充量は賞賛に値する。また狼男の最低な部分、夜にする条件を自分で雑に解決しているのが偉い、狼男の不備を拭ってくれてるありがたいカード、狼男はトヴォラーにいっぺん礼を言っとけ。
出力をカードプールにある他の狼男に依存するので点は伸び切らなかった。でもいい狼男だ。

・《凶兆の血の暴行》
3点
がっかりカード。相手の置き物を土地に変換する、または自分の土地を増やす、ということか。このコストでしかも金色でやることか? 俺は赤緑が好きなんだがこのカードは好きになることはないだろう。

・《群れの希望、アーリン》
7点
狼男やグルールが欲しいものを揃えてるのは偉い。ただし、変身次第で使えなくなる能力がある、というひどい脆さを抱えている。せっかくのグルールカラーのプレインズウォーカーだが物足りないな。

・《確固たる討伐者、レム・カロラス》
7点
座り込んで考えてみれば初見の印象より強い構築を組めそうなカード。例えばウィニー戦術を取ってるのに全体火力を使えて自分の生物を守れるわけだ。へー、面白いわ。統率者戦向きでもあるな。
元のサイズも良さげなので、今のスタンダードで騎士部族がプッシュされてたらもっと加点できた。

・《天使火の覚醒》
7点
めちゃ能力つけるやんけ! +1/+1カウンターなので永続的な強化が残るというのも良し。マナコストも良質。おまけで二段攻撃が欲しくなる。生物強化は生物を引けないと使い物にならない構造的欠陥があるがここまでごてごて強化するならリスクを飲み込む価値はある。

・《調和の儀式》
3点
こういうコンボ向きは興味薄いわ。英雄譚なんかと合いそうね。

・《ドーンハルトの主導者、カティルダ》
5点
あらゆる人間をマナクリにする派手な効果。マナが余るようなら全体強化にも手をつけられて人間のコンセプトをはっきり示している。人間がそんなに使いたいわけじゃないのでここら辺。あとこのゲームは人間っぽくても人間じゃない生物が多くてね……、仲間を探すのが難しい。

・《光の勇者、シガルダ》
6点
人間じゃないけど人間を支援してー? 集会で後続を集めてー? 人間にも集会にも食指が向かなかったんだよね。マナ拘束もここまでする必要あるのかちょっと疑問。人間組むならぶいぶい言わせるのが想像できるので加点。

・《カエル声の写し身》
6点
ユーモラスで使い道を考えたくなるカード。面白い。フラッシュバックで実用性もありそう。

・《大スライム、スローグルク》
3点
フェッチと合いそうね。今のスタンダードにも墓地に送って土地を持ってくる土地はあるし。私がやりたいことではないけど。使い道が想像できたので加点。

・《セレスタス》
4点
昼と夜でがちゃがちゃ。昼夜の移行で誘発するカード効果を見てきたので、何かできそう感はある。でも単独でできることは小さいものだしなー、といったところでここ。

・《真髄の針》
3点
先置きピンポイントメタはあんまり好みではない。プレインズウォーカーをぴったり止められたら面白いかもね。知名度分加点してここ。

・スローランド
6点
多色土地は好き。でもインフラに興奮はしない。

・《敵意ある宿屋》
3点
フレーバー加点含めてここかな。ここまでタフネスが高いのは評価できるけどね。ちょっとのろのろしすぎかもしれん。

「イニストラード:真夜中の狩り」高得点カードたち

10点:(なし)

9点:《無謀な嵐探し》。《ヴォルダーレンの末裔、フロリアン》

8点:《剛胆な敵対者》。《心悪しき隠遁者》。《幽体の敵対者》。《滅びし者の勇者》。《くすぶる卵》。《月の帳の執政》。《忘れられた大天使、リーサ》。《不吉な首領、トヴォラー》

7点:《日金の歩哨》。《怪しげな密航者》。《記憶の氾濫》。《戯れ児の縫い師》。《素晴らしき復活術師、ギサ》。《ファルケンラスの闘技士》。《血に飢えた敵対者》。《茨橋の追跡者》。《原初の敵対者》。《消化の泥塊》。《グール呼びの収穫》。《群れの希望、アーリン》。《確固たる討伐者、レム・カロラス》。《天使火の覚醒》

※6点以下は省略。

今回はここまで

いやはや、あらためて自分勝手な評価表ですねぇ。
強さは知らねー、と言いながら強さが点に関わることも多いし。強いカードは心が躍るからね、当然だね。
ですが、最後には私のために使いものになれば、それだけでいいのです。

思ったより時間もかかりました。
数十枚のカードと向き合うわけですからね。大変だ。
大変ですがこれも将来のため。ある時あるカードを面白そうだと思いついても、時間が経てば忘れるのだから、一度まとめて評価を書き残すことは将来の私の役に立つでしょう。
そのためにやった企画なのです。頭の中身を書き残し、忘れても思考の積み直しの手間を省く。地道な作業ではありますが。

次回があるなら「イニストラード:真紅の契り」のレア投票をするでしょう。
それでは今回はこのあたりで記事を終わらせていただきます。
読んでいただきありがとうございました。

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