ゼナークの裁定のあれこれ
こんにちは。たこ焼きそば。です。
軽く前置きを置いておこうと思ったのですが、この手の記事にはそういうものは不要だと思ったので、早速本題に入ります。
①使用宣言は不要
「ターン終了時、ゼナークの宣言をします」
↑実はこれ不要です。
ゼナークの踏み倒し効果は公開領域(墓地)で行われるためレッドゾーンバスターなどのように宣言が不要で、終了時に出てくるビックリーノ→復活の儀、アガルーム=プルーフの終了時効果で墓地に落ちたカードを見てから出すor出さないを選ぶことが出来ます。
「え?ゼニスザークって墓地から出すけど宣言必要じゃなかったっけ?」
これに関しましては、公式のよくある質問で名言されています。
詰まるところ、ゼニスザークは公開ゾーンである墓地以外にも『手札』という非公開領域が含まれているため、宣言が必要になります。
一方でレッドゾーンバスターやゼナークは条件の中に非公開領域が含まれていないため宣言せずとも出すことが可能です。
これを説明すると「宣言が不要なら終了時にアガルームやビックリーノ→復活の儀の2肥やしで墓地に落ちたゼナークも出せるんだな!」と勘違いされがちですが、これはできません。
ゼナークの踏み倒し能力はターン終了ステップに墓地になければ発動することができませんのでご注意を。
たまにあるやつ
「すみませんジャッジー!対戦相手が宣言をせずにゼナークを出そうとしてるんですけど、これ出せませんよね?」
「えーっと、そうですね。ゼニスザークの例を考えるに宣言していないと出せませんね」
「そうなんですか?ゼナークはゼニスザークと違って公開領域のみで行われるものなので使用宣言がいらないものと認識しているのですが、もしよければ確認のために、『デュエマ 使用宣言』や公式の総合ルールなどお互いに確認させて頂けないでしょうか」
ジャッジも人間なので間違えることもあります。この時何も言わずに黙ってしまうと間違った裁定がそのまま適応されるので「あれ?おかしいな?」と思ったら迷わずにそのジャッジと再確認、もしくは上告をして下さい。
間違ったままゲームを進められて後でSNSで「あのジャッジが〜」と言われるのが一番困りますので。
②COMPLEXや零龍など離れないクリーチャーも対象に選ぶことができる
よく勘違いされがちなのがフォーエバーオカルト関連の裁定。あちらは『〜代わりに』を用いた置換効果で、その場合しっかりと破壊しきらないといけません。
しかしゼナークは『〜代わりに』を用いた置換効果ではなく『破壊してもよい。そうしたら〜』の文であり、『そうしたら〜』の文は結果的に破壊されなくても、その行為さえ行っていれば条件達成とみなし、問題なくゼナークを出すことができます。
③盤面にタップしてるクリーチャーが3体いなくても、後から条件を満たせれば出すことができる
例えばバトルゾーンに自分のタップしているクリーチャーが2体居て墓地にゼナークとビックリーノ(相手のクリーチャーはいないものとする)
※ビックリーノではなく手札の儀でも可
この時ゼナークのタップしているクリーチャー三体の条件は満たされていませんが、ビックリーノや手札の儀によって後からその条件を満たされていれば問題なくそれらを破壊してゼナークを出すことができます。
(なお、この場合もゼナークやビックリーノの宣言は不要。復活の儀で落ちた墓地などを確認して、都合が悪ければあえて出さないということも可能です)
ゼナークの終了時の踏み倒し能力はゼニスザークや百鬼の邪王などと似た、2段階チェック方式です。
邪王門の条件は
①クリーチャーが攻撃する時
②マナに火闇+どちらかの盾が0
ゼニスザークの条件は
①各ターンの終わりに手札か墓地にある
②墓地またはバトルゾーンに自分の魔導具が計6枚
例え②の条件を満たせていなかったとしても①の攻撃する時、各ターンの終わりにという条件さえ満たせれば宣言可能。
その時に②の条件を満たしてなくとも、ドギラゴン剣に革命チェンジし、鬼ヶ大王ジャオウガで盾を0にできれば、ヴォゲンムで魔導具を間に合わせることができれば問題なく使うことができます。
極端な話1度目の攻撃だろうが、3度目の攻撃だろうが①(自分のクリーチャーが攻撃する時)の条件を満たしているため、結果的にバトルゾーンに出ないもののバルチュリスの『宣言』だけは可能だったりします。
④ゼナークAを破壊してゼナークBを出す場合離れた時の効果は何回使える?
ゼナークが持つ自身のクリーチャーが離れた時とゼナーク自身が出た時を含めて4回分盤面破壊orハンデス効果を使えそうに見えますが正しくは『ゼナークAが離れた時で1回、ゼナークBが出た時で1回』の計2回です。
なお、ゼナークAが残った状態でゼナークBを出した時、離れた時3回、ゼナークBが出た時1回で計4回効果が使えるように思えますが、ゼナークAが持つ自分のクリーチャーが出た時も誘発して破壊orハンデス効果は計5回になります。
結構忘れている人いたので要注意。
⑤ゼナークでハンデスした後で相手の手札が0になった場合、手札の儀は使える?
使えます。
零龍の手札の儀も先程同様、2段階チェック方式なので終了時に出てきたゼナークのハンデスで相手の手札が1→0になった場合でも、手札の儀を使うことができます。
これもゼナーク同様、公開領域で発動するので宣言は不要で、ハンデスで落ちたカードを見てから手札の儀を使うor使わないの選択をすることが可能。
なお自分の手札が0の状態でゼナークを出し、相手の手札が残っている状態で破壊の儀を使って墓地を回収した場合、手札の儀を達成させGR召喚することはできません。
あくまで直前ではなく、現在の状況を判断します。
⑥ビックリーノについて
Q.残り盾2枚のカツキングや墓地に呪文が2枚ある状態でパーフェクトコールドフレイムなど条件付きでSTになるカードを使った場合破壊される?
A.それを使った状況による
盾をブレイクし、STとして使った→破壊される
STとしてではなくマナを払って使った→破壊されない
Q.ツインパクトカードで、使った面がSTじゃなかったとしても、もう片方がSTを持ってる場合はどうなりますか?
A.破壊されない。
Q.コンプレックス×ビックリーノ×STの解決順を教えて下さい
クリーチャーの処理(ゼナーク側のターン)
①シールドブレイクしSTスパイナー(クリーチャー)着地
②ビックリーノ破壊
③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。
・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)
・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕
④スパイナー(クリーチャーの能力発動)解決
呪文の処理(ゼナーク側のターン)
①シールドブレイクし、STデーモンハンド(呪文)宣言
②デーモンハンド(呪文)解決
③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。
・ビックリーノ破壊
・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)
・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕
クリーチャーの処理(ゼナークじゃない側のターン)
①9マナ払いスパイナー(クリーチャー)着地
②スパイナー(クリーチャーの能力)解決
③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。
・ビックリーノ破壊
・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)
・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕
呪文(ゼナークじゃない側のターン)
①デーモンハンド(呪文)宣言
②デーモンハンド(呪文)解決
③それが可能なら下記の処理を好きな順番で解決する。
・ビックリーノ破壊
・COMPLEXの下に置く効果を使うか選択する(下8枚になればコンプレックスをアンタップさせる)
・零龍の破壊の儀や墓地の儀を任意で解決し、可能であれば零龍卍誕
タマシードやフィールドのST
解決順はクリーチャーと同じです。
なお、ビックリーノは『相手がSTを持つカードを“使った時”』つまりクリーチャーを召喚した時、呪文を唱えた時なのでアーテル・ゴルギーニの効果でミュートを踏み倒した場合などの召喚していない場合は破壊されません。
呪文は唱えることなのでこちらは問題なく破壊されます。
⑦一松について
『猫』は生物学上のネコ科に分類される生き物なります。
HNを猫にしている場合や猫ひろしさんは対象にはなりません。
飼い猫や野良猫などは問われておらず、ライオンやサーベルタイガーもネコ科の生き物なのでその対象になりますが、持ち込む場合はあくまで自己責任でお願いします。
また、本当に猫を会場に持ち込んでいたとしても運営の判断では、参照できないテキストとして扱われる場合もありますので当日のジャッジにご確認下さい。
一松のテキストにある『会場』は、対戦を行っている場所(その一室)であると公式から明言されているので、1階のペットショップや動物病院などに飼い猫を預けてから2階のカードショップで対戦する場合、その会場に猫はいないものとして扱う認識です。
ペットショップや動物病院そのものが直接CSを開いている場合は、猫がいる判定だと思います。
(ここに関しましては、当日のジャッジにご確認下さい)
あまりにもゼナークが多すぎて一松の対策が必須レベルになった場合は、飼い猫をチグラに入れて持っていこうかと思います。
その他質問はTwitterまで→@All_sunrise_0
質問次第では追記します。
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