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ゲンムエンペラーの裁定のあれこれ。『能力』と『効果』の違い

 こんにちは。たこ焼きそば。です。

 今回は裁定関連でも特に難儀なゲンムエンペラー、元い『効果』と『能力』について解説していきます。

突然ですが問題です。

 『♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり』で数字の3を選択し、バトルゾーンにいるデドダムを止めました。

 この状態でゲンムエンペラーが出た場合、デドダムは攻撃できるでしょうか?

 数字の宣言の元がボンキゴナンバーではなく奇天烈シャッフだった場合もセットで考えて下さい。

ボンキゴナンバー、シャッフ共にゲンムので無視される
→デドダムは両方殴れるようになる

ボンキゴナンバー、シャッフ共にゲンムで無視されない。
→デドダムは両方殴れないまま

ボンキゴナンバーはゲンムで無視されるが、シャッフの効果はゲンムで無視されない。
→ボンキゴナンバーのロックがかかったデドダムは殴れる。シャッフのロックがかかったデドダムは殴れない

シャッフはゲンムで無視されるが、ボンキゴナンバーはゲンムで無視されない
→シャッフのロックがかかったデドダムは殴れる。ボンキゴナンバーのロックがかかったデドダムは殴れない




 正解は③のボンキゴナンバーはゲンムで無視されるが、シャッフはゲンムで無視されないです。

 なぜシャッフとボンキゴナンバーでは無視される、無視されないの違いがあるのか

 それはゲンムエンペラーはクリーチャーの『能力』を無視するのに対し、呪文は『効果』を無視することにあるからです。

 皆さんは『能力』と『効果』の違いを理解しているでしょうか。

 『能力』はカードの特性で、そのカードがゲームに影響を与えられるようにするもの。

 『効果』はカードの使用や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事のこと。

 魔法使いを例として考えてみましょう。

 ざっくり説明すると、この魔法使いが魔法を使えること、すなわちこれが魔法使いの『能力』です。

 そしてこの魔法使いが魔法を使って物体を着火させたこと、すなわち魔法によって起こった現象が『効果』となります。

 これにゲンムエンペラーを合わせて考えてみましょう。魔法使いがコスト5以下だった場合、ゲンムエンペラーによって、魔法使いは魔法が使える『能力』を失います。

 つまりゲンムエンペラーがいる限り、魔法使いは魔法(能力)を使うことはできません。

 しかしゲンムエンペラーはクリーチャーの『効果』は無視しないため、先に魔法使いが起こした魔法で物体が燃焼したなどの現象(効果)はそのまま持続し続けます。

 今回は類似例としてキャンベロを上げましたがこれに合わせて考えると、ゲンムエンペラーによってシャッフの数字の宣言をする『能力』はゲンムで無視されても、一度発生したその『効果』は無視されないためデドダムはシャッフの制限を受けたままで攻撃できないという訳です。


 では先程のボンキゴナンバーの方も考えてみましょう。

 ボンキゴナンバーの宣言した数字のクリーチャーが攻撃出来ないというのは呪文の『効果』によるものです。

 先程の『能力』を打ち消し『効果』はそのままなクリーチャーの例とは違い、ゲンムエンペラーは呪文の『効果』を打ち消します。

 つまりボンキゴナンバーはシャッフと違い、攻撃出来ないという『効果』をゲンムエンペラーで打ち消され、デドダムは殴れるようになるという訳です。

 

 ここで厄介になってくるのがアリス・ルピアのような『〜を与える』のような付与系のテキスト。

 アリス・ルピアは8コストのクリーチャーなのでもちろんゲンムエンペラーの抹消対象にはなりません。

 しかし、アリスルピアでコスト5以下のクリーチャーを捲った際に与えられるスピードアタッカーは抹消対象になります。

 与えるというテキストはその対象のカードのテキストの隅に書き加えるような感じになるため、元々持っていた能力ごと付与されたスピードアタッカーをゲンムエンペラーが上から抹消する形になります。

 しかしターン終了時に破壊する効果は捲ったクリーチャーに与える行為ではなく、あくまでアリス・ルピアによる効果なのでゲンムエンペラーが居ても破壊されます。

 もちろん、捲ったクリーチャーがコスト6以上ならスピードアタッカーも持ちますし、ターン終了時に破壊もされます。


 他にはガードストライクで攻撃を止めるする効果はクリーチャーならゲンムエンペラーで無視されないものの、呪文なら無視されてしまう。

 革命2でシールドトリガーを与える効果もクリーチャーである切札勝太&カツキングー熱血の物語ーなら無視されないものの、呪文の理想と平和の決断パーフェクト・アルカディアなら無視されてしまうなど、だいたいの裁定はクリーチャーなら使えて呪文なら使えない場合が殆ど。

 この『能力』と『効果』を覚えておくだけでもゲンムエンペラーについてグッと理解出来るはずです。

終わりに

 少しはゲンムエンペラーの裁定についても詳しくなった気がしませんか?能力と効果、同じようで全然違う代物なのでこれを機に覚えていただけると幸いです。

 黙示 ゲンシャコ-1でタップさせたクリーチャーと、隻眼ノ裁キでタップされたクリーチャーがいる状況でゲンムエンペラーを出した時、どっちの効果で寝かせたクリーチャーが起き上がるかどうか。

 天翼 クリティブ-1、堅珠ノ正裁Zがかかっている状況で自分のターン中にウェルキウス→ゲンムをした時はクリティブと堅珠ではどういう違いがあるかなども一緒に考えてみると面白いかもしれません。


 それでは。

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