Kayak & SUP 1日で小豆島1周 その1
小豆島は瀬戸内海の島々の中では淡路島に次いで2番目に大きい。
牛を横から見たような形をしていて(南側の海岸線は入り組んでいる)、海岸線長は126kmになる。
10月の終わり、この小豆島をKAYAK & SUPで1周しようと友だちの大地から誘いを受けた。
しかも1日で。
さらに11月に。
大地は小豆島の北側にある小部キャンプ場でSUPのガイドをやっている。
(詳しくはシマアソビHPを参照)
夏だけでなく、冬でもSUPをやってしまう、海を愛するSUPバカだ。
その彼が10月半ばに仲間と2日間で小豆島を1周しようとしたのだが、2日目が悪天候となり、途中で断念となってしまったのだが、それがよっぽど悔しかったようで、もう1度、島1周にチャレンジしたいというのだ。
(この1周、実は僕も誘ってもらい、2日目だけを一緒に漕いだのですが、確かにその日の海は大荒れ!久しぶりにアドレナリン放出しました(笑)楽しかったですけどね)
それで数年前まで小豆島でkayakのガイドをしてくれた僕を誘ってくれたというわけ。
面白そうな話だが、毎日のようにSUPを漕いでいる現役バリバリの大地と4年もブランクのある50手前のカフェのおじさんが一緒に漕いだら、途中でぶっちぎられること間違いない。
「へぇー。えーなそれ」
と、相槌を打ちながらも、内心では「ちょっとそれはなー」とかなりの逃げ腰だった。
というのも、島1周は何度もやって好きなのだが、僕の好きな島1周というと、日がな1日のんびり漕いで、夕方手前に、小さな浜に上陸。まずはともあれビールで乾杯!夕日を見ながら飲みつづけ、暗くなれば焚火で料理。焚火のわきで寝転がり、星を見ながらさらに酒。知らない間にそのまま寝てて、夜露で目が覚め、ゴソゴソとテントに潜り込む。
っていうような、怠惰な1周なのだ。
大地が求める「1日で島1周」となると、かなりのペースで漕ぎ続けなければならず、僕の理想とは大きくかけ離れている。
「でもなー、やっぱりなー、ちょっと無理かな」
と、返事をしようとすると、
「ふるさと村の佐倉さんも誘おうと思ってる」
と大地。
佐倉さんは小豆島ふるさと村の体験カヤックのインストラクターで僕がやっていたカヤックツアーとフィールドが一緒ということで、シーズンになると毎日のように海で会っていたし、一緒にレスキューやカヤックの技術などの勉強会をやったこともあるkayak仲間だ。
なぬ、大地と僕のマンツーマンじゃなくって、佐倉さんも行くの。それはなんとなく心強い。
大地にぶっちぎられても、佐倉さんと一緒に漕げばいいし、それならいいかも。
隣にいたみゆきちゃんの方を見ると「面白そう。行けばいいじゃん」と。
なるほど。では。
「おっ!えーやん。前々から島の海仲間で一緒に漕ぎたいなって言よったんがようやく実現するな。やろうやろう!」
強がって大地に返事をしてしまった。でもこれで、もう後には引けない。
オッケー。いいでしょ。やりましょ。いや、やるしかないでしょ。
とはいえ、やると決めたら、なんだかワクワクしてきた。
すぐに小豆島の地図を引っ張り出してきて、計画を立て始める。
が、地図を見て、改めて11月という初冬の時期に1日で島1周することの厳しさを感じ始めた。
これはシビアな1日になりそうだ。(つづく)
写真提供 島空撮