小豆島のクラフトコーラ その6 柑橘天国
クラフトコーラになくてはならないのが柑橘類。
コーラを飲んだ時のあの爽快感はレモンやライムなどの柑橘類のフレッシュな香りや酸味のおかげだ。
小豆島はオリーブの島として知られているけど、実は柑橘類の宝庫でもある。
瀬戸内海は温暖でよく晴れる。
お日さまが大好きで水はけのよい土地を好む柑橘類が元気に育つ土地は、オリーブの栽培にも適しているということだ。
というわけで、島の中にはいたるところにミカンの木が植えられている。(オリーブもいたるところに植えられているけど)
5月も半ばになると、島の中にどこからともなく爽やかな香りが漂い始める。ミカンの花が咲き始めたのだ。この清々しい香りをかぐともうすぐ夏が来るんだなと思う。
そして冬になるとそれらの木にはオレンジや黄色に色づいた大小さまざまな柑橘類がたわわに実る。
僕にとっては当たり前の風景だが、島外からやって来た人などは「わー!ミカンってこんな風になるんだ。お日さまがいっぱいくっついてるみたい」と感動する。(僕もリンゴがなっているところを見ればそんな感じになるんだと思う)
島に帰って来た17年ほど前、僕もばぁちゃんの畑にレモンとライム、ユズ、デコポン、小夏の小さな苗木を植えた。
あまり丁寧に世話をしていないせいもあり収穫量はわずかだが、10年目くらいからレモンとライムが毎年たくさん実をつけるようになった。
(ユズは植えて15年目で初めて実がついた。デコポンと小夏はいまだ収穫量わずか)
ちなみにこれらの柑橘類は無農薬。(ほったらかし農業ともいう)
都会だと無農薬のレモンやライムなんていうのは貴重で高価なものかもしれないが、ここ小豆島だと結構簡単に手に入れられる。
無農薬でほったらかしに育てると皮に傷や汚れのようなものがついていたり、形がゴツゴツしていたりと見た目が悪いレモンが多くなってしまうが、そんなの気にしない。
逆にお菓子や飲み物に、皮まで安心して使うことができて重宝する。
タコーラにはうちの畑の無農薬レモンとライムを丸ごと(皮も果汁も)、そして実家で採れたダイダイ(果汁のみ。ダイダイの皮は苦味が強くて使えなかった)を使っている。
(レモンはうちの畑の分だけだと足りなかったので、他にも島の柑橘と野菜農家さんの実都農園さん、農家民宿を営むコスモイン有機園さん、島のファーム&カフェHOMEMAKERSさんたちの無農薬のレモンをつかわせてもらいました)
17年前、自作のレモンやオリーブでジンレモンやモヒートつくって飲むぞー!と植樹したあの日。まさかクラフトコーラに使うようになるとは思ってなかったな。
17年前の自分。ありがとう!(笑)