見出し画像

カメラとアナログ

以前にも書かせて貰いましたが
バイクと同じぐらい長く続けていた趣味に、フィルム一眼があります
30年近く撮ってたかな

カメラに凄く興味があり、高校に入ってすぐ写真部(部活ではなくクラブ)があるという事で入部
県内の不良(当時は)が多く集まるド底辺農業高校だったので
部員は殆ど居ない状態で、部員の大半は自分と友人ぐらい
大まかな説明をうけ、カメラを手に校内を散歩しながら撮影開始

まずは友人・教室・誰も居ない空の部室・屋上から正門や道路・駐輪場・畑・温室・電線・用水路・ゴミ・・・

農業高校なので、校内は物凄く広くいろんな場所を撮影
その後、暗室にて現像

その繰り返し

メインのクラブ活動は約1年生で終わり。2年生は寮生活だったので、私物の制限と現像代の節約で撮影回数は減り
3年生になるとほぼ毎日カメラを学校に持ち込み、いろんな場所で撮影
奨学金を借りていたけど、一切手をつけず
1年生の時と同じくバイトを沢山していたので、毎月カメラ屋へ通い、フィフムの購入と現像を何度も出してた

社会人になると、会社のアパートに住む為名古屋で一人暮らし
頻度は減ったけど、被写体のメインは車に

ずっと乗りたかったMINIを買ったので、景色のいい場所で撮ったり
新しいパーツを付けたり、カスタムする度に撮影

当時、周りの友人たちは
430・Y30 ・オニクラ・71マークⅡとかを
マークⅠやワイザーかフォルテックス(記憶が微妙)のワイヤーホイールで
ノーサス、フルスモ、三河カーテン(多分地元だけの愛称)、モモやナルディのウッドステアリング、リアにはスピーカー(ロゴが光るヤツ)
そんなカスタムをしている友人が多く
週末は錦三、埠頭、臨海、鍋田、更生通り…とかに頻繁に通ってた
もちろん、自分の車は場違いなのでいつも友人の助手席
○○レーシングみたいなのも流行ってて、元旦○○とか…
そういえば、同級生達が○○○○ロードに載った時は急いで本屋に買いに行ったっけ

凄く楽しい時間だったけど、今思えば周りとは根本的に何か違ってたのかな
遺伝は年齢と共に強く表れるって言うけど
元々古いモノやアナログなモノに興味はあったけど、当時は環境に流されていただけかも
今は学生時代の友人はもちろん、自営を始める前の知り合いとは一切連絡も付き合いもないから(偶然出店中に会う事はある)
一人暮らしで、好きな事を好きなだけ出来る今の姿が一番素の自分なのかも

MINIは一生乗るつもりだったけど、約10年乗っただけで自営の為手放した
でも、本当に本当に大好きな車だったから。フロント部分を移植
MIRA・ウォークスルーバンからMINI・ウォークスルーバン

そして、カメラの被写体は”たこ焼き号”そしてお客さん、出店風景とかに
開業時にはすでにデジカメになり、そして今はスマホ

数年前、カメラも三脚もメンテ用品と一緒に全て手放す事に
と言っても、ある時娘からカメラに興味があると言われ
しかも、フィルムカメラを撮ってみたいと

娘とは殆ど一緒に居た時間も無く。年に数回、クリスマスや誕生日を祝う時や、たまに一緒に買い物に行くぐらいで。カメラの話しや、自分がカメラを好きな事すら知らないはずなんだけど
高校生の時に急にその事を聞き、しかもフィルムカメラを撮りたいなんて、本当に驚いて。自分の高校生の時と全く一緒で、遺伝の凄さを実感

そんな訳で、自分が所有するカメラは父親の形見も含め。全て娘に譲る事に
一番短いモノでも約10年。長いモノだと約30年
父の代から受け継いだモノは、親子で約60年の付き合い
本当に長い時間を共にしたし、いろんな景色・いろんな笑顔を撮影した
これからは、娘がまた新しい感性でいろんな景色や笑顔を撮っていくんだと思う
そうなると、70年・80年、もしかしたら100年使い続ける可能性もある
父から自分、そして娘へ
遺伝子と一緒で、ちゃんと受け継がれていってくれると嬉しい

で、フィルムカメラを全て手放し。もう興味が無いのかというと
決してそうではなく。今一番興味があるのは

”ピンホールカメラ”

先祖帰りというか、原点回帰

時間的にも金銭的にも余裕がないから
まだ当分先になるとは思うけど
いつか暗室を作りたいと思ってる
そういえば、父親が亡くなってかなり経ってから知ったんだけど
父親も自分で暗室を作って現像をしていたらしい
家にあった場違いな色のライトは、もしかしたら暗室用だったのかも
やはり、遺伝という目に見えない力というか、影響力は凄い

画像にある、以前所有していたフィルム一眼(父親の形見も含む)
古い順(多分)で

KONICA Auto S

ASAHI   PENTAX SP

Canon   AE-1

Canon   EOS Kiss

古いモノってメンテさえしっかりすればかなり長く使える
自分はバイクも車もアナログで、両方ともキャブ車
大掛かりな事はさすがに出来ないけど
簡単な事なら自分でメンテをすればより長く使えるし、費用も抑える事ができる
バイクに関しては旅先でも頻繁に故障するから、工具(インチ工具なので必須)や消耗品(長旅の場合)も沢山持っていき
全てその場で1人で直さないといけないから、本やお店で勉強して、オリジナルの整備手帳も作った
どんなに頭が悪くても、頑張れば何とかなる

でも、今のバイクや車、デジカメなんて自分でメンテは絶対に出来ない
だからといって最新のモノが嫌いかといえばそうじゃない
やっぱ便利だし、経済を動かす原動力でもあるし、新しい技術の恩恵は医療や福祉にも影響がある

最新の機械を作っている方もそうだと思うけど
自分の開発した商品は末永く大切に使って欲しいって思うはず
たこ焼きを作っている自分でも、何処よりも美味しいたこ焼きを食べて貰いたい、そう思うからこそ
全国を走り回り、専門書や料理本を買い続け何度も読み返し
20年以上経った今でも、試行錯誤しながら試食を繰り返し、日々データを集め改善をしている
まぁ”自己満”といえばその一言で片付いてしまうんだけど
やっぱり、作るからにはナニか目標というか目指すモノがある方がいいと思うんだよね
でも食べ物は残す事ができないので、それが本当悲しい
味の再現性って、単純にレシピ通りにやればOKって事はないし
その時の感情、もっといえば鼻の調子でも凄く変わる
”味”に関しての話しはもっと話したい事が沢山あるので、また次の機会にするとして
古い車やバイク、カメラはメンテナンスさえすれば使い続ける事ができる
自分よりも長く大切に使ってくれる人が現れたら、きっとそれはカメラにもいい事で
いろんな人の思いと共に引き継がれる事は、関わったみんなが幸せになると思う。


いいなと思ったら応援しよう!

たこハシロウ【日本で一番移動販売を愛する男】
社会的弱者、特に両親を亡くした子供達を支援できる仕組みを作ろうと頑張っています。 チップは専門書の購入や政府・自治体・企業への働き掛けの為の活動費にあてさせて貰います。あと、食品に使用される添加物や化学調味料等の安全性を検証する為、独自の検査をして公開できればとも考えています。